「やりたいこと」を探すのはいいけど、 「やりたいことを見つける方法」を探すのは意味がない

時代の流れを

感じることがあるあなたも
あまり感じないあなたも

こんにちは。

銀行口座に私の名前で「1円」の振り込み記録があり、私が間違って自分で自分に振り込みしたのか、どなたかが間違って私の名前で振り込みしてしまったのかわからな杉田です。

(思い当たる方、ご連絡ください!)

1週間お疲れさまでした!

 

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あ、私、昔は、仕事が全然長続きしない人間だったんですけど、今やっている心理セラピストという仕事は、なんだかんだ13年続けてるんですよ。

よくやっているよなぁ、オレ。

で、それだけしていると、さすがに時代の流れを感じることもあるというか、

「クライアントさんが変わってきたな」って思うこともあるんです。

そんな例をあげますと、最近のクライアントさん、昔に比べて心理のこと、よく知っているんですよね。

相談が始まるなり、

「私、自己肯定感が低くて・・・」
「私の自己認識が・・・」

とか言われることがあるんでするけど、

昔は、「自己肯定感」とか、「自己認識」なんて言葉、誰も言わなかったなぁと思って。

そういう風になったのは、心理学がブームになったことや、スマホの普及と共に、誰でも手軽に心理の情報に触れることができるようになったことが大きいんでしょうね。

私なんて、29歳くらいまでネットのない世代だったので、悩んでいても、心理のことなんて、本を読む以外は情報を得られませんでしたから、

スマホで簡単に情報を得られるのって羨ましい限りですけど、ただネットにある情報って、

「Aをすれば、Bになる」

みたいな、単純化された内容もけっこう多いじゃないですか。

そのせいなのか、私のところに来られるクライアントさんも、昔に比べて、

「悩みに対して、「こうすれば元気になる」みたいな、単純化されたものを求める方が増えたな」

って思うんです。
「どうしたら楽になれますか?」みたいな方法を知りたがるというか。

あ、ではなんでネットにそういう単純化された内容が多くのなるのかというと、そういう書き方のほうがキャッチーだからなんですよね。

私、前に、「出版の企画」についての講義を受けた時、講師の方が、

「今は、amazonとか、ネットで本が売れると言われている時代ですが、そうは言っても、書店で売れる本のほうが多いんです。

書店だと、買う本を決めずに書店を歩きまわりながら買う本を決める人がいるんですけど、そういう人が本に目を止めてもらうには、インパクトのあるタイトルが必要です。

極端な話をすれば、「1ヶ月で英語が話せる!」くらいのタイトルが良いです。
実際は、1ヶ月で英語は話せるようになりませんが(笑)」

なんて言ってたんですよ(笑)。

で、ネットというのもそれと同じというか、ネットサーフィンしている人って、「時速100キロで走る車から看板を見ているのと同じ」だって話を聞いたことがあるんですけど、

だからネット上の言葉も、本のタイトルと同じように、インパクトのある、単純化された記事が多くなるんだと思うんですよね。瞬時に人目につかせるために。

で、私、そういうふうに大げさに言うのには、まぁ目をつぶったとしても、ちょっと納得いかないのは、

「本当は「方法」がないようなものにまで、さも「方法」があるかのように言っていること」なんですよ。

たとえばですけど、「こうすればやりたいことが見つかる!」みたいな話も、

「方法」がないようなものにまで、さも「方法」があるかのように言っている例

だと思っていて、正直、そういう話を聞くと、

「その方法で「やりたいこと」が見つかるなんて、100人やって数人だろ!
それでは「 9Xパーセントがやりたいことが見つからない方法」ってことじゃないか。
そんなんじゃ「やりたいことが見つかる方法」とは言えないだろ!」

とか思っちゃうんです(笑)。

というのは、私、このブログが「何がしたいかわからない」というワードで検索されることが多いので、

「やりたいことを見つける」ということに対しては、10年以上ずっとアンテナを立ててきましたけど、

実際に「やりたいことが見つかった」という方にお話をうかがうと、

  • なぜか小さいころから、◯◯をやりたいと思っていた
  • 留学した時、◯◯に興味をもった
  • どうしてもやりたいことを見つけたくて、たくさん転職しているうちに見つかった
  • ぜんぜん興味ない仕事だったけど、やってみたらハマった
  • 友人に誘われて◯◯教室に行ったら楽しくてのめり込んだ
  • 良い上司に出会って、仕事がスキになった
  • たまたま家から近いから入った会社が、働いてみたら楽しかった
  • やりたいことがわからなかったけど、結婚して子育てしたら、これがやりたいことだったんだと思った

みたいに、「やりたいこと」の見つかり方は、本当にさまざまなんですよね。 とてもじゃないけど、「こうすればやりたいことが見つかる!」なんて言えない。

私のまわりにいる「やりたいこと」をやっている人にも、「やりたいことが見つかる方法ってあると思う?」って聞いてみても、みなさん「そんなのないと思う」って言われますし。

あ、私、「こうすればやりたいことが見つかる!」みたいな話って、

そりゃ、その「こうすれば」をして、やりたいことが見つかる人もいると思うんですけど、それはある意味「偶然」というか、

たとえば、「サイクリングに全く興味ない人」を100人を選んで、サイクリングが大スキな人の超オススメコースを100人それぞれ自転車で走ってもらったら、

何人かはサイクリングがスキになる人もいるんじゃないかと思うんですよ。

で、「こうすればやりたいことが見つかる!」みたいな話も、そういう確率と同じというか、

それをするからって特別「やりたいことが見つかる確率が上がる」わけでもなく、まぁ、何かをすれば偶然見つかる人もいるよね、みたいな話なんじゃないかと思うんです。

だから、私は、「やりたいことを見つける」には、そんな確率の低い「こうすれば」をして探すよりは、

「自分を整える」とか、
「幸せになることを目指す」とか、

そういうことをするほうが、よっぽど大切だと思ってるんです。

(その辺の話はコチラからどうぞ)
やりたいことを見つけるために、あなたができること

こういう私の主張を例えて言うなら、「モテようとする人」って、周りから見ると痛々しいというか、

意識的にモテようとするほど不自然になって、かえってモテなくなったりするじゃないですか(笑)。

で、「モテようとする」するとかではなく、「目の前の人と楽しく話す」というスタンスでいる人のほうがモテたりして。

それと同じように、「やりたいことを見つけるぞ!」って鼻息荒くして探すより、「自分を整える」とか、「幸せになることを目指す」とかしていたほうが、

かえって「やりたいこと」って見つかるんじゃないですかね?

ってことなんですけど。

あなたが今あるスキなものって、「見つけるぞ!」」って探して見つけたわけではないですよね?

 

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さ、ということで、最後にまとめますと、

「やりたいこと」が見つかった人って、それぞれ見つかるプロセスは違うので、

「やりたいこと」を探すのはいいけど、「やりたいことを見つける方法」を探すのは意味がないんじゃないかな

ってな話でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう。

杉田 隆史

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