「何がしたいかわからない」という言葉のウラにあるもの

このブログのNO.1検索ワードを

ご存知のあなたも
ご存知ないあなたも

こんにちは。

ベッドの組み立てに通常の倍の時間がかかり杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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このお話は何度もしているかと思いますが、このブログ、「正しいネガティブのススメ」が
検索されるNO.1ワードは、

「何がしたいかわからない」

という言葉なんです。

私、最初、このブログがそんなキーワードで検索されるなんて、全く予想していなかったんですよ。

まず、「何がしたいかわからない」なんて、そんな長い言葉を入れて検索される人がいることにビックリしましたし。(笑)

でも、そのキーワードをきっかけに、このブログを読んでくださった方の中には、記事の内容が腑に落ちた方が多かったようで、今までにたくさんのコメントやメールをいただいたんです。

なかには、記事の内容に影響されて、銀行員を辞めて、カメラマンになってしまった方もいらしたりして。

(銀行員を辞めて、カメラマンになった方のお話はコチラからどうぞ)

Follow your bliss!

 

ということで、私、今では、「何がしたいかわからない悩み」のちょっとした専門家というか、セラピーでも「何がしたいかわからない」という悩みでお話を聴させていただくことが多いんですね。

そんな中で思ったのは、この、「何がしたいかわからない」という言葉って、一見、「職業やライフスタイルの選択」の悩みのように聞こえるんですけど、

実はそれだけではなくて、みなさん、実にさまざまな意味を持って、「何がしたいかわからない」と言われていることがわかるんです。

そこで今回のブログなんですが、みなさんが、どういう意味を持って「何がしたいかわからない」と言われるのか、それを6つのパターンにしてご紹介したいと思います。

これ、ずっと書きたいと思っていた記事なんだよなぁ。

それでは、はじまり、はじまりー。

 

「何がしたいかわからない」と悩む人の6つのパターン

パターン1 「純粋に職業として、どんな仕事をしていいかわからない」

これは、「何がしたいかわからない」という言葉から想像できる、一番オーソドックスな悩みではないでしょうか。

「心の悩み、葛藤」というよりは、純粋に職業として、どんな仕事をすればいいかわからない。

大学生から30歳前後の人に多い悩みでしょうか。

こういうご相談の時、私は、仕事とは関係なく、スキなことを挙げてもらって、その要素から、仕事ににじり寄って、本人が言葉にできない部分を言葉にするお手伝いをしたり、

逆に「何がしたくないですか?」とか、「やりたくないこと」を質問して、そこからひっくり返して、「やるのに苦痛が少ないこと(マシなこと)」を焙り出していったりします。

それでもわからない時は、「試着」の計画を立てたりします。(笑)

(「試着」についてはコチラからどうぞ)

決めないと決める

あっ、そうそう、そんな話の流れから、「本当にスキなことを仕事にしたい」なんてお話を聴くことも多いんですけど、私は、

「本当にスキなことって、必ずしも生活していける仕事になるとは限らない」って思っているんです。

あっ、私がここで言う、「本当にスキなこと」とは、人から評価されるとか、されないとかは関係なく、なんだかわからないけど、自分が思わずやっちゃうこと、のことを指します。

つまり、「本当にスキなこと」って、無理してガンバってやるようなことではないんですよね。

「会社で働いているからできない」
「お金がないからできない」
「時間がないからできない」
「家族がいるからできない」

ではなくて、どんな状況でも、なんとか時間を作って、思わずやっちゃうことが、「本当にスキなこと」。だって、スキなんだもん。

だから、たとえば、

「空を見ることが、なんだか知らないけど大スキ。何時間見ても飽きない」

なんて人がいたとしますよ。

でもこの人が、「空を見るはことは仕事にならないからやめる。他にスキなことを探す」なんてことにしてしまっては、「本当にスキなこと」を否定していますよね。

もうこの時点で、この人は、「本当にスキなこと」を仕事にしないで、「ある程度スキなこと」を仕事にしようとしているんです。

そういえば、ちょっと前に書いたブログの中で、私は、

「心理セラピストにガンバってなったわけではない。気がついたら自然になっていました」

なんてことを書きましたけど、

(そのブログはコチラからどうぞ)

強く決意してもできない

それって、セラピーにお客さんが来なくて会社員をやりながらセラピストをしていた時期でも、

「会社員だけをして、セラピーができない生活より、月1回でもセラピーができたらうれしい」と思ってやっていたんです。

だから私の心理セラピストとしての活動は、「仕事にならないからやめる」ではなく、ただ純粋に「スキ!」だったんですよね。

私の場合、それが「たまたま仕事になっただけ」だと思います。

でも、「本当にスキ」って、そんなもんではないでしょうか。
「スキに理屈や理由はない」というか。

だから、空を見るのがスキならスキだし、心理セラピストとしての活動がスキならスキで、「仕事になるか、ならないか」なんて、本来、「本当にスキなことに条件は付けられない」はずなんですよ。

状況がどうこうとか、まわりの人がどうこうとか関係なく、なんだか知らないけど、思わずやってしまうことが、「本当にスキなこと」なんですから。

だから、どんな人でも、「本当にスキなこと」はあるんですよ。

でもそれが、「仕事になるか、ならないか」というのは、全く別の話になるわけですよね。

パターン2 「何がしたいかわかれば、人生全てうまくいくと思っている」

本人には、悩みがたくさんあるんです。いろいろなことがツライ。

でも本人がその悩みの原因を考えると、

「自分がやりたいことやってないから、こんな悩んでばかりいるんだ!」

と結論付けて、

「やりたいことさえやれれば、悩みがなくなるはず!」

と、ある種の希望を持って、「何がしたいかわからない」と言われたりします。

「終わり良ければ全て良し」、「やりたいことやれれば全て良し」みたいな考え方というか。

それで、「やりたいことがわかれば、私は全て救われるんじゃないか」みたいに考えて、「何がしたいかわからない」とインターネットで検索されるんだそうです。

でも実際は、こういうご相談のケースでは、ほとんどが、本人の「やりたいこと」を解明する話にならないんですよ。(笑)

というのは、それ以前の問題なんです。

たとえば、何度も転職しているのに、どの仕事についてもイヤになってしまう。

そして、最後はいつも人間関係に苦しんで仕事を辞める、なんてことを繰り返している人は、本人が苦しい原因は、「自分が何がしたいかわからないから」ではなく、

本人の「思い込み」がその人を苦しませている、なんてこともあるわけですよ。

なので、そういうケースでは、本人がその「思い込み」を持つようになった原因に焦点を当ててセラピーをすることになります。

まずそれからしないと、何もはじまらないんですよね。

これが、「本人の「やりたいこと」を解明する話にならない」ということの意味です。

本人を苦しませる「思い込み」が緩んでくると、自然にやりたいこともわかってくるはずなんですよ。

そうすると、時に、今の職場がじゅうぶん「やりたいこと」になりうる、なんてことがわかったりすることもあります。

パターン3 「やりたいことをしたことがないから、わからない」

これ、最近のメルマガにも書いたことなんですけど、この、「何がしたいかわからない」って、本来ならすごく不自然な悩み相談なんですよ。

たとえて言うなら、

「私、自分のスキな食べ物がわかりません。私のスキな食べ物ってなんでしょう?」
「私、自分のスキな俳優がわかりません。私のスキな俳優って誰でしょう?」

って、他人に聞いているようなものですからね。

それって、他人がわかることではなく、本人しかわからないものですよね。

では、なんでこんなふうに、「何がしたいかわからない」なんて言ってしまうのかというと、そういう人は、それまでの人生、「自分がやりたいことをやったことがない」からなんですよ。

だから「やりたいことをやる感覚がわからない」んです。

「いやいや、いくらなんでも、やりたいことをやったことがない人なんて、そんな人はいるわけないでしょう?」

なんてお思いになるかもしれませんが、自分で気づかないうちに、そういうことしちゃう人って結構いらっしゃるんですよ。

ほら、これ、少し前のブログにも書きましたけど、悩みの原因て、ハッキリ言って、ほとんどが「自分を育ててくれた親との関係」なんですよね。

「自分と他人との関係」って、ホント、「自分と親との関係」にそっくりなんですよ。

(「自分を育ててくれた親との関係」について書いたブログはコチラからどうぞ)

子供は親に無条件の愛を持っている

その時、あなたが感じたものがすべて

人は、子供の頃、親からの愛や関心を得るために、「親の前で」

ガマンしてやってきたこと、
ガマンしてやらなかったことを、

大人になってからも、「他人の前で」無意識にやっちゃうんですよね。

それが時に「悩み」となるわけです。

でも、そんなふうにガマンして、親の期待に答えるのがクセになっている人は、

「自分がガマンしていることすら、気づかなくなっている」

ってことがあるんですよ。

そういう人は、自分で全部選んで、いつも自分がやりたいことをやっていると思っていても、実は、無意識に、

その人の頭の中にいる両親がOKと言ってくれるものの範囲からしか、自分の「やりたいこと」を選べていなかったりするんです。

たとえば、何かの資格を取ろうと思ったけど、すぐにやめてしまって、また他の資格を取ろうと思ったけど、やっぱりまたやめてしまって・・・

なんてことを繰り返している人の中には、本当に本人がしたいことをしているのではなくて、

両親が期待した自分

になろうとしているってこともあるんですよ。

そういう資格を持っているような自分だったら、お父さん、お母さん認めてくれるかも、なんて、無意識に「自分はこうあるべき」みたいに思っている。

大人になった今でも、気づかないうちに、親の期待に答える「良い子」を演じ続けているんですね。

だから、やりたいと思ったことが続かないんです。

自分ではやりたいことを選んでいるつもりでも、実は全然自分で選んでいないんです。

そういう人は、今までも、「自分がやりたいことをやった経験」がないわけですから、「自分がやりたいことをやる感覚がわからない」んです。

だから、「何がしたいわからない」と言うのは、ある意味、仕方ないことなんですよ。

そういえば、前に心理学を習った先生から聞いた話なんですが、西洋人は、大人になってはじめて「和風だし」の味を食べても、おいしく感じられないんだそうです。

というのは、小さい頃から食べ慣れていないから、「和風だし」の味を、舌であまり知覚できないんですって。

西洋人だって、元々「和風だし」の味を知覚できる舌は持っているのに、使わない感覚はどんどん衰えてしまうそうなんですよ。

だから「やりたいことをやる感覚がわからない」というのも、そういうことなのかなと思っています。

小さい頃からやりたいことをやったことがないから、それをする感覚が失われてしまう。

こういう人は、いくら自分で「やりたいこと」を考えてもやっぱりわからないんですよね。

だからそういう場合は、まずはセラピーで「頭の中にいる親」を追い出す作業をやることになります。

 

パターン4 「考えられないから、わからない」

このパターン、みなさんに、うまく説明できるかわからないんですけど、自分のことを、「考えられない、決められない」という人がいるんです。

「いや、そういうことって誰でもあるでしょ?」なんて思われるかもしれませんが、そういうレベルではなくて、

ささいなことでも自分の意見を求められたり、どうしたいか聞かれると、程度の差はありますが、頭が真っ白になって、何も考えられなくなってしまう人がいるんです。

これ、その人の中に、どういうことが起こっているのかというと、

たとえば小さい頃、

親が過保護で子供のことを何でもやってしまったり、親が指示的、支配的だったり、

自分が無力で「できない立場」でいると、「(子供らしくて)かわいいねぇ」なんて、まわりが喜んだり、

そんなことがあると、子供は「自分のことを考える必要がなくなっちゃう」んですよ。

考えられない人というのは、それを大人になっても無意識に続けてしまっているんです。

時にそういう人は、本人が考えられないので、「自分は頭が悪いんじゃないか」なんて悩んでいることが多いですけど、

実際は、頭が悪いんじゃなくて、「親への無条件の愛」のために、親の過保護や、支配や、世話好きを受け入れて、「考えられないフリ」をしているだけなんですよね。

そういう人は、当然普段、自分のことが考えられないですから、「何がしたいか」もわからないわけです。

そんな人がセラピーにたどり着くパターンですが、まず、その人の目の前に、転職とかなにか、どうしても自分で決めなきゃならない出来事が起きるわけです。

でもそういう人は、自分で考えれないわけですから、当然答えが出ません。

普通であれば、自分の代わりに決めてくれる人がまわりにいるけど、(考えられない人は、そういう決めてくれる人とペアになっていることが多い)

なぜかその時は、決めてくれる人が自分のそばにいない。

しょうがないので、カウンセラーやセラピストを探して、その答えをもらおうとする、

そんな感じなんです。

本人は、目の前の「転職のこと」で悩んでいると思っていますが、実際は、もっと大きな「考えられないこと」が悩みになっているんですね。

転職のことだけでなく、「考えらないこと」はしょっちゅうその人に起きているはずなんです。

ところが、大抵そういう人は、「自分が考えられない」いう自覚がありません。

目の前のこと(転職のこと)を決められないことだけが問題だと思っているんです。

私は、そういう考えられない人がセラピーに来た時、「あなたはこうしなさい」とか、アドバイスしません。

それでは解決にはならなからです。

毎回そういうふうに人に頼っていたら、その人の悩みはなくなりませんよね。

なので、私は、セラピーの中で、

「もしかして今、頭が真っ白になっていますか?」とか、
「こんなふうに考えれないことって、よく起きていますか?」

とか確認しながら、「転職するか、しないか」ではなく、その人の「考えれない、決められない」という悩みに取り組んでいきます。

まず、無意識にやっている「考えられないフリ」をやめてもらわないといけない。

それなりに回数の必要なセラピーになります。

 

パターン5 「親に申し訳ないから、やりたいことをやらない」

「親に申し訳ないから、やりたいことをやらない」なんて、なんのこっちゃとお思いになるかもしれませんが、たとえば、子供の頃、

親が病気だとか、
親が病人の世話をしているとか、
親が経済的な理由でずっと休まずに働いているとか、

その他にも親が不幸に耐えて、楽しむことをガマンしているような状況を見ていると、

子供は、「自分だけやりたいことやって、楽しんではいけない!」なんて、無意識に思ってしまうことがあるんですよ。

そういう人は、自分のやりたいことがわかっていたとしても、いざそれをやろうとすると、

罪悪感を感じたり、体調が悪くなったりして、
なぜかできなくなったりするんですね。

それで、

「アレ?これ、私がしたいことのはずなのに、なんでできないんだろう?
私、本当にこれをしたいのかな・・・」

なんて、自分の気持ちを疑い出すんです。

でもその答えを、いくら考えてもわからないので、最後には、「自分の本当の気持ちがわからない」という意味で、「自分が何がしたいかわからない」と言われることがあります。

つまり、こういう人は、「親への無条件の愛」のために、無意識に「やりたいことをやること」を禁じているんですよ。

自分だけやりたいことやったら、親不孝だと思って。

でも、私は「本当の親不孝」って、むしろ

「自分がやりたいことをせずに、人生を楽しまないこと」

のほうだと思うんですよね。

なので、こういう人がセラピーに来られた時は、心の深い部分で「自分で自分にOKを出せる」ように後押しします。

しかし、普通に考えると、「自分がやりたいことをやってはいけない!」なんて、おかしな話でしょ?(笑)

でも子供って、親を愛しているから、無意識にそういう決断をして、それを大人になっても律儀にやってるんだなんて、

子供の 「親への無条件の愛」って恐るべしですよね。

 

パターン6 「自分の本当の気持ちに気づきたくないから、わからない」

たとえばこんな悩みです。

本人は、他にすごく「やりたい仕事」があるのに、ガマンして、全然興味の持てない仕事をしている。

でも会社を辞める決心がつかず、悩んでいる。

こういう時に本人の言う「やりたい仕事」というのは、たいていリスキーな仕事で、

ミュージシャンとか、俳優とか、独立するとか、「何かクリエイティブな仕事」とか、

つまり、収入が下がるとか、仕事が不安定とか、そもそもその仕事として成り立つものかわからないとか、そんなような仕事のことが多いです。

そして、本人は、

「自分がこんなふうに会社を辞めれずにいるのは、やりたいと思っていることも、本当はしたくないんじゃないか?
今の仕事から逃げたいだけなんじゃないか?」

なんて思って、「自分の本当の気持ちがわからない」という意味で、「何がしたいかわからない」と言われることがあります。

このような相談の着地点ですが、一概になんとも言えません。
セラピーに来られる方によって結論は違います。

本当に「やりたい仕事」をしたいけど、ちょっと決めかねているだけの時もあるし、

やっぱり今の仕事から逃げる口実にしているだけの時もあります。

私は基本的に、こういう状況で本人が「決められない」というのは、その人の勇気や決断力がないからではなくて、

「決めるに値する情報が足りない」から、「決められない」だけ

だと思っているんですけど。

あっ、そんな内容のブログ、前に書きましたよね。

(前に書いたブログはコチラからどうぞ)

決めないと決める

でも、お話を聞かせていただくと、中には、明らかに今の仕事を辞める気がないのに、「それを本人が気づかないフリ」をしているケースがあるんですよ。(笑)

そういう人はですね、「悩みが希望になっている」んです。

「やりたい仕事があるのに、会社を辞められない」と悩むことは、同時に、「やりたいことができる自分」という、その人の「希望」についても考えることにもなるわけです。

でもその人が実際に、その「やりたいこと」にチャレンジしてしまったら、その「希望」が持てなくなってしまうわけですよ。

「悩んでいるうちは、希望を持っていられる」というか、「告白しなければ、フラれない」みたいな感じでしょうか。

だから、「会社を辞めたい」なんて悩んでいながら、実際には辞めたくないんですね。

でも、それを自分では認められない。(笑)

こういう人に、

「あなたが何をしたら、決断できるようになりますか?」
「では、実際にそれをすれば決められますか?」

なんて、話を前に進めようとすると、

「オレが本当は会社を辞める気がないことを気づかせるな!
夢を持っているオレでいさせてくれ!」

と、非言語での抵抗に遭います。(笑)

そういう反応がわかると、私はお話を聴かせていただくにとどめて、その話を前に進めません。

なぜなら、そういう人は、口ではいくら「本当にスキな仕事を!」なんてアツく語っても、

本当はリスクを背負って今の仕事を辞める気なんてサラサラないからです。

興味のない、今の仕事をやり過ごすための「希望」として、

「やりたい仕事があるのに、会社を辞められない」

という悩みが必要で、それで日々のバランスをとっているんです。

そういう人の場合は、少し時間が過ぎれば、「会社を辞めれない」という気持ちも少しは和らぎます。

でもまた仕事がツラくなると、同じように「辞めれない」と悩んでを繰り返します。

 

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フゥー、これでようやく、

「何がしたいかわからない」と悩む人の6つのパターン」

を全てご紹介できましが、

実際のクライアントさんは、上記のどれか1つのパターンに当てはまるというよりは、いつくかのパターンに当てはまって、その結果、「何がしたいかわからない」と言われるんです。

ということで、一口に「何がしたいかわからない」と言っても、

その言葉からみなさんが予想されるような、「自分探し」とか、「職業やライフスタイルの選択の悩み」だけを意味するわけじゃなくて、

親子問題を含め、実にさまざまな原因や背景があって、みなさん、「何がしたいかわからない」と言われるんですね。

なので、今の世の中、「あなたの天職教えます!」みたいなサービスを提供している人が多いですけど、

「何がしたいかわからない」って言葉の表面だけをすくって、「あなたは○○にワクワクするから、あなたの天職はコレです!」みたいな安直な対応をしてはダメだということなんですよ。

 

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ということで、今回のブログのまとめなのですが、

私は、「何がしたいかわからない」って、本来ならすごく不自然な悩み相談なんですよ。

たとえて言うなら、

「私、自分のスキな食べ物がわかりません。私のスキな食べ物ってなんでしょう?」って、他人に聞いているようなものですからね、

なんてことを書きましたけど、

本来なら、「何がしたいか」って、あなたがスキな食べ物を答えられるように、わかって当然のことなんですよ。

むしろ、わからないほうがおかしい。

「やりたい」とか、「スキ」って、「考える」ことではなく、「感じる」ことですからね。

ということは、「何がしたいかわからない人」というのは、本人が知らぬ間に、何か不自然なことをやっているわけで、

「自分で自分の好みをわからなくさせている」

ということなんですよ。

そういう人を1つのイメージに例えると、

「走りながら食事している」んです。

普通、みなさんが、食事する時は、イスや座布団などに「座って」食事しますよね。

でももし、「走りながら」食事をしたら、どうなるでしょうか?

息は苦しいし、「走る」ことに意識がいっちゃって、食事なんて味わってられないですよね。

だから食事の味が感じられないんです。
だから自分のスキな食べ物がわからないんです。

「走りながら食事している人」というのは、どんなにいろいろな食事を食べても、どんなに自分で考えても、スキな食べ物はわかりづらいのではないでしょうか。

まず、「走る」ことをやめないと。

「走る」ことをやめれば、自然と食事の味もわかって、自分が何がスキかもわかるはずなんですね。

なので、「何がしたいかわからない人」にとってのこの「走る(わからなくしている原因)」に相当するものを

6つのパターンにしてご紹介したのが、今回のここまで話というわけです。

となるとですよ、どうしたら「走る(わからなくしている原因)」をやめられるか?ってことになるわけですよね。

簡単にやめられる「走る(わからなくしている原因)」もあるとは思うのですが、

親子関係が絡んでいるもの(パターン2,3,4,5)に関しては、先々週のブログくらいから、みなさんのコメントが、

「どうしたら思考のクセを変えれますか?」
「どうしたら頭の中の親を追い出すことができますか?」
「どうしたら親からの刷り込みを変えることができますか?」

のような、核心に迫るご質問をいただくようになったので、そろそろ本当のことをお話しなきゃと思っているんですが、

基本的には、自分だけでやるのは、なかなか難しいと思います。

私のやっているセラピーでは、親から刷り込まれた時の原体験を扱って、未完了の感情を処理し、その意味付けを書き換えるということをします。

それと同じレベルのことを、自分だけでやるのは、ちょっと難しいかなと。

ただ例外として、親からの悪影響を受けた人でも、「素晴らしい人との出会い」があると、自分が大きく変わるってことってあるんですよね。

ただそれって、ある意味、「素晴らしい人の出現」という、「偶然を待つ」しかないじゃないですか。

そんなに素晴らしい人って、自分が悩んでいる時に、都合よく現れてくれないですよね。

その点、心理セラピーの優れているところは、

「偶然を待つ」のではなく、
「自分から」変化を起こすことができる

ってことだと思います。「受け身」じゃないってことです。

 

ということで、最後になりますが、

この「何がしたいかわかない」悩みって、言葉だけを聞くと、一見軽い悩みに思えてしまうんですけど、

もうお分かりの通り、親子の問題を含め、自分の努力だけではどうにもならないような内容を含んでいる場合もあるわけですね。

なので、自分だけではどうにもならないと思った時は、1人だけでガンバらずに、心理セラピストの力を借りてくださいね。

結果的に、多くの人が「何がしたいかわかない」という言葉から予想する、

「職業やライフスタイルの選択」の話

になるかわかりませんが、

間違いなく、自分を一番困らせている、「本当の悩み」を解決していくことになりますよー。

でもそうやって、「本当の悩み」=「走る」がなくなると、結果、やりたいことも自然とわかるようになりますからねー。

 

それでは今回はココまでにします。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

 

 

杉田 隆史

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