先月のブログでご紹介した「為末さんのつぶやき」を
ご存知のあなたも
ご存知ないあなたも
こんにちは。
写真で光杉田です。
1週間お疲れさまでした!
先日、その「為末さんのつぶやき」を紹介してくれた幼馴染と飲んだんですよ。
あ、みなさん、「為末さんのつぶやき」覚えていますか?
(「為末さんのつぶやき」をご存知ない方はコチラからどうぞ)
で、その話の中で、
「この為末さんの話って、つきつめていくと、
『ガンバルをベースに生きる』か、
『スキをベースに生きる』か、
って話になってくるよね」
なんて話の展開になったんですね。
あ、コレ、別にどっちの生き方が良くて、どっちがいけないとかの話ではなくて、まぁ、どっちも選べるよねと。
で、私自身は「ガンバルをベースに生きる」というよりは、「スキをベースに生きる」タイプだと思うんですけど、
たとえば私、旅行で海外に行っても1日中ホテルにこもることとかあるんですよ。
でも人から、「その国で何してたの?」みたいなこと聞かれて、「ホテルにこもってた」みたいな話をすると、「せっかく海外に行ったのに、もったいない!」とか言われちゃうんですよね。
でも私にとって「もったいない」とは、「その時自分がやりたいことをやらないこと」のほうなんですよ。
たとえ自分が海外にいたとしても、「今日は外に出ないで、ゆっくりしたいなぁ」と思ったら、その気持ちを大切にしたいんですよね。
あ、これ、何をお伝えしたいのかというと、
「せっかく海外に行ったのに、もったいない!」って、「本当にあなたの考えですか?」ってことなんです。
もしかしたら、「誰か(世間)の考え」じゃないかって。
セラピーの中でも、
「休みの日は、何かしないといけないと思うのに結局何もしなくて自己嫌悪になる」とか、
「休みの日は、人と会わないといけないと思って外出して人と会ってはみるものの、疲れるだけで楽しくない」
なんてお話を聞くことは多いんですけど、
これも同じく、
「休みの日は、何かしないといけない」
「休みの日は、外出して人と会わないといけない」
って思っているのって、「本当にあなたの考えですか?」ってことなんですね。
「休みの日にダラダラしちゃうのは、その時のあなたがダラダラしたいのでは?」
「休みの日に人に会いたくないのは、その時のあなたがあまり人に会いたくないのでは?」
って思うんだけどなぁ。
そういう気持ちを大切にしてあげることも、「スキをベースに生きる」ってことだと思うんですね。
あ、そうそう、他にもセラピーの中で、こんなケースがあるんですよ。
そういうクライアントさんは、たいてい、ここではおなじみ「何がしたいかわからない」って悩みでご相談に来るんですね。
で、「自分のスキなことをしたい」、「本当にやりたいことを仕事にしたい」とか、「スキをベースに生きていきたい」って望んでいるんですけど、
そんな方の口から出るのは、
「なにかコレっていう目標を持ちたい!」
「自分に合っている仕事をしたい!」
なんて言葉だったりするんですよ。
私、この、
「コレっていう目標」
「自分に合っている仕事」
って言葉を聞くと、どこか違和感を感じるんです。
その理由をご説明するために、先日、私がツイッターでつぶやいたことをご紹介しますね。
私、このブログの中で何度もお話していますが、
「本当にやりたいことは、ガンラなくてもできる」
って思うんですよ。
だって、「大好物のメロンをガンバって食べる」って文章、どこか違和感、感じませんか?
大好物なら、ガンバラなくても食べられますよね。
つまり、本当にやりたいこと、スキなことって、「頭より体が先に動く」わけで、
「頭で目標なんか決めなくても、思わずやっちゃうこと」
だと思うんですね。
なので、「なにかコレっていう目標を持ちたい!」って言っている方って、どちらかというと、自分の「スキという気持ちを大切にする」よりも、
「(何でもいいから)ガンバっている自分になれればいい」
って(無意識に)思っているような気がするんですよ。
そこに違和感を感じるんです。
「自分に合っている仕事をしたい!」と言っている方も、それと同様で、この場合の「自分に合っている仕事」って、
「自分のパフォーマンスが高い仕事」、「人から評価される仕事」って意味だと思うんですね。
なので、「自分に合っている仕事をしたい!」と言っている方もどちらかというと、自分の「スキという気持ちを大切にする」よりも、
「(何でもいいから)自分が優秀だと評価される仕事がやれればいい」
って(無意識に)思っているような気がするんです。
つまりここで何をお伝えしたいかというと、
「コレっていう目標」とか、「自分に合っている仕事」とか言っている人って、本人は、「スキをベースに生きていきたい」と望んでいるにも関わらず、いまだに無意識に「ガンバルをベースに生きよう」としているんじゃないか、
って思えてくるんですよ。
「(何でもいいから)ガンバっている自分になれればいい」
「(何でもいいから)自分が優秀だと評価される仕事がやれればいい」
ってなったら、自分の「スキ」という要素が入る余地がないですよね。
あ、でもこの話、
「なにかコレっていう目標を持ちたい!」
「自分に合っている仕事をしたい!」
って言っている人が全員、
「ガンバっている自分になれればいい」
「自分が優秀だと評価される仕事がやれればいい」
って思ってるって決め付けるわけじゃないですからね。
本人は何気なく言っただけかもしれないし、自分の思っていることを言語化するのが苦手なだけなのかもしれない。
でも、セラピーの中での実感として、そういう言葉を言う人の話をよくよく聞いてみると、「ありのままの自分」に対する肯定感が低いというか、
「ガンバっている自分はイイけど、ガンバっていない自分はダメ」
「できる自分には価値があるけど、できない自分には価値がない」
みたいなこと(無意識に)思っている方が多いなぁと感じるんですよ。
まぁ、そうなってしまうのは、子供の頃の親子関係が影響していることが多いんですけど。
(そんな話はコチラからどうぞ)
何がしたいかわからない人が、よけいに何がしたいかわからなくなるパターン
なので、セラピーでは、そういう方がセラピーに来られると、結局、「何かしたいか?」を解明するセッションではなく、
その方の「何かしたいかをわからなくしている原因」である、「子供の頃の親子関係」を扱うセッションになることが多いんですね。
だって、自分の「スキ」を大切にしない限り、自分の「やりたいこと」なんて見えてこないですからね。
あ、なんか話が飛んでいますけど、最後に何をお伝えしたいかというと、もしあなたが「スキをベースに生きたい」と思っていながらも、
「コレっていう目標」
「自分に合っている仕事」
なんて言葉を使っている場合は、
「単にガンバっている自分になれればいい、単に自分が優秀だと評価される仕事がやれればいい、と思っていないか?」
って、ご自分に問いかけてみてくださいねー。
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!