「スキな食べ物」を聞かれて、
パッと答えられるあなたも
少し考えてしまうあなたも
こんにちは。
ジムの会員証の写真に不満げな顔で写り杉田です。
1週間お疲れさまでした!
んー、「スキな食べ物」かぁ。
そうだなぁ、私は、寿司、カレー、ラーメンがスキかなぁ。
どれも日本人がスキな食べ物ばっかりですよね。(笑)
で、もし私が誰かから、
「杉田さん、なんでカレーがスキなんですか?」
なんて理由を聞かたら、
「そうですねぇ・・辛いものがスキだからかなぁ」
なんて答えると思うんです。
で、さらにその答えに対して、
「では、辛いものは他にもあるのに、なんでカレーがスキなんですか?」
なんて聞かれたら、私、返事に困ると思うんですよ。(笑)
あ、このお話から何をお伝えしたいのかと言うと、
「スキって最終的には理由が説明できない」
ってことなんです。
最終的な答えは、「スキだから、スキなんだよ!」になっちゃうと思うんですね。
いや、なんで今回こんなお話をしたのかというと、前回の「自己愛を活かす会」で、こんなことがあったんです。
会に参加していたある方(以下、Aさん)が、あ、このAさん、大企業に勤めていて、転勤で、地元から遠く離れた勤務地にお勤めなんですね。
(この話はAさんに許可をいただいた上でお話しております)
で、そのAさんがこんなこと言われたんです。
「最近なんだかわからないけど、地元の○○(地名)に住みたいと思って、それで地元企業に転職しようと思って、採用試験を受けたんですけど、落ちてしまいました。
やっぱり「自分がその企業で何をしたいか」をちゃんと説明できなかったのがいけなかったんだと思うんです。
「地元の○○に住みたい!」だけじゃダメですよね」
私、このお話をお聞きした時、
「いやいや、Aさんはダメじゃない。
「なんだかわからないけど、地元の○○に住みたい」というのは、Aさんにとって100パーセント正しい!」
って思ったんですね。
というのは、このような、
「なんだかわからないけど、地元の○○に住みたい!」って感覚こそ、「スキって最終的には理由が説明できない」ってことだと思うんですよ。
もちろん採用する企業の立場からすれば、
「どうしてうちの会社に勤めたいか?」
「うちの会社で何をしたいか?」
について納得できる説明できない人はダメだろうし、
世間から見ても、もしかしたら、
「地元に戻りたいだけの理由で、仕事を変えるなんて通用しない」
なんて思われるかもと思うんです。
でもそれは、「Aさん以外の立場からの見方」なんですよね。
Aさんの人生なのに、「Aさん以外の人の見方が優先される」って、オカシイと思いませんか。
もし私が、カレーがスキな理由を、
「まわりが納得できる説明じゃないから、スキと認められない」
なんてことになったらおかしいですよね。(笑)
なので、Aさんの立場からすれば、「地元の○○に住みたい!」って思っていることって、100パーセント正しいと思うんですよ。
「やりたいから、やりたい!」というか。
あ、で、私、このお話を聞いておもしろいなと思ったのは、このAさん、よく「自分は頭で考えてばかりの人間」とか「何がしたいかわからない」とか言っている人なのに、
私、このAさんの話を聞いた時、
「Aさん、やりたいことわかっているじゃないですか!」
って思ったんですよ。
でもAさんは、それがやりたい理由を
「理屈で説明できない」し、
「まわりに納得してもらえない」から、
「そんなことをやりたいと思ってはダメだ」と思っているみたいなんですよね。
でも、「スキ」、「やりたい」とかって、考えることでなくて、「感じること」ですから、
「スキ」、「やりたい」の理由なんて最終的には説明できないし、納得してもらえなくて当然だと思うんですよ。
むしろ、「なんだかわからないけど、○○したい!」という、そういう理由の説明できない感覚こそ、「やりたい」ということについて雄弁に語っているではないでしょうか。
それは私が、
「なんとなくセラピストをやめられなかった」
「なんとなく高尾山を17回登ってしまった」(笑)
ということと同じだと思うんです。
ということで、最後に今回のブログをまとめますと、今回お伝えしたいことは、
「YOU やりたことあるなら、会社パッと辞めちゃいなよ!」
みたいな、そういう話ではないですからね。(笑)
会社辞めるのはリスクもあるし、うまくいくとは限らないし、もちろんその責任は自分で引き受けなくてはなりません。
ただ、「スキ」や「やりたい」に、「理由はない」わけですから、
「やりたい理由を、自分が説明できないから、やりたいことだと思っちゃいけない」とか、
「やりたい理由を、誰かに納得してもらえないから、やりたいことだと思っちゃいけない」
ってことじゃないですよねと。
自分でカレーがスキな理由を説明できなくても、それをまわりに納得してもらえなくても、
「カレーがスキ!」でいいよねと。
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!