ハローワークへ
行ったことのあるあなたも
行ったことのないあなたも
こんにちは。
洗濯機から心配になるような音が聞こえ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、セラピーをしていると、私が「ハローワークの職員さん」になったような気がする時があるんですよ。(笑)
たとえばこんなご相談です。
「私、何がしたいかわからないんです。
最初の会社は、大学で○○を先行していたので、それを活かすために、△△業界に就職したんですけど、
でも社会情勢の影響で、△△業界の景気が悪くなってきて、このまま勤めても、もう未来がないのがわかってきて、
今度は△△業界で●●していた経験なら活かせると思って、□□業界に就職したんですけど、
ここでどんなにガンバっても、先輩の姿を見ていると、もう給料の限界も見えているか・・・
なので今、転職を考えているんですけど、自分が本当は何をしたいかわからなくなって・・・」
ね、なんか心理系の相談というよりは、なんか「ハローワークの相談」ぽいでしょ。(笑)
で、なんでこんな「ハローワークの相談」みたいになるのかというと、こういう方は、自分の「感情・気持ち」を話さないで、「状況の分析」をしているんですよ。
言ってしまえば、「自分の心の声」を無視して、「頭」で「自分の外側で起こっていること」を説明しているだけなんですね。
なので、そういう方には、以下のような、
「もし選べるとしたら、A or Bどちらの仕事を選びますか?」
みたいな質問をします。
(悩みの内容によって、質問を変えます)
もし選べるとしたら、どちらの仕事を選びますか?
A 興味ない仕事だけど、自分が優秀でいられる仕事
B やりたい仕事だけど、自分がダメな(できない)仕事もし選べるとしたら、どちらの仕事を選びますか?
A 興味ない仕事だけど、友人たちからスゴイと思われる仕事
B やりたい仕事だけど、友人たちからスゴイと思われない仕事もし選べるとしたら、どちらの仕事を選びますか?
A 興味ない仕事だけど、自分が人並みに働ける仕事
B やりたい仕事だけど、自分が全然ダメな(できない)仕事
まぁ、どれも極端な質問ではあるんですけど、ある程度その方の本音がわかるんですよ。
いずれの質問をしたとしても、ここでAを選ぶ人は、そもそも自分が「本当にやりたいこと」をする気はないんですよね。
自分の「やりたいという気持ち」よりも、
「優秀だと思われること」や、
「まわりの友人からスゴイと思われること」や、
「人並みに働けること」
のほうが優先されているわけです。
選択の基準が、「自分」ではなく、「他人からの評価」になっているんですね。
でもだからといって、それが悪いわけじゃないんですよ。
「他人からの評価」で生きることを疑問に思わず、幸せに生きていける人だって、たくさんいるわけですから。
だけどポイントは、こういった「ハローワークにでも相談するような内容」を、なぜ「心理セラピストに」相談しに来ているのかってことなんですね。
それって本人はまだ言葉にできない部分もあるけど、
「他人からの評価」で生きることに、どこか違和感を感じはじめている
なんて可能性もあるんですよ。
そこを汲まないといけないんだな。
なので、たいていAを選ぶような方は、「他人からの評価」から抜け出すことをテーマにセラピーをする展開になっていくことが多いです。
だって自分より「他人からの評価」を「無意識に」優先している人が、いくら考えたって「やりたいこと」なんてわからないですからね。
(↑ そのことについて書いた記事はコチラからどうぞ)
何がしたいかわからない人が、よけいに何がしたいかわからなくなるパターン
では最後に、最近フェイスブックでどなたかがシェアしていた、ムーミンに出てくる「リトルミーの言葉」をご紹介して、今回のブログを終わりたいと思います。
あなたね、決断力がないんじゃなくて、決断する方法をしらないだけよ。
あのね、いい方を選ぶんじゃなくて、あなたが思う方を選ぶのよ。最初はいろいろ失敗するわよ、あなたバカなんだから。
でもそのうち自然といい方を選ぶようになっていくわよ。最初からうまくやろうなんて自惚れてるんじゃないわよ。
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!