「なりたい自分」ありきか、「なった自分」ありきか

「なりたい自分」が

あるあなたも
ないあなたも

こんにちは。

ついにスマートフォンを買ったけど使い方がわからず、自分がスマートじゃないことだけがわかり杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、セラピーで、「何がしたいかわからない」というご相談を受けていると、

まず「なりたい自分ありき」というか、

「私は○○になる!」
「私は△△の資格を取る!」

みたいに、

「事前になにか「コレ!」っていうものを決めて、そこに向かって全力でガンバっていく」

みたいな「やりたいことをやるイメージ」を持っている方って結構いらっしゃるんですよ。

「やりたいことを楽しむ」というよりは、どこか「志望校」を決めて、全力で勉強する、「受験」みたいなイメージというか。

なので、そういう方のご相談は、

「今の自分は、その「コレ!」っていうものがわからないから、動けない。だから「コレ!」っていうものを決めたい」

ってことになってくるわけです。

で、私、そういうご相談をお聞きして思うのは、それって、

「休みの日に、行きたい場所がないけど、それじゃダメだと思うので、なんとか行き先を決めて外出しようとしている」

そんな時の感じに似ていると思うんです。

実際そういう時って、行き先を決めても、

「行くのメンドクサイなぁ。わざわざそこに行って本当に楽しいかなぁ」

みたいなことが浮かんできますよね。

それと同じように、「コレ!っていうものを決めたい」と思っている方って、いちおう「コレ!がいいんじゃないか」ということが浮かんでも、

「自分はそこまで「コレ!」が本当にやりたいのか?」
「決めたことが途中でイヤになって、やめてしまうんじゃないか?」

みたいなことが浮かんできて、結局全然動けなくなってしまうんですよ。

でもその動けなくなる理由って、言うまでもなく、

「自分の気持ちが充分に満ちていないのに、見切り発信しようとしているから」

ですよね。

「○○へ行きたい」という気持ちや
「○○をやりたい」という気持ちって、

「出すもの」ではなく、「出るもの」なのに、

それが「出る」のを待たずして、無理やり進路を決めようとしているから、「コレ!」が決められなくなるわけです。

 

となると、そういう方に対して、むしろ私が気になるのは、

「なぜ「やりたい」という気持ちが「出る」のを待たずに、そんなに焦って見切り発信しようとしているのか?」

ってことのほうなんですよ。

もしかすると、「今の自分を受け入れられない」から、一刻も早く「何者かになろう」としているのかも。

となると、その方の本当の悩みは、「コレ!ってことがわからないこと」というより、

「自分を受け入れられないことに悩んでいるのかな」なんて思ったりするんです。

 

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あ、ということで、今回の記事は、

そんな「コレ!」っていうものが決められずに悩んでいる方に、ちょっとお役に立てるかもしれない言葉をご紹介します。

以下、所ジョージさんの言葉です。

「なりたいものになるんじゃなくて、なったものが自分なんだよ。
なりたいものを求めるんじゃなくて、そこで楽しく暮らせよってことだよ。
そしたらやがて、勝手に夢が出てくるから」

いやぁ、わかりやすくて良い言葉だなぁ。先ほどの

「休みの日に、行きたい場所がないけど、それじゃダメだと思うので、なんとか行き先を決めて外出しようとしている」

っていう話を、所さんの言葉で言うならば、

「行き先を決めて外出する」・・・なりたい自分
「行きたい場所がない」・・・・・なったものが自分

っことなんだと思うんです。

なので、まずは、「行きたい場所がない」という、「なったものが自分」を受け入れて、「そこで楽しく暮らせよ」ってことで、

「じゃあ、今の行きたい場所がない自分は、どんなことして楽しみたいかなぁ」

って感じてみれば

「Aさんを家に呼ぼうかな」とか、
「ゆっくり読書しようかな」とか、
「今日はダラダラしたいな」とか、

わかると思いますし、もしかすると、

「そうか!私は別に外に出たくないんだ。本当は家で楽しむことが、やりたいことなんだ!」

なんてことに気づいたりすることもあるかもしれませんよね。

でも結局、いつもそうやって「なった自分」を受け入れて、「その自分を楽しませていく」と、

「そしたらやがて、自分がやりたいことが、わかるんじゃないの」

ってことを、所さんは言わんとしていのかなと思うんです。

 

あ、ということで、この所さんが言うような「やりたいことの見つけ方」って、先ほどお話した、

「事前になにか「コレ!」っていうものを決めて、そこに向かって全力でガンバっていく」

みたいな、「なりたい自分ありき」とは逆の発想で、

「なった自分ありき」

なんて言えるのかもしれないですよね。

 

あ、なんか話が全然まとまっていないので、最後にまとめますと、

「やりたいこと」って、

(1)「なりたい自分」から見つける
(2)「なった自分」から見つける

どちらのやり方でも見つかることはあると思うんです。

あ、でも、もしかすると、今回の記事を読んだみなさんの中には

「(1)をやったら、やりたことが見つからないんじゃないか」

なんて思った方もいらっしゃるかもしれませんが、

「それほど行きたくないけど、行ってみたらすごく楽しかった」

なんてことがあるように、

「それほどやりたくなかったけど、やってみたらすごく楽しかった」

なんてこともありますからね。
(ただ「やる前に」いくら頭で考えても、その答えは出ない)

ということで、

(1)ばかりやってうまくいってない人は、(2)を試してみればいい
(2)ばかりやってうまくいってない人は、(1)を試してみればいい

と思うんです。

「いつもと同じことをしたら、いつもと同じ自分になる」

わけですから。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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