「100通りの言葉で I LOVE YOU」 その2

前回アップした「100通りの言葉でI LOVE YOU」という記事を

覚えているあなたも
覚えていないあなたも

こんにちは。

スーパーで買った「お惣菜」を斜めにし杉てレジ袋の中が大変なことになり杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、今回は、前回アップした、

「100通りの言葉でI LOVE YOU」 その1

という記事の「続き」をいきたいと思います。

エッ、「そんな記事、知らない」ですって?

おっとっと、そうなると今回の記事の内容がぜんぜんわからなくなってしまうので、まだ読んでいない方は、まず以下の記事を読んでくださいねー。

(前回アップした記事はコチラからどうぞ)

「100通りの言葉で I LOVE YOU」 その1
バナナを よく食べるあなたも あまり食べないあなたも こんにちは。 スーパーのレジで「ウワー!」と大声て叫んでいた赤ちゃんが私を見た瞬間に急に静かになり、たくさんまばたきし杉田です。 1週間お疲れさまでした! ...

 

あ、で、この「100通りの言葉で I LOVE YOU」の中でお話した、

バナナの話

ですけどね、

この話、私がセラピーや懇親会とかで、クライアントさんに時々していた話なんですよ。

そしたら、この話を、思いのほか「イイ!」って言ってくださる方が多くて、実際、話を聞いて、その後ジワジワ変化が起きた方が何人もいらっしゃったんですね。

ということで、今回は、この「バナナの話」の番外編として、「バナナの話」を聞いて、ある体験をした、Aさんの日記をご紹介したいと思います。

(ご本人の許可をいただいて掲載しています)

 

【11/8(人生最大の日)】

11月8日の衝撃と感動を、
どう言葉にしたらいいのか、

表現にズレが生じるのが嫌で

この1週間あまり、ずっと考えています。

お父さんをゆるせた
いや、愛せた。というお話です。

私は、それだけは
きっとお父さんが亡くなっても無理で、
私が死ぬまでできないことだと思ってました。

「ゆるすことにしよう」

ってところまでは、
なんとか持ってこられてた、とは思います。

あの人はもう、あんな感じでしょーがないんだ。

もう、私は私の幸せのために、手放そう。
あの人と私は別の人間で、

私は私で幸せになっていいのだ。

だから、
心に小さなしこりが残っていることは認めつつも、
それに翻弄されることはなくなって、
あとはきっと、時間が解決する。

サラサラと風化するように、
いつの日か「どっちでもよく」なっている。

それでいいと、自分の中では、実際 納得していたし、
楽になれてもいました。

でも、ちがいました。

すごい勢いで横からタックルされたみたいに、
「愛」がきました。

ゆるすとかゆるさないとか
どーでもよくなりました。

でも、
その日、実は何もすごいことは起こってなくて
お父さんと会話すらしてない。

なにげない時間
なにげなく会話してたら(母と)
私自身が変化しました。

↓以下は、まとめるのをあきらめて
得意の耳記憶で、会話をそのままコピって、
そのときの感情をあとからはさんだものです。(笑)
※激長注意

 

✸ ✹ ✺ ✻ ✼ ✽ ✾ ✿ ❀ ❁ ✸ ✹ ✺ ✻ ✼ ✽ ✾ ✿ ❀ ❁
11/8
お父さんのことが、
いきなり許せたって話なんですけど、
一体どこから話せばいいのか、
よくわからないので、
その朝にあったことを順番に話します。(笑)

朝、お母さんにいきなり
「古舘さんの脳みそのテレビ面白かった!
古舘さんが、いつもA(私)が言ってることとおんなじこと言ってる!」
と言われ(笑)

よくよく聞くと
おしゃべりな人の脳で起こってることを
古舘さんの脳を調べて検証しようという番組。

側頭葉とブローカ野?がすごく発達してるって話。(笑)

プラス、その2つが発達してる人の脳は
逆に空間把握の分野、方向感覚の分野が
発達してないことが多いと。

あ~、だから、日頃 片付けができないと悩む
おしゃべりな私と、古舘さんがリンクしたのね。(笑)

まぁ、どっちでもいいけどさ。(笑)

ただ、古舘さんの脳みそを見て、
私の脳みそを覗いてみた気になってる母が、
なんだか可愛かったし、
自分とタイプの異なる娘を理解しようとした
何かがうれしくて、すごくほっこりした。

で、話がそこからなんだか
「親と子って、こんなに違うんだね」って話になったので、
杉田さんに飲みの席で聞かせてもらった話(バナナのストーリー)をしました。

私 「親の愛ってさぁ、子どものほしい愛じゃなかったりするんだよね(笑)
だから、受け取る側に愛の変換器が必要だよね~
ってさ。
仕事でもさぁ、昨日、
『自分と全然タイプがちがう息子だから、
私、息子がわかりません…!
どうやったら伝わるのかなぁ…』
って、なんか泣きそうになりながら、
本気で相談されたの。
そのときも(杉田さんの話)思い出しちゃった。
私の話だとさ、たとえば、
お父さんの愛ってなかなか伝わってこないわけ。
だから、子どもとして親の愛をうまく受け取れてないと思うんだよね。
だけど、仕事ではさ、親の方のツラさっていうか
子どもに愛情が伝わらない悲しさみたいのに
ずっと寄り添ってるからさ。
なんだろ、だから、どっちもわかるっていうか
ちょうど中間にいる感じかもしれない。」

母 「そうなんだよねー( •́ .̫ •̀, )
なかなか愛情って伝わりにくいよね~。」

私 「でもさぁ、お父さんのことで言うとさぁ、
どんなことも愛に変換するっていうのはなかなか…
実は、『これこれの裏にはこんな愛が溢れてました』的なこと
見つけようとしてもさ…
キレて暴れるのをさ…
さすがに変換できなかったよ。
私にとっては難しかったな。」

母 「あのねぇ、お父さん あれね、
向かない仕事で、毎日ストレス溜まってたのよ。
ほらあのひと、小心者でイライラしやすいじゃない?
それなのに激務で、人を取りまとめるような、
自分の指示次第で一度に何千万も動く仕事なんてやっててさ、
んで、クタクタで
家に帰りゃ子どもがピーチクパーチクやってるもんだからさ、
ついつい怒っちゃったのね。」

私  「あぁ…(´・ω・`)
ふーん、そっかぁ。
そういうことだったんだね。

あれ?私、その変換器、持ってなかったのか?
そうか…。」
あれ……?(涙)

お母さんは許してたし
わかってたんだ…

お父さんの愛って、それかぁ
今、腹の底に落ちた……?

小心者でイライラしやすいのに、
会社辞めたいのに、定年まで働き続けてくれたことが、最大の愛、か…………

私 「怒りが溢れるボーダーが
上がっちゃってただけだったんだね。」

母 「そうそう。」

それが、どんなに辛いことか、
今の私は知ってる、なぁ…

母 「お父さんね、『子雀がピーチクパーチクしてるからな。
口に入れてやるもんがないと困るから辞める訳にはいかない』
って、よく言ってたよ~。
口で優しいこと言うのとかできないから
黙って稼いでくることがね、
それがお父さんにとっての『愛』だったのよ。」

私 「……あ~、お母さん わかったわ、今それ。
私、その変換、できてなかった。
今気づけたー……気づけてよかったぁ~。
私ねぇ、キレてること、
ひとつひとつにフォーカスしちゃってた。
なんでそんなことで怒るんだろうって
なんでそんな理由で人を殴るの?って
だって、わかんなかったもん。
ひどすぎるって思ったんだもん。
ストレスで
どんなことでも、ちょっとのことで溢れちゃいそうなくらい
ギリギリだったんだね。」

母 「まぁ、もともと気が短いのもあるよ(笑)自分勝手だし」

私 「うんうん。だよね(笑)」

でも、年月は20年ほどすぎて。
今はそれを最大級反省してる。
「2度と手をあげない」って誓ってて、
カッとしてお皿を割ることはあるけど、
その約束だけは守ってる。
でも、全然私は許せなくて。
ずーっと伝わらなかった。

私 「あと、根本的に私とお父さん、相性悪いんだろうね(笑)」

母 「そうだろうね、お母さんはさ、
なーんか、どっかお父さんのこと嫌いじゃなかったんだろうね(笑)」

私 「お母さん、すごいね(笑)」

母 「でもね、お父さんの方は、
今でもAのこと大好きだよ。
いっつも、Aはすげぇよな~って、
Aがいないとこで言ってるよ」

私 「へぇ~そうなの?
へぇ……どこがすごいって言ってた?」

母 「えっとねぇ、
言いたいことがちゃんと言葉にできる、って。
友達のことをいつもうれしそうにしゃべってて
いろんな人のところに出かけてってるだろって」

………………
だから、それは…
アンタみたいにだけはなりたくないと
思ったからであって……(泣)

私 「私、やっとわかったわ…
愛の変換器持ってなかった
今、ちゃんと分かったよ
長かったー!
ここまで長かったなー…」

母 「そりゃあ、よかったね
祝杯あげなきゃだねぇ」
………………(´;ω;`)

私 「お母さん……、あのさぁ。
ちょっと、ハグしよう」

母 「はいはい」

お母さんとハグした。
これも、ちっちゃい頃からずっとしたくてできなかった。
お姉ちゃんになってから
抱っこしてって言えなくなったからなぁ~。
お母さんは、ガッチリ ハグしてくれました
私をさすって「よかったね~」って言って。

私 「(嗚咽)お母さんさぁ、ちゃんとわかってる?
私にとってどれだけ大きいことか
わかってないでしょう!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」

母 「わかるわかる。
ちゃんと、わかるよ。」

私 「今までどっかズレてたものが
カチって、一気に全部ハマった感じなんだよ。
いろいろ全部つながったよ。
あ~、私、だんだん許せるんだと思ってた。
こんな、一瞬で、ピカってハマるもんだと思ってなかった。
今の話もね、
たぶん初めて聞いた話じゃない。
ゼッタイ聞いたことあるような気がする。
でも、その時は全然 耳に入ってこなかった。
なのに、なんで、今、わかったんだろう?
なんか、今のタイミングだからわかった気がする。」

母 「じゃあもうさぁ、ホントにあとちょっとのところまできてたんだろうだねぇ~。
パズルのピースは
もう全部集まってきてたって感じでさ、
あとカチっとなるだけだったんだね。
そうなるまで集めたのはさぁ、
それは、アンタの頑張りだよね。」

………くぁ…っ! ⁄⁄⁄ ⁄⁄( ꈨຶꎁꈨຶ)⁄⁄ ⁄

私 「私さぁ、お父さんが生きてる間に許せるって思ってなかった。
正直 間に合わないって思ってた。
間に合ってよかった。
お父さん、生きててよかったなぁ(嗚咽)」

母 「そうだね。よかったねぇ。」

私 「………杉田さんがさぁ、
自分の親を憎むと、
自分の魂を傷つけることになるんだって。
私、言われてその通りだな、って思ったし、
でも、どうしようもないよな…って。
杉田さんも、そこはよくわかった上で、ね。
実際、どうしようもなかったし、
お父さんの愛も、頭ではわかってたのかもしれないけど
でも、ずっと わかりたくなかったんだよね。
お父さんは『弱い』からキレる。
弱かったら何でもしていいわけ?
感情くらい、自分でコントロールしろよ!
って怒ってたら、
自分でも自分の感情をコントロールし始めて、
自分がわからなくなった。
そっから自分もおかしくなってさ、
何が好きで嫌いかも、わかんなくなっちゃった。
今だから言うけどさぁ、
お母さんのこともね……
体が『弱い』のもズルいな……、
って実は思ってた。
でもそっちはさすがに怒れなかったけどね。
みんな、私を『弱さ』で縛って、
何も言えなくさせる。
卑怯だー!!
って、思ってた。
だから、それもあって、
自分の欲しい愛に全然、変換できてなかった。
でも、今、なんか、できたよ。
ちゃんとわかったから。
全部、もうわかった。
大丈夫だよ、もう。
あ~~~、よかったー。
感動しすぎて、疲れちゃった(笑)」

母 「放出すると、そうなるよね(笑)
いっぺん寝てきたら?(笑)」

私 「………(笑)うん、そうするわ(笑)」

疲労困憊(笑)

✸ ✹ ✺ ✻ ✼ ✽ ✾ ✿ ❀ ❁ ✸ ✹ ✺ ✻ ✼ ✽ ✾ ✿ ❀ ❁

 

なんか、カラダにずっしりくる疲労感でした。

横にはなりましたが、
頭がガンガンして眠れなくて
涙だけ、ざーざー流れ続けました。

ゆるせた。
という、はっきりした実感が降りてきて
初めて、「ゆるさない」ということに
どれだけのエネルギーを使っていたのかもわかって

同時に、それが終わったんだってこともわかりました。
そして、
私、こんなにずっしりした愛を受け止めることを自分にゆるせたんだな。

それって、自分を愛せたってことだな。
きっとこれから、
この手の幸せがドカドカ訪れるんだろうな。

なんて、そんな調子のいいことも
浮かんできたりして、
嬉しくてまたざーざー泣きました。

そうか。
そんなに幸せになっちゃうのか
これから、大変だな、こりゃ。

許すも許さないも、
私の欲しかった愛はちゃんともともとあった
というか。

今まで見てたそこじゃなくて
ちがうとこにあったっていうか
チャンネル合わす感覚。
アナログラジオで周波数を拾った感覚。

なんかそんな感じ。

 

あ、なんか泣けてきた。ティッシュ、ティッシュ。イイ話だなぁ。(ジーン)

あ、この3週間前にアップした、「バナナの話」というのは、

「親へのわだかまり」を口にするというのは、どんなにヒドイことを言おうと、結局、親に、「I LOVE YOU」と言っているのと同じだ」

ってことに対して、

「そんなの納得できない!」という方のために私が作った架空の小話なんですけど、

そもそもあなたが、「長年わだかまりがある」ってことは、心の奥では、「愛している」って証拠なんですよね。

だって、人は、「どうでもいい人」に対して、そこまで長年わだかまりを持てないですから。

家族って愛しているがゆえに、相手への期待も大きくなって、その分、期待がかなわぬ時、憎しみも大きくなっちゃうんですよね。

(そのへんの話はコチラからどうぞ)

子供は親に無条件の愛を持っている

健全にあきらめる

 

あ、で、今回ご紹介したAさんの日記の中で、

「親を否定したり、拒絶するほど、自分の魂を傷つける」

っていう言葉が出てきていますが、

この言葉、ネタ元は、私がセラピーを習った先生の言葉で、先生から、この言葉を聞いた時、当時、親にわだかまりまくっていた私は、

「たしかに、その意味はわかるけど・・・そんな正論言われても・・・ウォーーー!」

って思ったんですよ。(笑)

でも私も、セラピーを受けて、だんだんと心が満ちていく中で、ある時、親のことを受け入れられた瞬間がありまして、あ、それってホント些細なことだったんですけど、

私、今でも母と会うと、いつも母から、「健康的な食べ物を食べなさい!」っていう話ばかり延々とされるんですね。(笑)
会うとほとんどの時間が、その話題なんです。

で、「もうその話は勘弁してほしい」って何度言っても、母は全然やめてくれないんですよ。(笑)

それ以外にも、母は、私の家には、もう食器を入れるスペースがないのに、「私が全然使わなそうな大きな食器」を持ってきたり、

「お茶は全然飲まない」って言っているのに、何度も何度もお茶を持ってきたりするんです。(笑)

私、ふだん、不要なモノをできる限り持たない生活をしていたいので、そういうのって、正直迷惑なわけですよ。

でも母に、

「家にモノを増やしたくないから、何も持ってこないで欲しい」

「人それそが考えが違うから、私のライフスタイルも尊重して欲しい」

って何度言ってもわかってもらえないし、私がそういうことを言うと、母は不機嫌になったり、悲しそうにするんです。

思えば小さい頃から、母とはずっとそんな感じだったと思うんですよ。

で、私は、そういう母の態度にいつもイライラしていたのですが、ある時、フと、

「あ、もしかすると、母は、「自分の仕事をしているだけ」なのかもしれないな」

って思ったんです。

あ、これ、どういうことかというと、考えてみれば、お母さんて、20年とか以上、子供に休まずに食事を作ったりしているわけですよね。

それって、当たり前のように思われてることかもしれないけど、それを「仕事」として考えたら、

だいぶ「割に合わない仕事」だし、休みのない、かなり「ブラックな仕事」だと思うんですよ。(笑)

たとえお母さん自身が、「手抜きをした」と思ってたとしても、だいぶ懸命にやらないと、その仕事量ってこなせないと思うんです。

なので、

「母が私に食べ物の話ばかりするというのは、母は、私にまだ仕事をしているんだな。
私が、フとクライアントさんのその後が気なったり、クライアントさんと会った時、「調子どうですか?」って聞きたくなるのと同じなんだな。
母にとっては、私はまだクライアントなんだな」

って思ったんです。

そしたら、母のおせっかいが、急に「別のもの」に感じられたんですよ。
「バナナ」が「LOVE」に見えたように。

と、こんな感じで、親にわだかまりまくっていたAさんや私だけでなく、実は、ほとんどの家庭に、「愛」ってあるんですよ。

だだ、その「愛」がわかりづらい。
で、愛しているがゆえに、傷つけあってしまう。

なので、私は、話を聞いただけで、感覚的にみなさんが、

「バナナを愛に翻訳できる変換器」みたいなものが持てる話を作れないかな

て思って、この「バナナの話」を考えたんです。

あ、でも私、こんな「バナナの話」なんて聞かなくても、すでに人は、

「バナナを愛に翻訳できる変換器」
(↑通称 「LOVEマシーン」 笑)

が搭載されていると思うんですよ。

というのは、たとえば、言葉がまだちゃんとしゃべれない小さな子供と遊んだりする時のことを思い出してみて欲しいんですけど、

そういう小さな子供って、あなたに好意を持ってくれたからなのか、「遊んでくれてありがとう」という意味なのか、

その子供が、石ころとか、葉っぱとか、よくわからないものを、くれたりすることあるじゃないですか。

そういう時って、あなたは、

「こんな石ころもらって、どうすんだよ!いらねーよ!」

とか言わないですよね。(笑)

その子供の好意がわかるから、

「石ころ」 → (LOVEマシーン) → 「好意」

と変換できて、「ありがとねー」とか言って、その石ころ、受け取ると思うんです。

でもその相手が、小さな子供ではなく、親となると、「わかってくれて当然でしょ!」となってしまって、

「石ころなんてもらってどうすんの?なんで私の気持ちわかってくれないの!」

みたいになってしまうわけですよね。

でも、私、ある時、フと、

「自分と親というのは、自分が思っているより、はるかにはるかに大きな違いがあるのではないか」

って思ったんですよ。

で、その「違いの大きさ」をたとえて言うなら、

「人間」と「お猿」くらい違っているんじゃないか

って思ったんです。

なので、私は、「バナナの話」の中で、親を「お猿」にしたのは、

もちろんネガティブな意味で、「親を猿扱いしたい」とか、そういう意味ではなくて、(笑)

別に、あなたを「お猿」にして、親を「人間」にしても良かったんですけど、

「子供と親は、「人間」と「お猿」くらいぐらい違いがあるんだ。それぐらいお互い相手のことがわからないんだ」

ってことをお伝えしたかったんですよね。

あなたは、(お猿の)お父さんとお母さんに、
「なんでわかってくれないんだ!」
と思ったかもしれないけど、

きっとお猿のお父さんとお母さんだって、(人間の)あなたに、
「なんで木登りが、こんなにヘタなんだ!」
って思っていたと思うんです。(笑)

 

あ、でも、ここまでの話を聞いても、

「アマタでは親が愛してくれていることはわかるけど、それでも親に I LOVE YOU だなんて思えない」

「バナナの話のお猿のお父さんとお母さんは、精一杯やってくれているのはわかるけど、うちの親は、精一杯やってくれなかったから、I LOVE YOU なんて、とても思えない」

みたいに、まだ親にわだかまりがある方もいらっしゃると思うんです。

あ、でも、「親に対して悪いことを思う」なんて、「いけないこと」のような感じがするかもしれませんが、そういう気持ちも尊重してイイんですよ。

だって、そもそも「スキ/キライ」なんて、自分の意識でコントロールできるものじゃないし、

人は、自分の中に「ある」ものを、「ないフリ」したり、自分の中に「ない」ものを、「あるフリ」すると、よけいにこじれて、悩みが大きくなっちゃうんですよね。

(その理由はコチラからどうぞ)

「自分を大切にする」ということ

なので、あなたが「親に対して悪いこと思ってしまう気持ち」があるなら、そういう気持ちも、ちゃんと尊重してイイんですよ。

あ、でもですね、親にまだわだかまりがある方にちょっとお聞きしたいのは、

そうやって、どんなに親の悪口や文句を言ったりしても、どこかモヤモヤして、いつまでたっても気が晴れないんじゃないでしょうか?

そういう方は、もしよかったら、以下の文章を自分で作って、カラダの反応を感じながら、ゆっくり声に出して言ってみてくださいね。

 

親へのわだかまり(キライ、ムカつく、一緒にいたくない、など)

そして、愛している。

*まず、親へのわだかまりを言った後、
「そして、愛している」という言葉をつなぎます。

例文1 私は、親がいつもムカつく。そして、愛している。
例文2 私は、親と一緒にいても楽しくない。そして、愛している。

 

どうです?言ってみました?

ね、こうやって言ってみると、あなたが親に対して、「イヤ」とか「キライ」の奥にある、「愛してる」って気持ちがあるのがわかるでしょ?

あ、なんと言いますか、親にわだかまりがある方って、親のことがイヤなのは、自分でハッキリ「わかっている」けど、

親のこと愛している気持ちを、「わかっていない」というか、「ないフリ」していることが多いんですよね。

あ、でも先ほど、私、

「自分の中に「ある」ものを、「ないフリ」すると、よけいにこじれる」

って話をしましたけど、

親をイヤとか、キライと思う気持ちが「ある」のに、それを「ないフリ」するとこじれるのと同様に、

あなたに、親を愛している気持ちが「ある」のに、それを「ないフリ」しても、やっぱりこじれるんですよ。

だから、私はセラピーで、わだかまりの言葉の奥にある「I LOVE YOU」を、「アタマでわかる」はなく、「カラダで感じられる」ようにサポートしていくんです。

あ、で、その、わだかまりの言葉の奥にある「I LOVE YOU」を、「カラダで感じられる」ようになるためには

親に対する「健全なあきらめ」

が必要なんですよ。

「親は、完璧でないんだ。精一杯かどうかとか関係なく、これしかできないんだ」

って受け入れるというか。

というのは、まだ親へのわだかまりがある方って、良くも悪くも、「親に期待しすぎ」なんですよね。

だから、期待がかなわずに、ずっとすね続けている。

でも、どんなに期待しても、お猿のお父さんとお母さんが、カレーやラーメンを作れないように、

あなたがどんなに期待しても、(たとえ他の親はできていたとしても)
あなたのお父さん、お母さんは、やっぱりそこまでしかできなかったんですよ。

それは、あなた自身が、毎日の生活をそこまでしかできないのと同じように。

で、あなたがそういった「親の不完全さを受け入れること」ができると、それが、

「あなた自身の不完全さも受け入れることができる」

ってことにつながるんですね。

そして、最終的には、

「親を愛しているがゆえに、自分はこういう悩みを抱えたんだな」

って腑に落ちると、なぜかクライアントさん、元気になるんです。

んー、この辺の話は、私でさえ言語化するのが難しいんだよなぁ。
実際に体験しないとわからないと思うんですが。

 

アッ、気がつけば今回のブログ、すごく長くなってしまいましたね。

いやぁ、なんか長すぎて、書くの疲れたぁ。

さ、それでは、今日も、わだかまりの言葉の奥にある「I LOVE YOU」を探しに行くとしますか!

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

 

杉田 隆史

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