ロビンソン・クルーソーは自然に癒されるか?

自然の中にいると、

癒されるあなたも
あまり癒されないあなたも

こんにちは。

京浜急行に乗って自分が「杉田駅」を杉田ことに感動し杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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ある時、Aさんという方から、こんな話をお聞きしました。

Aさんは、仕事場では少し話をする人はいるけれど、それ以外のプライベートでは、全然友人がいなかったそうです。

でもAさんは、「1人がスキ」というわけではありません。
人と遊びたいけど、友達ができず、いつもさびしく過ごしていました。

そんな中、「そうだ、旅行に行こう!旅行に行って、自然に触れれば、何かが変わるかもしれない!」なんて思い立ちます。

そこで、生まれてはじめて飛行機に乗って、大自然に囲まれた、美しい場所に行ったのですが、

「結局そこへ行っても1人だから、いつもと変わらなかった。全然楽しくなかったし、癒されなかった」

なんてことを話してくれました。

私も孤立した時間を長く過ごしたので、このAさんの気持ち、すごくわかるんですよ。

よく、「自然に癒される」って話って、みんな、当たり前のようにするじゃないですか?(笑)

海、山、森に行くと、パワーをもらうとか、雄大な景色を見ると、「自分が小さな存在だと気づいて・・・」とか、

そういうことテーマにしているドラマとか、映画とかも多いですよね。

でも、自然に癒されない人っているんですよね。(笑)

たとえば、このAさんのように孤立している人にとって必要なのは、「自然」ではなく、「人」だと思うんです。

「人」とつながっていることを実感できた時、癒され、変わっていけるんじゃないかと。

でも元気のない人を見ると、まわりの人は、よく、

「自然の中にでも行ったら?」

なんてアドバイスしてくるんですよね。(笑)

でもロビンソン・クルーソーは、大自然に囲まれて、『いやぁ、自然はいいなぁ』って、癒されていないと思うんですよ。(笑)

と、ここで何をお伝えしたいのかというと、

普段「人とのつながり」という、基本的なことがある人と、ない人では、全然感じ方、考え方のベースが違うということで、

こういうAさんのような、「孤立した人の気持ち」って、なかなか世間からは、わかってもらえないんですよね。

他にも、私がそういうことを感じるのは、「テレビ」について話をする時なんか、そうでしょうか。

ほら、テレビって、悪役じゃないですか。(笑)

「テレビは時間の無駄だ!」
「ギャーギャー騒いでばかりで、ロクな番組がない!」
「テレビなんて広告の垂れ流しを見せられているようなものだ!」

そんな感じで、「テレビなんか観るもんじゃない!」という考え方が、今の時代、主流だと思うんですよ。

でも、それはホントその通りだとは思うんですけど、本当に人から孤立した人にとっては、

テレビを付けていると、ほんの少しだけ、「人と一緒にいるような気分」になれるんですよね。

ロクな番組じゃないことなんか十分わかっているけど、こんな番組見ている場合じゃないこともわかっているけど、

それでもテレビでも付けていないと、人の気配が感じられなくて、さびしくて、やってられないんですよ。本当に孤立している時って。(遠い目)

「テレビなんか観るもんじゃない!もっと生産的なことに時間を使わないと!」

なんて正論を言える、基本的に「人とつながっている人たち」には、そういう孤立した人たちの気持ちは、「わからない」と思うんだなぁ。

あっ、そうそう、ちょっと話が飛びますけど、「気持ちがわからない」という話題といえばですね、

まずは先週ブログで話題にした、「ほぼ日刊イトイ新聞」の中でも、「モテキ」の原作者の久保ミツロウさんが、糸井重里さんに「気持ちがわからない」というについて、こんなことを話しています。

 

久保  そもそも、モテない人の気持ちが
みなさんにはわかるのかな?
っていう疑問が、正直あるんですよ。

糸井  お、きましたね。

久保  仕事の話に置き換えたら、
糸井さんにニートの気持ちが
ほんとにわかるんだろうか? っていう。

糸井  はい、はい。

久保  団塊の世代のかたから
「ユー、はたらいちゃいなよ」
って当然のように言われても、
ひきこもりは困るだけなんですよ。

糸井  そうなんだろうね。

久保  結婚されてるかたとか、
芸能人のかたとか、
すごく活躍してちゃんとモテている人たちに
この作品のことがわかるんだろうかって。

(詳細は「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事はコチラからどうぞ)

ほぼ日刊イトイ新聞 - 愛と言うにはちょっと足りない。

 

私、こういう「お前らにわかってたまるか!」という想いを持って表現している人の作品、スキなんですよ。(笑)

この「正ネガ」も、「人生の王道を歩いているような奴にわかってたまるか!」という想いで書いているんです。(笑)

あっ、また話飛んでしまった。(笑)

え~と、この「モテキ」の原作者の久保ミツロウさんが会話の中で、

団塊の世代のかたから
「ユー、はたらいちゃいなよ」
って当然のように言われても、
ひきこもりは困るだけなんですよ。

という部分なんですけど、これすごくわかるんですよ。
ご存知の通り、私も引きこもっていましたから。(笑)

これって団塊の世代も、悪気があって、「働け!」って言っているわけでもないし、呆れながらも、将来を心配してくれているんだと思うんです。

でも一方、引きこもりの方も、本当にずっと働きたくないわけではなく、「本当は働きたいんだけど、働くのが怖い」っていう状態にあると思うんですね。

悪気があるわけじゃないけど、お互い「気持ちがわからない」。
こういうのも、「正論は正しいけど、人を動かさない」ってことでしょうかね。

 

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おっとっと、だいぶ話題がそれてしまいました。(笑)

では、話戻して、まぁ、なんといいますか、「人から孤立している」って、けっしていいことではないわけで、少し先のブログには、「人との集まりを長続きさせる秘訣」、みたいなことを書こうかと思っています。

いやぁ、今回は、かなり話題が飛びましたね。(笑)

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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