最近、引っかかった言葉が

あるあなたも
ないあなたも

こんにちは。

採血の後に内出血し杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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あ、みなさん、どうでしょう。

フと聞いた言葉が引っかかることってありますか?

私、ここ数ヶ月の間にですね、なぜか「誠実」という言葉が何度も心に引っかかって、今、私の中では、空前の「誠実ブーム」なんですよ。(笑)

あ、そんなブーム言われても、意味わかんないですよね。(笑)

なので今回は、私の「誠実ブーム」についてご説明したいと思うんですけど、

いきなり時間をさかのぼりますが、私、高校の時に仲の良い友人がいてですね、その友人といっしょに、まわりの同級生たちのことを、

「あいつは、スピリットがある」
「あいつ、スピリットがないよな」

とか、「スピリットがある/ない」という言葉を使って同級生を評価してたんですよ。
なかなかの上から目線というか。(笑)

で、私、高校を卒業してからも、この「スピリットがある/ない」という言葉を時々思い出しては、

「んー、あの頃のオレは、どういう意味で「スピリットがある/ない」って言ってたのかな?感覚的にはわかるんだけど、うまく言葉にできないんだよなぁ」

って思ってたんですけど、先日、山口周さんという方が書かれた、

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

という本を読んだ時、「アッ!これが「スピリットがある/ない」の意味だ!」ってわかったんです。

それがどういうことかというと、本の中で、山口さんは、
(囲み枠の中は上記の本より引用)

世界の企業や非営利組織で類まれな実績を残した人のコンピテンシーに、「誠実性」というものがある

って言ってるんですね。
(コンピテンシー・・・優れた業績を残す人の行動特性)

で、その「誠実性」ということについて、

おそらく、多くの人は、「誠実性」と聞くと「ルールや規則に実直に従う」というイメージを思い浮かべるでしょう。特にコンプライアンス違反が続発している昨今の日本の状況を知っていれば、なおさらそう思うかもしれません。

しかし、

「誠実性」に関して言えば、与えられたルールや規則に実直に従うというのは、低レベルの発揮でしかありません。

「誠実性」のコンピテンシーを高い水準で発揮している人は、外部から与えられたルールや規則ではなく、自分の中にある基準に照らし合わせて難しい判断をしています。この基準が長期に渡ってブレない、一種の判断基準になっているわけです。そういった行動や思考を発揮している人は、「誠実性」のコンピテンシーを高度な水準で発揮している、と言うことができます。

って言っているんですね。

あ、この説明でだけでは、「誠実性」の意味がピンとこない方もいらっしゃると思いますので、

私の師匠であり、Cafe LOSER「お金の店長」の竹内秀一さんを例にお話させていただくと、

竹内さん、昔、ある保険会社の営業マンとして働いていた時、

「本当は他社のほうが良い商品があったとしても、お客さんに自社の商品を売らないといけないのはおかしい」

って思って、会社を辞めて、独立系ファイナンシャルプランナーになるんですよ。

そういうのってまさに、「誠実性」の発揮だと思っていて、

「会社から与えられたルールや規則に実直に従う」という意味での「誠実性」を発揮するならば、

他社の商品のほうが良くても、自社の商品を売ればいいわけですよね。もし他社の商品を売ったら背任行為になりますから。

でもそうではなく、竹内さん、自分の中の美意識と照らし合わせて、「お客さんのためになっていない商品を売るなんておかしいだろ!」ってなって、

竹内さん、どの会社の保険も扱えて、かつ、不必要な保険に入ろうとしているお客さんには、「必要ないですよ」ってちゃんと教えてくれる、

そんなクライアントファーストな独立系ファイナンシャルプランナーになったんですよ。

(そんな竹内さんの詳しい話はコチラからどうぞ)
お金の店長 竹内秀一さんインタビュー

こういうのが、山口さんの言われる、

「誠実性」のコンピテンシーを高い水準で発揮している人は、外部から与えられたルールや規則ではなく、自分の中にある基準に照らし合わせて難しい判断をする、

ってことなのかなと。

で、私、この山口さんの文章を読んだ時、思ったのは、

「あぁ、オレが高校の時「スピリットがある」って、自分でも「美意識がある」みたいな意味で言っていたのは、なんとなくわかってたけど、

それをもっと詳しく言語化するならば、

まわりから与えられたルールや規則があっても、それを無批判に受け入れることをせず、自分の美意識と照らし合わせる。

そういうことしてる人が、「スピリットがある人」だったんだな。

ん?待てよ、よく考えてみたら、今までの人生で自分がスキな人って、みんな、そういう人ばかりじゃないか!」

って思って、「スピリットがある/ない」を言語化できて、すごくスッキリしたんですよ。
「誠実であるかどうか」だったなだと。

 

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あ、それから、私の「誠実ブーム」のもう1つの話もさせていただくと、

この数ヶ月、新型コロナウイルスで世の中が大混乱でしたから、似たような状況が描かれてる本として、

アルベール・カミュの「ペスト」という本がすごく売れたそうなんですね。

で、そのせいか、NHKの「100分de名著」という番組で、アルベール・カミュの「ペスト」の再放送があって、

それを観ていたら、

「ペストと闘う唯一の方法は、誠実さということです。つまり自分の職務を果すことだと心得ています」

という言葉が出てきてハッとしたんです。

「そうか、これからの世の中の変化に対してどうしたらいいか迷ってたけど、むしろ困難な時ほど誠実に仕事すればいいんだ!」

って思って、なんか道が開けたような気がしたんですね。

で、この話をもっと言ってしまうと、私、今回の新型コロナウィルスのような困難がある、ないにかかわらず、結局のところ、

「生きることは、誠実さを発揮すること」

じゃないかと思うんですよ。

あ、私、仲が悪くて、変わった両親に育てられて、いろいろ大変だったんですけど、「誠実さ」だけは両親が背中で教えてくれたので、
(父、母、本当にありがとう!人生で一番大切なものをもらってたんだな)

これまでも「誠実さ」ということは、ずっと大切にしてきたつもりなんですね。

でも、誠実さを発揮したところで、いつもうまくいくわけでもないし、正直、要領が良い人に出し抜かれて損してるなって思うことも度々ありましたけど、

カミュの言葉を知って、「誠実はやっぱり強い」ってことがわかって、なんかすごくウレシかったんですよ。このままでいいんだって。

あ、なんか今回は、全く個人的で、おもしろい話じゃなくて、スミマセン!

ということで、以上が、私の「誠実ブーム」でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう。

杉田 隆史

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