時に「癒し」は、逆効果になる

癒されたいあなたも
癒されたくないあなたも

こんにちは。

1ヶ月前のメールの返信を忘れて動揺し杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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「癒し」って言葉って、今、流行りですよね。
なんかポジティブなイメージというか。

でも「癒し」って、時と場合によっては、逆効果になることもあるんですよ。

今回はそんな例をお話したいと思うんですけど、

たとえば、「1年引きこもっている」なんて時って、やっぱり引きこもっている本人はツラいし、まわりからも散々言われて、めげていますから、

そのツラさを、まずは「大変だったねー」って、「一旦受け止めてもらう意味」の「癒し」は必要ですよね。

それに、引きこもりから脱出しようと動き出している時は、なにかと大変ですから、「よしよし。がんばっているねー」的なそういった「パワー充電の意味」の「癒し」も必要だと思うんです。

でも、引きこもっているけど、全然脱出しようとしない人に、「癒し」ばかりを与え続けるとどうなるかというと、

引きこもってつらい → 癒し → スッキリ → 引きこもってつらい → 癒し → スッキリ → 引きこもってつらい → 癒し・・・

って、かえってその人を動かさなくなってしまうんですよね。

というのは、そういったピンチの時に、その人を動かす原動力は、「癒し」ではなく、「苦痛」だったりするんですよ。

「苦痛」に耐え切れなくなって、「もう限界だ!このままじゃヤバイ!」ってなって動き始めるんです。

そういえばずっと前にそんなブログを書きましたっけ。

恐怖に救われる

 

なので、引きこもっているけど、「全然脱出しようとしない人」に対して、まわりが「かわいそうだから」って、「そのままでいいよー」的な「癒し」ばかり与え続けると、

本人が動き出すのに必要な「苦痛」を奪ってしまって、かえって動けなくしてしまうんですね。

となると、

「癒し」が、必ずしも良いものでもないし、「苦痛」が、必ずしも悪いものでもない

と言えるのではないでしょうか。

その観点から言えば、たとえば「混乱」って言葉も、いっけんイメージの悪い言葉ですけど、時に「変化」の前に「混乱」てあるんですよね。

だとすると、前に進むためには、「混乱」が必要な時もあるってことなんですよ。

 

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あっ、そうそう、実は、「怒り」とか、「恐れ」とか、「悲しみ」とか、いっけん負の感情に思えて、「そんなの感じないほうがまし!」と思えるような感情も、

実はちゃんと必要というか、ちゃんと良い役割を果てしてくれているそうですよ。

「怒り」は、自分にとって大切な人や物を守る時に必要
「恐れ」は、今、もしくは、未来の危険から身を守るために必要
「悲しみ」は、過去のつらい出来事を乗り越えるために必要

なんですって。

逆に言うと、つらいことがあった時、強がってしまったりして、「しっかり悲しまないと」、過去のつらい出来事を乗り越えられなってことにもなるんですよ。

だから「悲しんでいる」からって、「あぁ、かわいそう!あの人の悲しみを止めなきゃ!」みたいな単純な話ではないんですよね。

なので、もし今、あなたが「苦痛」を感じているなら、それをしっかり「利用」してくださいねー。

ということで、

「癒し」が、必ずしも良いものでもないし、「苦痛」が、必ずしも悪いものでもないので、
「癒し」を、「ただ与え続ければいい」ってものでもないんですよ。

てな話でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!!

杉田 隆史

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