「できない」って言葉を
すぐに言っちゃうあなたも
あまり言わないあなたも
こんにちは。
ジムの更衣室に誰もいない時
ドライヤーのスイッチを入れたら少しドキドキし杉田です。
1週間お疲れさまでした!
悩みがある時、それを人に話すと、「じゃあ、こうすれば?」なんてアドバイスしてくれる人もいますよね。
そんな時、あなたが、「それはできないよー」なんて言っちゃうことってありませんか?
ということで、今回のブログは、そんな、
「できない」という言葉のウラの隠されている心理
についてお話したいと思います。
あっ、ご安心ください。
よくありがちな、「できないって思うからできないんだ!」みたいな話にはしませんから。(笑)
えー、さてさて、この話は、前に「自己愛を活かす会」で、私がお話したことなんですけど、まず、その時お話した時のように、その話を再現しますね。
いきなりヘンな話をしますが、もし私が、
「杉田さん、今この場で逆立ちして、5メートル歩いてください」
なんて言われたらどうでしょうか?
私は、「できない」って答えます。
私、運動が苦手で、「逆立ちで歩く」どころか、ただの「逆立ち」すらできないですから。
では今度は、
「じゃあ、杉田さん、これから会場の外に出て、裸で外を歩いてきてください」
なんて言われたらどうでしょうか?
これ、私は「できない」って答えることもできますけど、厳密には、
「やりたくない」
なんですよね。
「逆立ち」と違って、私は
「会場の外に出る」
「裸になる」
「外を歩く」
1つ1つ見れば、全部できるんですよ。
ただ、「やりたくない」だけなんです。
もちろん一番やりたくないのは、不特定多数の前で「裸になる」ということですけど。(笑)
で、ここで何をお伝えしたいのかというと、
「やりたくない」ことを、「できない」って言ってないだろうか?
ということなんです。
たとえば、「就職活動をしたいけど、どうしてもできません」なんて悩んでいる人だって、実は、
「仕事をWEBやハローワークで探す」
「就職斡旋会社に登録する」
「履歴書を書く、送る」
「面接に行く」
など、就職活動に必要なこと1つ1つは、ほとんどの人が「できる」と思うんですよね。
ただ、そのうちのどれか、または全部を、「やりたくない」だけだと思うんです。
では、こんなふうに、本当は「できる」のに、なぜ「できない」って言ちゃうのかというと、
その方が、自分を「ちゃんとした人」だと思えるからなんですよ。(笑)
だって、「就職活動したくない」と思っている自分を認めるなんて、都合が悪いじゃないですか。
でも、「できない」って言ってしまえば、
「やる気がないわけじゃなくて、(逆立ちができないように)能力の限界だから、できないのは仕方ないでしょ?」
みたいな感しで、「自分を守れる」んですよね。
自分自身を、「やる気のない人」だと思わなくてすむ。
そういうこと言えば、たとえば募金だとか、結婚式のご祝儀だって、「これ以上払えない」じゃなくて、「これ以上払いたくない」なんですよね、ホントは。(笑)
「払いたくない」より、「(限界だから)払えない」という理由にした方が、自分をイイ人だと思えるわけですよ。(笑)
ということで、最後に今回のブログで何をお伝えしたいかというと、
「できない」って言葉って、時に自分の認めたくない部分を、自分自身に隠せちゃうんですよね。
やる気のない自分とか、「まわりより自分が一番大切」な自分とか。
セラピーでお話を聴かせていただくと、
「就職活動をしたいけど、どうしてもできません」
って悩んでいる人の中には、
本人が、「就職したくない」と思っていることに気づいていないこととかありますからね。
私が、「もしかして、○○さん、「就職したくない」と思っていませんか?」って聞くと、はじめて本人がその気持ちに気づくことがあるんです。
本人は、「就職活動やらなきゃ、やらなきゃ」とはいつも思っているけど、「就職したくない自分」に全然気づいてないんですよね。
でも、「就職したくない」とか、自分の「ありのままの気持ち」を見ないようにすると、ますます身動きがとれなくなっちゃうんですよ。
というのは、「悩み」って、本来自分の中にあるものの存在を否定したり、無視することからはじまるんですね。
なので、自分の「やりたくない」という気持ちを意識的に「ダメだダメだ」と否定したところで、よけいに、存在を無視された「やりたくない自分」が、あなたに気づいて欲しくて、強くあらわれてくるんですね。
つまり、「就職したくない自分」を「ダメだダメだ」と否定すればするほど、よけいに、「就職活動やりたくなくなる」わけですよ。
なので、「やりたくない」ことを、「できない」って言っちゃうことって、自分の認めたくない部分を、ビミョウに自分自身に隠せちゃいますから、あまりいいことじゃないのかもなぁと。
だから私、「やりたくない自分を認めながらもやる」ということで、「渋々やる力」を推奨しているわけですが。
(「渋々やる力」についてはコチラからどうぞ)
ということでどうでしょう。
あなたが「できない」と言っていることは、本当に「できない」ことですか?
それとも、「やりたくない」ことですか?
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!