損するのが許せない人は、抜け道を探す

「どうしたらいいかわからない」って悩むことが

あるあなたも
あまりないあなたも

こんにちは。

アスパラに豚バラ巻き杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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あ、どうでしょう、みなさん、「どうしたらいいかわからない」って悩むことってありますか?

エッ、「そんなふうに悩むことがなければ、こんなブログ読んでない」ですって?

ですよね(笑) あ、たとえばですが、

「今の会社がすごくイヤで、すぐにでも辞めたいけど、転職活動するのは大変だし、今より良い条件で働くのは難しそうだから、この先どうしたらいいかわからない」

「今の夫がイヤだけど、子供連れで離婚したら大変なので、この先どうしたらいいかわからない」

「引きこもっているのが不安だしツライけど、働く自信がぜんぜんないので、この先どうしたらいいかわからない」

このような「どっちの道を選んでも大変」って悩みってありますよね。
まさに「どうしたらいいかわからない」悩み。

で、私、長い間、個人セッション(心理セラピー)をしてきて思ったのは、

そういう

「どっちの道を選んでも大変」という悩みを抱えるのが ものすごく苦手な方

っていらっしゃるんですよ。「今がツライからなんとかしたい」と思いながらも、長い間フリーズしちゃう方。

で、私、そういう方たちのお話をたくさんお聴きしているうちに気づいたのは、

「あぁ、この方は、「どうしたらいいかわからない」って悩んでいるというより、

「損したくない」っていう気持ちが強すぎるってことに悩んでいるんだな」

って思ったんです。

あ、これどういうことかというと、まぁ誰でも「損したくない」って気持ちはあると思うんですけど、

中にはそういう気持ちが強すぎる人っているんですよね。「損することが許せない」みたいな。

で、そういう「損することが許せない人」って、とにかく「自分が(まわりより)大変になるのがイヤ」なんですよ。

なので、こんな傾向があります。

  • 人との関係の中で、自分のほうが相手(まわり)よりやっていることが少しでも多くなるとすぐに不満を感じ文句を言う。それなのに、自分のほうが相手(まわり)よりやっていることが少ない時は、黙っている(笑)
  • 問題が起きると、自分が変わるのは大変なので、相手やまわりを変えようとする。
  • 自分が大変になるのを避けたいから、リーダー/責任者とかをやらない。(というか、仕事というのは大変なものだから、そもそも仕事がしたくない 笑)

あ、で、この「損することが許せない人」が先ほどお話したような「どっちの道を選んでも大変」という悩みがある時って、

とにかく自分が大変になるのを避けたいもんだから、

「抜け道」を探そうとするんですよね。

要は、どちらかの道を選ぶのではなく、「他になんとかラクしてうまくいく方法ないか?」って考える。

でも「抜け道」って、そういつも都合よくあるものでもないじゃないですか。

たとえば「今の会社がすごくイヤで、すぐにでも辞めたいけど、転職活動するのは大変だし、今より良い条件で働くのは難しそうだから、どうしたらいいかわからない」という悩みだったら、

「急に友達から連絡があって、良い条件の会社に誘われた」
「バーで知り合った人がたまたま社長で、良い会社に採用してもらえた」
「◯◯セミナーに参加したら、「これが私のやりたい仕事だ!」とわかって、トントン拍子に就職した」

みたいな「抜け道」って、あり得なくはないけど、そうはないですよね。

でも「損することが許せない人」って、そういう「抜け道」での解決を期待するんですよ。

なので、「損することが許せない人」が「どっちの道を選んでも大変」という悩みで人に相談する時って、

「他に楽してうまくいく抜け道ないですかね?」

っていう意味で相談してたりするんですよね。 本人はそういう自覚はないかもしれませんが。

あ、この「抜け道を探す」って、ぜんぜん悪いことじゃないんですけど、

先ほどお話したように「損しない抜け道」ってそういつも都合よくあるわけじゃないし、

大人になればなるほど、痛みのない選択ができないことも増えるわけですよね。

となると、ヘンな言い方になりますが、「損することが許せない人」って、

「抜け道がほぼないようなものに、抜け道があると思っていることに悩まされている」

のかもしれません。だから「今がツライからなんとかしたい」と思いながらも、長い間フリーズするわけで。

 

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あ、それから、ちょっと付け足すと「損することが許せない人」って、「どっちの道を選んでも大変」という悩みを抱えるのが ものすごく苦手ってだけでなく、

「人生に嬉しいこと/喜びがない」
「なんか虚しい/なんのために生きているかわからない」

みたいな悩みをセットで抱えていることが多いんですよ。

なぜそうなるかというと、「損することが許せない人」って、

なにかを「やること」に喜びを感じるのではなくて、
なにかを「やらなくてすむこと」に喜びを感じるから

なんですよね。要は、自分が損しないことが何より大切だから、やらないですむ時、嬉しい。「ラッキー!」ってなる。

でも絶対とは言わないけど、「人は、自分が他人にしたことが、自分にも返ってくる」ってことが多いじゃないですか。笑顔が多い人には、笑顔で接してくれる人が増えるように。

人に与えている人は、人から与えられる。

なので結局「やらない」って、損は少なくなるかもしれないけど、得も少なくなるわけですよね。

だから人生に嬉しいことがなくなってしまう。虚しくなる。

(そのへんの詳しい話はコチラからどうぞ)
なんか虚しいあなたへ

 

あ、それから、人生の嬉しさの「大きさ」って話をすると、

高尾山登頂した時とエベレスト登頂した時が、同じ感動にならないように、やっぱり大変なことって、やれると嬉しさが大きくなるじゃないですか。

だから会社でプロジェクトがあったとして、「プロジェクトリーダー」と、「プロジェクトの末端の人」では、プロジェクトがうまくいった時の喜びって違いますよね。

やはり大変な立場の人のほうが、大きな喜びを味わえるわけで。

でも「損することが許せない人」って、「大変な立場になるのは損」と考えて避けるわけですから、大きな喜びが得づらいんですよ。

そう考えてみると、「損したくない」って生き方って、人生でぜんぜん得してないじゃないかと・・・

 

さ、ということで、長くなりましたので最後にまとめますと、

「損したくない」っていう気持ちが強すぎる人って、

  1. 「どっちの道を選んでも大変」という悩みを抱えるのが ものすごく苦手。
    もっと平たく言えば、「決める」ことは何かを失うことでもあるから、基本、決めるのが苦手。
  2. 人に相談する時は、「他に楽してうまくいく抜け道ないですかね?」という意味で相談しているが、本人はそういう意味で相談している自覚がないかも。
  3. なにかを「やること」に喜びを感じるのではなくて、
    なにかを「やらなくてすむこと」に喜びを感じる。
  4. 「人生に嬉しいこと/喜びがない」
    「なんか虚しい/なんのために生きているかわからない」
    みたいな悩みを抱えていることも多い

てな話でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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