Categories: 虚しい

昔をなぞっていませんか?

ディズニーランドが

スキなあなたも
スキでないあなたも

こんにちは。

ワクチン接種会場の待機室で、おじいさんが席から立ち上がって、調子が悪い感じでよろめきながら歩いて、「ウソ!(笑)」と言って会場の係の人たちを どよめかせているのを見て笑いが堪えられな杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、先日、ある方(Aさん)と話している時にですね、

「杉田さん、ディズニーランド スキですか?」

って聞かれたんですよ。

で、その時のAさんの聞き方が、いかにも「きっとスキじゃないだろう」と予想をして聞いてきている気がしたんですよね(笑) で、「あんなのどこがいいんだ」みたいな話で盛り上がる展開を期待されてるような(笑)。

でも私は「スキです」って言ったら、Aさんは「意外だ」って感じの表情になったので、私は続けて、

「なぜディズニーランドがスキかというと、出会い頭の衝撃があったからだと思います。

私が初めてディズニーランドに行ったのは、ディズニーランド完成直後(1983年)で、当時、中学生だった私は、自分が今まで行っていた遊園地との違いに衝撃を受けたんですよ。

きっとゲームとかVRとかネットの進化したエンターテイメントに慣れている今の子供たちが初めてディズニーランドに行ってもそこまで驚かないと思うけど、

そういうのが全くなかった当時の私には、ディズニーランドは本当に夢の国に思えた。

その時の衝撃があるから、ディズニーランドがスキなんだと思います」

って言ったんです。

でもそう言った後に、「・・・ん?待てよ。今の自分、本当にディズニーランドがスキなのかな?」って思ったんですよね。

というのは、私が最後にディズニーランドに行ったのは2年前で、その時は妻と行って楽しかったんですけど、でも妻と出かけるとだいたい楽しいんですよ。
箱根行っても楽しいし、自然の中で焚き火しても楽しいし。

となると、「ディズニーランドだから特別楽しい」ってわけでもない気がしたんですよね。

というか、ディズニーランドってだいたい自分のパートナーとか、仲の良い友人と行くから楽しくなっちゃうわけで、

「ディズニーランドそのもの」には「今の自分」はもうそこまで惹かれてない気がしたんです。

なので、付け加えてAさんに、

「もし私が今まで一度もディズニーランドに行ったことがなくて、今初めて行ったとしたら、そんなにスキではないと思います」

って言ったんですね。

で、この話から何をお伝えしたいかというと、「昔の自分」と「今の自分」って、「変わらないところ」もあるけど、「変わっているところ」もあって、

でもその「変わっているところ」って意外と本人は気づかなかったりするんですよね。

というのは、興味を持っていたものに興味がなくなるのって、ある時、明確に興味を失うキッカケとかあれば自覚できますけど、

実際はそういうキッカケがないのに、いつの間にか興味を失っていることって多いじゃないですか。

だから自分が興味を失っていることに気づかないんですよ。

で、そんな中でも特に私のディズニーランドのように最初のインパクトが大きいものほど、実際は興味を失っていても「自分はまだスキだ」って思ってしまうんじゃないかって。

 

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さ、ということで、ちょっと話は変わりますが、私、個人セッション(心理セラピー)をしていると、

「最近なんか楽しくない。もう自分には楽しいことはないんじゃないか」

みたいな相談をいただくことってけっこう多いんですね。

で、そういう時って、クライアントさんて、その「最近なんか楽しくない」から抜け出そうとするわけですけど、そんな時、何をするかというと、

昔スキだと思っていたことや、それに似たことをなぞろうとするんですよ。たとえば、昔、絵を描くのがスキだったから、またやってみようかなとか。昔、野球やってたから、なんかスポーツしようかとか。

もちろんそうやってまた楽しくなることもあると思うんですけど、たいていは楽しくないわけじゃないけど、昔のような楽しさはなくて、「アレ?」ってなるんですよね。

でも自分が変わったことに気づいてないので、また別のことで、昔スキだと思っていたことや、それに似たことをなぞろうとするんですよ。でもまたそこまで楽しくない。

で、そういうことが繰り返されると「もう自分には楽しいことはないんじゃないか」とか思ってしまうんですよね。

なので、そんなふうにいろいろ試しても楽しくならない時って、まずは、

「昔をなぞらない」

ってことが良さそうなんですよ。「昔の自分」を手がかりにしないで、やることをガラッと変える。

エッ、「でもそんなふうに言われると、何をすればいいかわからなくなる」ですって?

ですよね。でも大丈夫なんですよ!そういう時でも自分の進む道を教えてくれるものがあって、それは、

「怖い(緊張・恥ずかしい、やるのヤバイんじゃない?)」という感情を手がかりにする

ってことだと思います。

あ、たとえばですけど、今のあなたに「合気道をやってみたい」という気持ちがちょっとあったとしますよ。でも、

「この年齢で始めるのは恥ずかしい」
「運動神経が悪い自分が行っても大丈夫だろうか?」
「みんなはできて、自分だけできなかったらどうしよう」
「行っても、自分より若い人ばかりじゃないか」
「男性ばっかりいそうで、女性の私が行ったら浮きそう」

とか「怖い(緊張・恥ずかしい、やるのヤバイんじゃない?)」みたいな感情が湧き上がってくることありますよね。そういう時は、「YOU やっちゃいなよ!」なんですよ(笑)。

というのは、停滞した時って、自分の内側から「今の自分やり尽くしました!はい、卒業!」ってノックされてる時ですから、そこから抜け出すには、いつもの自分の枠から出ないといけないわけですよね。

で、「怖い」って感情って、自分が慣れている安全地帯から出ようとすると出てくる感情ですから、

「最近なんか楽しくない。もう自分には楽しいことはないんじゃないか」みたいな時って、

「怖い」という感情が湧き上がってくるものだけをやる

ってことがイイんだと思います。逆にいうと「怖い」という感情が湧き上がってこないものは一切やらない。きっと今までの自分の枠内におさまるものだから。

あ、この

「昔をなぞらない」
「怖い」という感情が湧き上がってくるものだけをやる

って、イメージとしては、昔、絵を描くのスキで、運動はぜんぜんやったことがない人が、「最近なんか楽しくない。もう自分には楽しいことはないんじゃないか」ってなったら、

また絵を描く(← 昔をなぞっている)のではなく、たとえ怖くても(ちょっと興味があるなら)「筋トレ」をやってみる、みたいなイメージでしょうか。

あ、最近、私自身も詳細は言えないですけど、すごく「怖い」ってことをしたら、そこから本当に生活がガラッと変わったんですよ。

その時、改めて、

「「怖い」ってやっかいな感情だけど、自分に新鮮さをもたらしてくれる感情なんだな。自分がアタマでわかってないことを、まるで「怖い」は知っているような気さえする。「怖い」って何をすれば自分が大きく変化してしまうか、わかってるのかも」

なんて思ったんです。

あ、学生の頃って、自動的に学年があがったり、クラス替えがあったり、自分から何もしなくても新しい環境が提供されるから、強制的に「怖い(慣れない)」場所に行かざるを得なくなるけど、

大人になるとそういうのがなくなるので、時に自分から「怖い」ってことをしないと、新鮮さがなくなって「なんか楽しくない」ってなるんでしょうね。

いやぁ、年齢を重ねるほど「怖い」って大切だなぁ。

 

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さ、ということで、最後にまとめますと、

「最近なんか楽しくない。もう自分には楽しいことはないんじゃないか」

みたいに思ってしまう時って、「昔の自分」と「今の自分」が変わっていることに気づいてなくて、

昔スキだと思っていたことや、それに似たことをなぞるようなこと、やっちゃってませんか?

てな話でしだとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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杉田 隆史

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