名刺を渡すことが
あるあなたも
ないあなたも
こんにちは。
心理セラピストの杉田隆史です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、私は時々名刺を渡すことがあるんですけど、私の名刺を見るとほとんどの方は固まっちゃうんですよ。
「悩んでいない人の悩み相談・・・?」
ここでその本当の意味をお話したいと思います。
ここで私が言う「悩んでいない人」とは、「悩みが全くない人」という意味ではありません。
「心の病気じゃないけど、なんだかツラい人」のことです。
本人はつらいのをガマンして生きているけど、生活はなんとか成立しているので、まわりからは、悩んでいるようには見えない人かもしれません。
ではそんな「悩んでいない人」は、どんな問題を抱えてしまうのでしょうか?
それは「人の助けを借りるチャンスを失ってしまう」ことです。
これは私の経験なのですが、私は高校生の頃からずっと生きづらいと感じていたのですが、社会人になって引きこもる前までは、なんとか社会生活もおくれていたので、
生きづらくても「この程度の悩みで専門家に相談するのは大げさだよな」と思っていました。
その結果がどうだったかといえば、何も好転せず、生きづらい時間を20年間もすごしてしまったんです。
おかしな話ですが「自分の悩みを(心の病の人と比べて)軽いと思っていたがゆえに、専門家の助けを借りるチャンスを失ってしまい、かえって生きづらい期間が長引いた」という皮肉なことが起こっていたわけです。
逆に、私が心の病にまでなっていたら、すぐにでも専門家に相談に行っていたでしょう。
だから私は、心の病じゃないけど、ツラいのをガマンして相談に行かない人、つまり「悩んでいない人」にもサポートが必要だと思うに至りました。
私は、自分の想いを実現すべく、2007年「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げて、細々と心理セラピストの仕事をスタートしました。すると多くの方に共感いただき、今では日本全国だけでなく海外からも、
など、「心の病気じゃないけど、なんだかツラい」という方に相談にお越しいただくようになりました。
そして私自身も「悩んでいない人の悩み相談」の広がりともに、活動が話題になって東京FMに出演したり、雑誌に取り上げられたり、出版したり、本が外国語に翻訳されたりもしました。
そして気がつけば、この仕事を18年続けていて、5000人以上の方とお会いしていました。
渡り鳥は、次の陸地を目指す時、最初に一気に空高く上昇すれば、後は羽を広げるだけで風の流れに乗って移動できるそうです。
でももし最初に一気に空高く上昇せず低空飛行してしまうと、海面近くは風の抵抗が強くて次の陸地に着く前に力尽きてしまうんだそうです。
私は「悩んでいない人」は、この渡り鳥と同じだと思います。
「悩んでいない人」は低空飛行だからいつも強い風の抵抗を受け続けているんです。本来なら力尽きる前に、今スグにでも高度を上げなくちゃいけない。
でも「悩んでいない人」自身が、「この程度の悩みなら」と思って、人の助けを借りようとしません。
私があえて、「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げているのは、「悩んでいない人自身に」気づいていただきたいからなんです。
「軽い悩みだと思っても、あなたがツライと思うなら相談に行ってもいいんですよ」って。
「悩んでいない人」が、もっと気軽に人に助けを求めることができれば、過去の私のように長い間生きづらい思いをせずに、
「悩んでいない人の悩み相談」という看板には、私のそんな想いが込められています。
約束がないと、寝坊してダラダラと過ごしてしまう休日も、誰かと約束していると、早起きして、1日活動できたりしませんか? 人は、「1人ではできないけど、誰かといっしょだとできること」があります。
人は、自分のことに興味を持って、「見てくれる人」が必要なんです。
心理セラピストは、あなたが悩んでいる時、「見る人」になります。
人は、たった1人でも自分を「見てくれる人」がいれば、ほんの小さなキッカケで変わることができます。
自分の後ろ髪は、自分でカットするのは大変です。「髪」を美容院に行ってお願いするのと同じように、「悩み」も自分だけでガンバラずに、人にサポートをお願いすることもできるんです。
それでは、あなたにお会いできる日を楽しみにしております!
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