自分の親のことが
好きなあなたも
あまり好きでないあなたも
こんにちは。
ZOOMを終わらせるタイミングがいつもつかめなくて、クライアントさんの最後のご挨拶の語尾が終わる前に切ってしまって「アッ!!!」となることが多杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、みなさん、どうでしょう? 自分の親のことが好きですか?
あ、ちょっとストレートすぎる質問ですかね(笑)。
私が個人セッション(心理セラピー)で多くの方のお話を聴かせていただいた中でも、(どちらか、もしくは両方の)親にわだかまりがある方って多いんですよ。
でも世間では、親のことを嫌いとかイヤなんて言うと、みなさんのまわりにいる、「人生の王道」を歩いてきたような人たちからは、
「そうは言っても、あなたの親なんだからさ」
「うちの親だって、よく喧嘩してたよ」
とか言われちゃう。
それって暗に自分が責められているような気がするんですよね。
「親は、本当はあなたのことを大切に思っているはずだから、あなたが理解してあげないのがいけないんじゃないの?」なんて言われているような気がして。
なので、そんなこと言われると、
「もー、うちの親がどんなにヒドイか知らないから、そんなこと言えるんだよ!
円満な家庭の中でスクスク育っている人にはわかんないんだよ!」
なんて思うものの、同時に
「でも本当は、親をわかってあげらない私が悪いのかな・・・・・」
なんて思ったりして、結局、自分で自分を責めちゃうんですよね。
でも時に味方になってくれる人もいて、
「あなたは悪くないよ。悪いのはお母(父)さんだよ!」
なんて言ってくれる人がいたとしても、なぜか心底「私は悪くない!」という気分になれずに、どこかモヤモヤとしちゃうのではないでしょうか。
嫌いな親を「理解しろ」と言われてもイヤだし、
かといって、親を「悪者」にされても、モヤモヤする。
これってどういうことが、あなたの中で起こっているのかというと、
あ、ほら、よく「親は、子供に無条件の愛を持っている」なんて話、聞くじゃないですか。
これを聞くと、子供は分が悪いんですよね。「あぁ、やっぱり親は愛してくれているのに、それをわからない自分が悪いんだ」なんて。
でもこれ、実は「その逆もしかり」なんですよ。
「子供も親に無条件の愛を持っている」んです。
なぜなら、鳥が最初に見たものを親だと思ってなつくのと同じように、人は「動物として」、自分の親のことがスキなんですよ。
なので、どんなにキライな親でも、心の奥では「親を愛している」っていうのは、しょうがないことなんですよね。
だから子供の頃、親から、
「関心を持ってくれない」とか、
「怒ってばかりで全然話を聞いてくれない」とか、
「全然認めてくれない」とか、
そういったことをされたと感じていても、子供は心の奥で、
「わたしの愛しているお母(父)さんが、そんなヒドイことするはずがない。きっとこれは、わたしが悪いからなんだ」
って思ったりするんですよね。 愛しているがゆえに、無意識に親をかばっちゃうんです。
実はこういう親に対する怒りを抑圧して、「自分が悪い」と思うことが、「罪悪感」の原点なんですって。
だから、罪悪感ばかりある人って、根底には「親に対する怒り」があるんですよ。
「罪悪感」て、その怒りを親ではなく、「自分自身」に向けている状態なんですね。
ということは、罪悪感というのは、親への愛を証明するため(親が悪いんじゃない、私が悪い)に、罪悪感を感じているのであり、
たとえばリストカットも、親への愛を証明するため(親が悪いんじゃない、私が悪い)に、リストカットしているんですよ。
だから、ヒドイことをしてきた親を、「理解しろ」と言われても嫌だし、
かといって、親を「悪者」にされてもモヤモヤするというのは、
どんなに「親が大嫌い」とか言っている人でも、根底には、「親への無条件の愛」があるからなんですよね。
なので親は、嫌いは嫌いだけど、根底には愛があるから、親が完全に「悪者」にされても苦しくなるんですよ。
そんなことが日常の中で起きる例として、たとえば、お母さんがいつも子供の前で、お父さんの悪口ばかり言っていて、子供は、お母さんと一緒になってお父さんを悪者扱いする、
なんてことってありますよね。
でもこんなよくあるような家族の風景の中でも、子供は、
お父さんへの愛があるから、お母さんに、お父さんの悪口なんか言ってもらいたくないのに、
お母さんへの愛から、お母さんを支持するフリをしないといけないし、
つまり、本当は嫌いではないお父さんを、お母さんの前で嫌いなフリをしないといけないわけです。
なんか切ない話でしょ?
お母さんは、自分を抑えられずに思わず悪口を言ってしまうのか、または軽い気持ちで悪口を言ってしまっているんだと思うんですけど、子供は混乱するんですよね。
たとえどんなにダメなお父さんだとしても、子供って愛するお父さんが悪者扱いされるのは、本当はツライんですよ。
でも本当に不思議なのは、親から、
「悪口ばかり聞かされた」とか、
「関心を持ってもらえなかった」とか、
「ぜんぜん話を聞いてもらえなかった」とか、
「できた時しか認めてもらえなかった」とか、
そういった親へのわだかまりを感じている人がセラピーで救われるのは、
「親への愛を証明するために、自分が親のヒドイ行為を受け入れた」
って気づくことなんですよね。
あっ、これ体験しないと意味がわからないと思うんですけど。
では大事なことなので、ブログの最後にもう一度言いますね。
子供は親に無条件の愛を持っています。
ね? そうだよね?タカシ君
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
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