その時、あなたが感じたものがすべて

今、悩みが

あるあなたも
あまりないあなたも

こんにちは。

ゴミ箱の包み紙でバレて「マクドナルド食べたでしょ?」と言われてピクッとし杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えーと、私、個人セッション(心理セラピー)をしていると、本当にいろいろな相談を受けるんですね。

性格のこと、人間関係のこと、進路・生き方のこと、現状の不満のこと、中には、「悩みは特にないけど、一度 杉田さんと話をしてみたかった」なんてことで来られる方も・・・。

で、そういうご相談を受けて、どうセラピーを進めていくかは、私が思考と感覚をフル回転させて決めていくんですけど、

悩みの内容とか、クライアントさんの特性によって、その進め方は変わってくるんですね。

でも「性格」とか「人間関係」についての悩みの時は、クライアントさんの「親子関係」を扱うことがわりと多いんです。

というのは、「自分と他人との関係」って、「自分と親との関係」にそっくりなんですよ。

たとえば、子供のころ「優秀な時だけ、親から認めてもらえた」と感じていた人は、優秀じゃない自分を許せず、いつも頑張って優秀なろうとしたり、

親に関心を持ってもらいたいと思っているのに、親が関心を持ってくれなくて、そんな期待に応えてくれない親に傷つくのが嫌だから、「自分が親が嫌いなんだ」と思うことで自分を守ろうとしたり、

そんな子供のころの親の前での振る舞いを、大人になってからも他人の前でも続けちゃうんですよね。で、それが時に悩みになる。

あ、なんで子供って、そんなに親から関心をもってもらいたいとか、愛されたいとか思うのかというと、

子供にとって、親から関心を持ってもらえないとか、愛されないということは、ある意味「死の恐怖」なんですよ。

人間の子供って、かなり長い間、親の世話にならないと、自分1人で生活できないじゃないですか。

なので、親から関心を持ってもらえない、愛されないということは、「生きられない」と同じことなんですよね。

だから子供は、それを避けるために必死になるわけです。
で、そういう傾向が、その人の「性格」になる。

ちなみに「性格」は、「5,6歳前の頃までにほぼ固まって、15、16歳頃には完成する」といわれています。

つまり、「子供の頃の親との関係」 = 「現在の他人との関係」といっても過言ではないですし、大人になっても、無意識に自分の親の顔を他人の顔に当てはめて生きているんですね。

だから、いつも親から怒られていた人は、他人からも怒られるんじゃないかと不安になったりするわけで。

そういうのが、「自分と他人との関係は、自分と親との関係とそっくりになる」ってことの意味です。

なので、個人セッション(心理セラピー)では、「性格」とか「人間関係」の悩みの時は、

原体験である「親子関係」の傷を癒すことで、悩まされている性格を緩めるようにする

んですね。

で、それをする時に大切になってくることは2つあって、

まず1つは、

親子関係は「誰が正しい、誰が間違っている」を問題の本質にしない

ってことなんです。

これはどういうことかというと、「親子関係」ってですね、

「こうなったのは、親が悪い、子供は悪くない」
「こうなったのは、親は悪くない、子供が悪い」

みたいな話にしても、

悩んでいる本人にとっては、「親への無条件の愛」があるから、親を「完全な悪者」にはできないからモヤモヤするし、

かといって、「親はそんなつもりじゃなかった、あなたが許してあげて」とされても、本人は、「だから、それができないから悩んでいるんだって!」となるわけですよ。

なので、ただ「家族の誰が正しい、誰が間違っている」ってことを決めるのは、悩んでいる本人にとっては何の解決にもならないんですよね。

そういうのが親子関係を扱う時は、「誰が正しい、誰が間違っている」ってことを問題の本質にしないんってことの意味です。

⬆️これ、親子関係を考える時、なかなか参考になる話じゃありませんか?

 

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それからもう1つ「親子関係」の傷を癒す時に大切になってくることは、

「子供時代のあなたがどう感じていたか(心理的事実)」を扱う

ってことなんです。

これどういうことかというと、たとえば、あなたの親が、「どんなあなたでも愛している」と思っていたとしても、

子供時代のあなたが、

「優秀じゃないと、親から愛されない」(心理的事実)
「優秀じゃないと、親を喜ばせることができない」(心理的事実)

とか感じていたなら、あなたは、優秀であることにこだわる「性格」になって、優秀じゃない自分になりそうになると、そういう自分が許せなくなったりするんですよね。

つまり、「性格」って、親が実際どう思っていたかとか、親から直接「優秀じゃないとダメ」と言われたか、言われてないとかは関係なくて、

「子供時代のあなたがどう感じていたか」によって決まるものなんですよ。
要は、「その時、あなたが感じたものがすべて」ってこと。

そんな例をもう1つあげますと、たとえ親が口ではいつも、「お前のスキなことやっていいよ」なんて言っていたとしても、

親の期待にそぐわないことをやったら、言葉では言われないけど、親からイヤな顔をされたように本人からは見えた、なんてことがあったりすれば、

本人は、「そうか、やっぱりスキなことやっちゃいけないんだ!」と感じるわけですよね。

子供は、親が「何を言ったか」よりも、親が「どう振舞ったか」の方に影響を受けますから。

だからそんな人は、「親はいつも、「スキなことやっていいよ」といっていたのに、なんで私は好きなことをやっている気がしないんだろう?」なんて、自分でも理由がわからずに悩むこともあるわけです。

こういう例からも、親が実際どう思っていたとか、親から「◯◯」と言われたか、言われてないとかは関係なく、性格は「子供時代のあなたがどう感じていたか」によって決まるってことがわかりますよね。

だから、一見、何の問題もないふつうの家庭に育っても、そこで本人が、「親に好かれようといつも気を使っていた」なんて感じたなら、そういう性格のせいで悩むこともあるわけです。

(そんな例はコチラからどうぞ)
ふつうだったけど、嬉々としてなかった

なので、「親はふつうに世話をしてくれし、愛してくれたんだけど、私がヘンなのかな?」とか悩まなくていいんですよ。「あなたが感じたことがすべて」なんだから。

 

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さ、ということで、長くなりましたが、最後にまとめますと、

「性格」とか「人間関係」についての悩みの時は、クライアントさんの「親子関係」を扱うのは、

子供時代の親との関係が、その人の「性格」とか「人間関係」に及ぼす影響が多いので、親との関係に傷がある人はそこを癒すと、悩まされている性格が緩むことが多いからですよ。

ってことと、

その「親子関係」を扱う時は、

「こうなったのは、親が悪い、子供は悪くない」、「こうなったのは、親は悪くない、子供が悪い」のように「誰が正しい、誰が間違っている」を親子関係の問題の本質にしないんですよ

親が実際どう思っていたとか、「親からどう言われた/言われなかった」とかは関係なくて、性格は「子供時代あなたがどう感じていたか」によって決まるので、そこを癒すことが大切なんですよ

という話でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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