あなただから ではなくて あなたじゃなくても

親との関係に引っかかることが

あるあなたも
ないあなたも

こんにちは。

「そういえば、焼きそばパンってメジャーな食べ物だけど、家庭では作らないな。家では焼きそばだけで完結するもんな」と思い杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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えー どうでしょう、みなさん、親との関係に引っかかることってありますか?

あ、最近聞いた話なんですけど、「親のこと好き?」って聞かれた時、

「感謝してる」

って答える人は、親に複雑な思いを抱いているそうなんですよ(笑)。「好きかどうか」を聞いているのに、なぜか「感謝」って言葉が出てくる(笑)。

たしかに 個人セッション(心理セラピー)していても、クライアントさんが親の話をする時、

「親に感謝はしてるんですけど・・・」
「ちゃんと世話はしてもらったんですけど・・・」

みたいな言葉をつけて、親の話をする人って多いもんなぁ。

 

さ、ということで、今回は、時に複雑な思いを抱く「親との関係」についての話なんですけど、前回アップした記事の中に、

「性格」とか「人間関係」についての悩みの時は、クライアントさんの「親子関係」を扱うことがわりと多い

なんて話をしたんですけど、

今回の記事はですね、その具体的な話というか、

「杉田が 個人セッション(心理セラピー)で親子関係を扱う時、実際にどんなやり方をするか」

ってことをお話したいと思います。
セラピーに興味がある方には、ちょっと知りたいことではないかと。

 

ではさっそくいきますが、セラピーで親子関係を扱う時って、まずクライアントさんの前にいくつかの空の椅子を置いて、「子供の頃の家族の風景」を再現するんですね。

あ、この家族の風景って、「家族がリビングにいる時の風景」とかではなく、「家族との心の距離」を椅子を使って表現するんですよ。「自分はココにいるとすると、お母さんはココにいる気がする」みたいな感じで。

それで、

自分が子供の頃に起こっていたことを、いろいろな立場になって眺める

自分が子供の頃に感じていた「未完了の感情」を言葉にして感じてみる

ってことをするんです。

でもこれだけではイメージがわかないと思いますので、もう少し詳しくお話させていただくと、

まずなんで

自分が子供の頃に起こっていたことを、いろいろな立場になって眺める

なんてことをするのかというと、

子供って視野が狭いじゃないですか。あまり他人の立場になれないというか、自分の立場からしか物事を見れないというか。

だから子供の目には、親子の間で起きていることを、

「自分が悪いから、こういうことが起こっているんだ!」

って思いがちになるんですよね。

そんな例をあげますと、子供の頃、あなたは「父親にいつも怒られていた」という印象があったとしますよ。

で、そんな風景を、いろいろな立場の人の視点(子供の頃の自分の立場、親の立場、第三者の立場、現在の自分の立場など)に立って見てみると、実はお父さんは、

・あなたが生まれる前から、すでに怒りを抑えられない性格だった
・あなた以外の人にも、怒りを抑えられない性格だった

なんてことがわかったりするわけですよ。 つまり、あなたのせいでお父さんがいつも怒っているのではなくて、お父さん自身の性格のせいでいつも怒っている。

それって、

「あなただから」怒られているのではなくて、
「あなたじゃなくても」そこにいれば怒られる

ってことなんですよね。
つまり、「あなたの問題」ではなくて、「お父さんの問題」だったりする。

でも子供の頃のあなたから見れば、「自分のせいで、お父さんが怒っているんだ。自分がいけないんだ」と思ってしまうわけですよ。

そういうことに気づくため、いろいろな立場になって子供の頃に起こっていたことを眺めるんです。

 

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それから、もう1つセラピーで親子関係を扱う時、なぜ

自分が子供の頃に感じていた「未完了の感情」を言葉にして感じてみる

ってことをするのかというと、

本来「感情」って、ちゃんと感じることができればリセットされるものなんですね。

でも感情を抑圧してしまうと、その感情は「未完了」ということになって、その人の中に残るんですよ。

で、そうやって感情が「未完了」になると、あなたの人生にどういう影響があるのかというと、

大人になっても、その感情を抑え込んだ時と似たような状況になると、その「未完了の感情」が出てきて、まるで子供の頃と同じような気分になったり、同じような行動をとってしまうんですね。

たとえばですが、あなたは子供の頃、「家族の中に居場所がない」と感じて、悲しんでいたとしますよ。

でも、「悲しいって気持ちを出しても、親はどうせ受け止めてくれない」と思って、その感情を表現せずに抑圧してしまった。

そういう人が大人になって、職場など、グループの中にいると、家族の中にいた時のように、「居場所がない」と感じて、悲しくなったりするんですよ。

で、それが原因で会社にいられなくなって何度も転職を繰り返す、なんて悩みを抱えてしまったりする。

だから、セラピーでは、その子供の頃の「未完了の感情」を安心安全の中で感じることでリセットさせて、その感情に引っ張られないようにするわけです。

あ、感情って、「ちゃんと感じれば薄れる」んですよ。

悲しい時、遠慮なく悲しんだら、悲しみは薄れていきますし、
腹が立った時、遠慮なく腹を立てたら、怒りが薄れていきますし、
怖い時、止めないで怖がることができたら、トラウマにならないですし。

そうやって、親に対しての「未完了」の感情を処理できれば、だんだんと親に対してのわだかまりも少なくなっていくんですよね。

だから、親との関係を扱う時、「自分が子供の頃に感じていた「未完了の感情」を感じてみる」ってことをするんです。

あ、それから、

なぜ未完了の感情を「言葉にする」ってことをやるのか?

って話は以下からどうぞ!

「感覚」を感じることが大切な理由
自分の内側にある「感覚」を感じるのが 得意なあなたも 得意じゃないあなたも こんにちは。 納豆を食べた茶碗を水につけなくて注意され杉田です。 1週間お疲れさまでした! えーと、今回の記...

 

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あ、ちなみになんですけど、子供の頃、親との間に嫌なことがあったなんてことは誰でも多少はあると思うんですけど、

そのことを引きずって悩みがちな人になるか、ならないかって、やっぱり、

「その時、感じた感情を受け止めてくれる人がいたかどうか」

ってことが大きいんですよ。

だからセラピーでは、セラピストでは、クライアンさんが子供の頃、誰にも受け止めてもらえなかった感情を受け止める役割をするわけです。

やはり誰かにいてもらって、感情を受け止めてもらえるって大切なことなんですよね。

考えてみれば、大人だって誰かにツラい感情を受け止めてもらえると楽になったりするじゃないですか。

ましてや性格に対して影響が大きい、「子供の頃の感情」を受け止めてもらえると、より楽になれるってことなんですよね。

エッ、「セラピー受けてみたくなった」ですって?

ウフフ(笑)

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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