「結婚したら、夫婦でこういうことするのに憧れる」ってことが、
あるあなたも
ないあなたも
こんにちは。
朝ベランダに出たらセミ君がお亡くなりになっていて、そのセミ君が見られなかったであろう青い空をいつもより長く眺め杉田です。
1週間お疲れさまでした!
あ、みなさん、「結婚したら、夫婦でこういうことするのに憧れる」っていうこと、ありますか?(ありましたか?)
恥ずかしながら私、
「夫婦で家具を買いに行く」
って、幸せの象徴のようなシチュエーションな気がして、ずっと憧れだったんですよね。(笑)
でも私自身、結婚してからずっと賃貸の家に住んでいたので、「今 家具を買っても、いずれは引っ越すから、家具のサイズや色のバランスが合わなくなっちゃうかな」とか思って、何年も買えずにいたんですよ。
でも今年、家を買ったので、「よし、これでようやく家具が買えるそ!」って思ってウズウズしてんたんですけど、フとカナダのことを思い出して、
「いや、家具は、時間をかけてゆっくりそろえよう」
って思ったんです。
エッ「「家具を買う話」と「カナダ」のつながりがわからない」ですって?
で、ですよね。
ということで、今回の記事は、そのつながりを、かなり遠回りしながらウダウダお話しようと思うんですけど(笑)、
あ、ぜんぜん話の方向が変わりますが、
「人は、ちゃんと完了してない感情(未完了の感情)を引きずる」
んですよ。
私が、特にそういうことを実感するのは、個人セッション(心理セラピー)の時なんですけど、
子供の頃の親との間にある「未完了の感情」って、大人になっても引きずる
んですよね。
(その辺の詳しい話はコチラからどうぞ)
でもある時、私、気づいたのは、「未完了の感情を引きずる」って、そういったセラピーで扱うような「ネガティブな感情」だけでなく、「ポジティブな感情」でもあるんだなって思ったんです。
これ、どういうことかというと、私、大学生の時、カナダにワーキングホリデーに行ったんですけど、ずっとイケてない生活をしていた私には、その時 生まれて初めて心の底から「超楽しい!」って思えたんですね。
でも、その後つらかったのは、カナダがあまりにも楽し杉田ので、日本に帰って以降の生活がすごく色あせたものに感じられたんですよ。
最初そういう気持ちも、ある程度時間がたったら消えると思ってたんですけど、私の場合、その後20年間も引きずったんですよね。
なんというか、「旅行が超楽しかった」みたいな「短期の超楽しい!」だったら、花火のようなものだから、それが終わってしまったことにあきらめがつくけど、
数ヶ月とか、数年とか、「長く続いた超楽しい!」は、終わってしまったことがなかなか受け入れられないんですよ。長く続いた分、「そういう現実が続くはずだ」って気がしちゃうから。
なので、私、20年間いつも心の中に「またカナダの生活に戻りたい!」っていう灼けるような思いがあって、でもそれがかなわなくて、というのが地味にツラかったんですよね。
こういう私の気持ちって、たとえば、
「学生時代の部活に熱中して、それが終わってからは、楽しいことがぜんぜんない」
みたいに、一定期間、強烈に楽しい時間を過ごしたって方なら、わかっていただけるんじゃないかと思うのですが。
あ、で、私、自分がなんでそんなにカナダを引きずってしまったのか考えてみたんですけど、
「楽しいという感情が未完了だったからじゃないか」
って思ってるんです。
私、カナダから帰国する時、ものすごい心残りだったというか、楽しさの絶頂の時に帰国しないといけなかったんですね。「初めてディズニーランドに行って、「ヤバい!超楽しい!」ってなっているのに、午前中で帰ってしまった」みたいな感じというか。
なので、もうちょっとカナダに長く滞在して、そこまでの「MAX楽しい → ふつうに楽しい」くらいまで落ち着いてから帰国すれば、そこまで引きずらなかったんじゃないかと思ってるんです。
で、そんな私が、カナダの生活を引きずらなくなったのは、帰国後20年たって、実際にカナダを訪れてからなんですよ。
その時、
「今の自分がカナダに来ても、もうあの時のような楽しさはないだろうな。あの頃の自分がドキドキしたことなんて、今の自分には、なんてことないことだもんな」
ってハッキリ体感して、カナダへの気持ちに終止符を打てたんですね。(アタマでわかってはなく、カラダでわかることが大切!)
あ、もちろん今でもカナダは大スキで、何度でも行きたいですけど、灼けるような思いはなくなったんですよ。んー、もっと早く一度カナダに行っとけば良かったなぁ。
やっぱり引きずらないようにするには、「ちゃんと完了させる」って大切だなぁ。
で、こういう体験をしたことが、「人は、未完了の感情を引きずる」って、「ネガティブな感情」だけでなく、「ポジティブな感情」でもあるんだなって私が思った理由なんです。
でもこの「人は、未完了の感情を引きずる」ってことですが、引きずることは、なにも「感情」だけの話ではなくて、他のいろいろな「未完了」なことにも言えて、たとえば、
美術を専攻したいのに、親から「それでは食べていけない!」と言われて、一般的な学部を選んでしまったとか、
学生時代、本当はいろいろな子たちと仲良くなりたかったけど、いつもいっしょの友達が人と関わるタイプじゃなかったので、その子に合わせて、いろいろな子たちと仲良くなれなかったとか、
過去に付き合った人よりも、スキだったけど告白しなかった人のほうが、忘れられなくなるみたいに、
「やりたいことができなかった」
「自分の思いを表現できなかった」
「気が済むまでできなかった」
「やりきった感がなかった」
「ダメだとしても、ちゃんと抗わなかった」
みたいに、ちゃんと完了できなかったこと(未完了なこと)って、そうじゃないことより引きずったりしませんか。
あ、で、だいぶ話が遠回りしましたが、ここでようやく話を最初に戻しますと、
私が、「家具は、時間をかけてゆっくりそろえよう」って思ったのは、カナダのことを引きずった経験があったので、
「そうだ、未完了を利用しよう!家具をすぐに揃えないことで、楽しい気持ちを長く味わおう!」
って思ったからなんです。
なんというか、私、すごくせっかちなので、いざ家具を揃えるとなったら、ガシガシ動いて、すぐ全部そろえちゃうと思うんですね。
でもそうやってしまうと、「夫婦で家具を買いに行く」っていう憧れのチュエーションも、すぐに終わっちゃうってことじゃないですか。
なので、家具は、妻といろいろ見て、あーだこーだ言いながら、意見の違いも楽しみつつ、「コレこそ我が家に理想の家具だ!ってモノがあったら買う」みたいな感じで、「今すぐに買わない家具選び」を楽しんでます。
既製品で思ったような商品がない時は、DIYで家具を作ったりもしてるんですよ。失敗もするんですけど。(笑)でも完成させることより、そのプロセスが楽しいんですよね!
あ、前は私、よく海外の人が、家を長年DIYしているのを見て、「なんでそんなにゆっくり作ってるんだ?」って思ってたんですけど、もしかして私と同じような気持ちでやってるのかな?
さ、ということで、今回は、だいぶ話があっちこっちいってしまいましたが、
「楽しいことをあえて完了させないことで、長く楽しむ作戦ってあるよね」
って話でしたとさ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
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