「自分が決めると現実が変わる」という言葉を聞いて、
ピンとくるあなたも
あまりピンとこないあなたも
こんにちは。
寝ようとした時、BSで再放送している「大改造!!劇的ビフォーアフター」のリフォーム後の音楽がアタマの中でエンドレスに流れ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、よく自己啓発的な本や記事を読んでいると、
「自分が決めると現実が変わる」
みたいな話って見かけるじゃないですか。
でもそんなこと聞いても、「決めても変わらなかったんだけど・・・」って思う方もいらっしゃると思うんですね。「意志の強い人限定」の話なのかなって。
では、みなさん、どんなふうに決めたら現実が変わると思いますか?
気合い入れて決めると現実が変わる?
決めたことをみんなに宣言すると現実が変わる?
逆に決めたことを人に言わずに心に秘めると現実が変わる?
決めたことを紙に書くと現実が変わる?
んー、なんかよくわからないですよね。
ということで今回は、「決める」ということがどういうことかよくわかる、すごく良い記事を読んだので、みなさんにご紹介したいと思います。
⬇まずは、心理セラピストの「しのはらさん」の書かれた記事を読んでみてくださいねー!
「決める」ことの大きさと、「決める」だけでは上手くいかないことと
あ、読みました? ね、スバラシー記事でしょ?
ということで、今回のブログは、しのはらさんの記事を踏まえて「決める」ということについてお話してみたいと思うんですけど、
その例として私が個人セッション(心理セラピー)でよくお聴きするような、
「今の会社がイヤで、転職活動してA社に内定をもらったけど、A社に入ってもうまくいくかわからないから、本当にA社に行っていいのかずっと迷っている」
という悩みを題材にして「決める」ということについてお話しましょうか。
あ、で、こういうふうに「本当にA社に行っていいのか迷っている」って時って、本人は自分が悩んでいる理由を、
「A社に入ってもうまくいかわからないから」
って思ってるんですけど、本当はそのことで悩んでいるわけじゃないですよ。
こういう時って、
「自分がA社にそこまで行きたくない」って思っていること
に悩んでるんです。
というのは、他の例で考えてみるとわかるんですけど、
たとえば結婚する時、自分のパートナーに対して、「この人、頼りないところあるな」とか、どこか引っかかるところがある時は、「この人と結婚してうまくいくのかな?」とか思うけど、
「この人だ!」って思えるパートナーに出会ったら、「うまくいくかわからない」とか悩まずに結婚を決められると思うんですよ。
実際は「この人、頼りないところあるな」と思うパートナーと結婚しても、「この人だ!」って思えるパートナーと結婚しても、
どちらも先のことだから「うまくいくかどうか」はわからないはずなのに。
つまり、本来「うまくいくかどうか?」って「先のこと全て」にくっ付いてくる問題なのに、
本人の気持ちが「これだ!(この人だ!)」って思ってしまうと、「うまくいくかどうか問題」がどこかに飛んでしまうんですよ。
もしこの人にとって、A社が「ものすごく入りたい会社」だったら、「A社に入ってもうまくいくかわからない」なんてそんなに悩まないと思うんですね。
なので、この人が「決められない理由」をもっと正確に言語化するなら、
「A社にそこまで行きたくない。A社に入ってうまくいけばいいけど、うまくいかなかったら、「なんであの時、そこまで行きたくないA社に入ってしまったんだ」って後悔するから、A社に入るかどうか迷っている」
ってことではないでしょうか。
あ、で、ここからが今回の記事で本当にお伝えしたいことなんですけど、私、人の悩みを15年以上お聴きしてきてわかったのは、
人は「うまくいかないこと」はイヤだけど、
それ以上に「後悔すること」のほうがもっとイヤなんだなって。
なぜなら後悔はずっと引きずるから。だから、とにかく後悔だけは避けたい。
なので、選択する時点で、「自分の選択に納得したい」んですよ。
納得して決めたことは、うまくいかなくても、まだ「しょうがない」と思えるけど、
納得しないで決めたことは、うまくいかなかった時、「あの時、○○しておけば良かった」って「後悔するネタ」になってしまうから。
ところが人は、自分が選択する時、いつもスパッと納得できるわけじゃないのが、人生の難しいところですよね。
なので、もしあなたが、何かに対してなかなか決められない時は、こんな質問をしてみると良いですよ。
「もしうまくいかなかったとしても、「あの時の選択は良かった」と思えますか?」
この場合だったら、
「もしA社に入って仕事がうまくいかなかったとしても、「転職して良かった」と思えますか?」
って質問になるんですけど、この質問に対して、スパっと「YES!」って言える場合は問題ないわけですけど、迷うケースもあると思うんですね。
でも、たとえば、
「たしかにA社、そこまで行きたい会社ではないけど、今の自分の状況を考えると、これ以上 転職活動できないし、その中で精一杯やった結果だから、仮にうまくいかなくてもしょうがない」
とか思えるなら、A社に行っても大丈夫だと思うんです。後悔しないから。
要は「もしうまくいかなかったとしても、「あの時の選択は良かった」と思えますか?」という質問って、
「その人が後になって「後悔するか/しないか」をチェックする質問」
というだけでなく、
「その人の中から「覚悟」を引き出す質問」
なんですよね。
あ、もちろん覚悟がない人からは「覚悟」は引き出されませんが、「覚悟」がないのがダメって話ではなく、ただその人は「そういう状態なだけ」ってことですからね。
ではここで しのはらさんの記事の言葉を引用します。
本当の「決める」とは、
「決める」と一言で言っても
言葉で「◯◯する」と決めただけの「決める」と「こわいけどやる」と腹から出した「決める」
では大きな違いがあります。前者の「決める」は
「◯◯だったらいいな」の延長で、叶わない方後者は「決める」が本当の意味での
決める です。
現実の動く方。今回、これを書くにあたって、
そこにある違いとは何だろう? と、
この感覚の違いを言葉にできないだろうか?
としばらく考えていたんです。で、出た答えが、コレでした。
リスクを取ってでも「やる」と思えているか、いないか、ということ。
決断、行動を起こしたことでマイナスなことが起きたとしても、
それも全部ひっくるめて受け入れる気持ちが決まっているか、いないかということだったんです。
マイナスが起きませんように!
ではなく、起きたら起きたでそれも引き受ける
それでもどうにかすると思えるか思えないか
ということ。「いいことだけ」を祈る姿勢ではなく、
「悪いこと」も現実として受け入れ、どうにかする。
泣きながらでも、自分は進むと、そんな、もがく自分を信じられることでもあったのだな、
という結論に達したんです。そして、それが
「成長する」ということなのだな と。
ってことなんだなと。
そこまで行きたいと思えないA社に入ったとしても、
「マイナスが起きませんように!」と願って入った人と、
「マイナスが起きたら起きたでそれも引き受ける。それでもどうにかする」と思って入った人では、
同じ「A社に入る」でも、そこで起きる「現実の受け止め方が違う」んですよ。だから現実が変わる。
「うまくいかないこと」は時に避けられないこともあるけど、覚悟があれば、自分の選択に「後悔すること」は避けられるんですよね。
それではもう一度 しのはらさんの記事の言葉を引用します。
何か違う行動を起こすと、
怖いこと、嫌なことは必ず起こります。でも、必ず違ういい景色もみえてきます。
その景色は
「いいことだけ」を願っていた頃の
何倍もリアルで素敵なものでした。『生きている』実感、手応えがそこにはありました。
人生を引き受けている人(当事者意識がある人)じゃないと味わえない世界ってあるんだよなぁ。
私はそういうことも含めて「自分が決めると現実が変わる」ってことなんだと思っています。
さ、というとで最後にまとめますと、どうやら「決める」って、
気合い入れて決める
決めたことをみんなに宣言する
決めたことを人に言わずに心に秘める
決めことを紙に書く
とかで「現実が変わる決める」になるのでははなく、
「マイナスが起きたら起きたでそれも引き受ける。それでもどうにかする」と思えた時、本当に「現実が変わる決める」になるようですよ、
てな話でしたさ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!