「暇だから悩むんだよ」って言われたことが

あるあなたも
ないあなたも

こんにちは。

ずっと「鮭亭(さけてい)」の「イクラさん」だと思い杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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あ、どうでしょう、みなさんは、人から、

「暇だから悩むんだよ」

って言われたことってありますか?

私は人生で何度かあります(笑)。 で、そういうこと言う人に対して、「なんて雑な意見 言うんだ!繊細さがないなぁ」っていつも思っていたんですよ。

でもここ数年、「んー、でもたしかに「暇だから悩む」ってあるよな」って思えてきたんです。

というのは、暇になると、人は自分自身についてあれこれ思いを巡らすというか、「内部対話」するじゃないですか。

この内部対話って、ちょっとやっかいで、「適量」ってあるんですよ。少なすぎても、多すぎてもツラくなる。

たとえば、いつも忙しい人とかは内部対話が少なくなるから、時々カフェとかでノートを広げてあれこれ考えごとをしたくなったりするわけですよね。

そうしないと自分を取り戻せない感じになって、なんかヘンな感じになる。

でも一方、内部対話が多くなりすぎてもツラくなるというか、人は「お腹が減ったら食べる」とか、「疲れたら休む」とか、元々足りないものを満たすようにして生きていますから、

内部対話が多くなりすぎると、どんどん「自分の足りないところ」に意識が向くようになるんですよ。

そうなると「暇な人」って内部対話が多くなりますから、自分の足りないところばかりにどんどん意識が向くようになって、「だから自分はダメなんだ!」みたいになってツラくなるんですよね。

暇を持て余している「引きこもっている人」がツラくなるのは、まさにそんな感じなわけで。

ね、これだけでも、「暇だから悩む」ってことがわかるでしょ?
というか、正確に言うなら、「内部対話が多くなりすぎると悩む」かな。

あ、それにさらに付け加えると、人は、自由に使える時間が少ないと大切に使うけど、暇だと時間の使い方が雑になりますから、ちゃんとした生活をするのが難しくなるじゃないですか。いろいろなことを後回しにして生活がダラダラしたり。

で、そうやってちゃんとした生活ができなくなると、「なんで自分はこんなにやろうと思っていたことができないんだ!」とかって自分を責めたくなるわけですよ。

と、そんな感じで、「暇」って、人が悩む要素満載なんですよね。

 

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あ、で、今回の話から何をお伝えしたいかというと、

「暇に対して自分の弱さ・ダメさを認めている人のほうがうまくいくんじゃない?」

ってことなんです。

これどういうことかというと、よく「定年後はあれして、これして・・・」とか語ってる人が、実際は定年になってもやらないって話よく聞くじゃないですか。

そういう人って、心の奥では

「自分は定年後も、仕事していた時のように自分自身をコントロールして、ちゃんとやっていける人間なんだ」

みたいに思ってるんじゃないでしょうか。

でも私はそういう人より、「自分は仕事中心だったから、定年後は暇すぎてダラダラしちゃうんだろうな」とか、

暇に対して自分の弱さ・ダメさを認めちゃっている人のほうが、むしろ定年後ちゃんと生活できるんじゃないかって思うんです。「自分をわかっている」というか 「現実的」というか。

あ、そうそう、これ義父の話なんですけど、義父は銀行員として定年まで勤め上げたんですけど、定年後すぐにスーパーで週3日バイト始めたんですよ。お金に困ってるわけじゃないのに。

私、この話を聞いた時、すごく感銘を受けたんですよ。

ふつうずっと銀行員やってきた人だったら、プライドがあって、そういうバイトとかしずらいと思ったし、

働くにしても仕事を選り好みしたりするのかと思ったのに、義父ぜんぜんそんなこと気にもせず飄々としてるんですよね。

きっと義父は「そんな毎日 暇になるとダレちゃう」って自分のことをよくわかっているんでしょうね。だから暇すぎない生活をすることで、生活の質を上げてるんだなって。

それにバイトすれば定年後も社会ともつながれるし、「毎日が日曜日」にならないから、「明日 仕事休みだ!」っていう最高の喜び(笑)が味わえて生活にメリハリがつきますよね。

こういうのが、「暇に対して自分の弱さ・ダメさを認めている人のほうがうまくいくんじゃない?」ってことの意味なんです。暇を適度な量に調整するというか。

あ、もちろんこの話、「全ての人は暇になると悩む」とか言いたいわけじゃなくて、暇でも大丈夫な人はもちろんいると思うんですけど、

多くの人にとって暇って意外と抗いづらくて、悩まされるものだと思うんですよね。

あ、でもたまに「仕事辞めて暇だけど、毎日楽しいですよ。暇でも悩まないよ」って方もいらっしゃいますけど、

そういう方って、たしかに仕事をしている時より暇かもしれないけど、「好きなことはできている/イヤなことしないですむ」ってことはしているから、楽しいんじゃないかなと。

だってもし本当に「暇でも楽しい」というなら、独房に入っていても楽しい、悩まないってことになりますもんね(笑)。

 

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あ、で、ちょっと話題が変わりますけど、私、個人セッション(心理セラピー)をしていると、

配偶者は働いているけど、自分は子育てもしてないし働いてもいないとか、
引きこもってるとか、

時間を持て余し気味だという方から、

「毎日ダラダラしてしまう。そんな自分を責めてしまう」

みたいな相談をいただくことってよくあるんですけど、

そういう方たちって「毎日ダラダラしてしまう」という悩みをなんとかしようとすると、自分の「精神力で」生活を立て直そうとするんですよ。

でも私は、

「それだけ暇だと、ちゃんとした生活するの難しいよなぁ。そういう時は、精神力で生活を立て直すとかじゃなくて、バイトするとか、習い事するとか、まずは外圧を利用して適度に暇を減らして、生活を立て直すほうが楽なんじゃない?」

って思うことが多々あるんです。そんな人間って、いつも自分コントロールできるほど強くないんですよ。そういう部分も認めないとねって。

 

さ、ということで、最後にまとめますと、

「暇」って、人が悩む要素満載だから、「暇だから悩んでいる(内部対話が多くなりすぎて悩んでいる)」ってことってありますよ。

だから悩みによっては、精神力でどうこうとかじゃなくて、単に暇を減らすことが解決の第一歩かもしれませんよ。

てな話でしたとさ。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

杉田 隆史

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