「何で不安になっているのかもわからない」という悩み

「何で不安になっているのかもわからない」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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杉田さま

こんにちは。
△月△日にカウンセリングをしていただきました、○○です。
先日はありがとうございました。

あの後ブログを拝見したら、
更新時間が4時になっていてびっくりしました。
杉田さんは寝てはるんですか?

セッションのお礼と、感じたことのご報告をしたくてメールしました。

あんな「何がわからないかもわかってない」状態から、
「寂しい」と「恐い」の感情にフォーカスしていただいて…
ありがとうございました。
自分1人で探ろうとしてもわからなかったと思います。

家に帰って、さっそく□□の本も読みました。
読んでいると今まで忘れていた子どもの頃のいろんな場面が浮かんできて、
「そう感じてたのか」とポロポロ泣いてました。

私が7才の時に母がうつ病になり、叔母が私に
「お母さんはしんどいから、○ちゃんこれからお母さんのこと困らせたらあかんよ」
と言われ、
「お母さんが毎日寝てるのは、私が困らせてたからか…!」
とかなりの衝撃を受けた場面も急に頭に出てきました。

そういえば、母に
「あんたは8才くらいからあんまり子どもらしくない子どもになった」
と言われてました。そらなるわ。笑

□□の本を読みながら、私の母は、私に
「関心を持ってくれなかった」のではなく、
「関心の持ち方がわからなかった。
関心を持たないこと、本心を封印することが
母の適応戦略だったのかもしれない。」
ことの想像にも至りました。

毎日祖父と親戚の愚痴を祖母から聞かされながら育ったと言っていたので。
その部分だけを話しても伝わらない気がして
母には話してませんが。

ワークでは、「自分で自分に関心を持つ」コミットメントを
躊躇する自分がいました。理由は、

①それをしてしまうと、親と心の接点がなくなる気がして、
親とまだ離れたくないと思ったため。
②自分でやらなきゃダメ?と甘えたい気持ちになったため。

自分で自分に関心を持つって、
わからないしめんどくさいなと思った自分に対して、
(親や他人にはそれをしてもらうことを期待してたくせに。笑)、
私そんな風に感じるんやと気付いて恥ずかしかったです。

あと、家に帰ってから泣いてる時に
「一人になるのは恐い…」ってつぶやいてて、
その言葉にまた泣くというのを繰り返してました。

そうか、わたしそれも寂しかったのか…
そうか、わたしそれが恐かったのか…と一つひとつの感情を、
一つひとつ受け止めることができました。

でも翌日は不思議とそれを思い出すことはなくて、
「あ、完了するってこういうことなんかな?」という感覚でした。

家に帰ってから「自分で自分に関心を持つ」と言ったものの、
「あ、どうしよう、わたし関心の持ち方わからへんやん」
と一瞬思ったのですが、
こうやって丁寧に感情に目を向けることが、
共感的応答なのかなと思いました。

セッションで、凍結していた感情の溶かし方と、
感情の感じ方を教えてもらって、
「何で不安になっているのかもわからない。
わからないから身動き取れない。」状態がなくなった感覚です。

「恐い はなくならないけど、恐い時は恐いって認めたら、
あとは動いてみるだけなんや。」という心境に変わりました。

あとは、私が本当に腹をくくれたのか。。
自分でしっかり見ていこうと思います。
行動しながら、何が望みなのか
関心を持って見守っていこうと思います。

まずは感情を感じて共感して一つひとつ認めていくようにしてみます。

それと、「自分の親になる」の意味がめっちゃストンと落ちてきました。

きっかけは、部屋の片付けです。
ここ最近、全てがめんどくさくなっていて、散らかっていたので、
片付けようと思ったのですが、どこか気が乗りませんでした。

その時に、自分が親ならなんて言うかなと考えてると、
○ママの声が聞こえてきて、
「○ちゃんはインテリアのセンスがあるから、
もっと部屋をかわいくしてみたらいいよ。
でもその前に部屋をきれいにしなきゃね」
と言ってました。

実際のところわたしにはインテリアのセンスなんてないのですが、
インテリアのセンスがあったらいいのになと日頃思ってました。

でも○ちゃんはお調子ものなので、
「そ、そう?(照)」とうまくのせられて、かなりスムーズに部屋の片付け
を終わらせました。

他にも、人に言ってしまった一言に
「ばかだなー、なんであんなこと言ってしまったんやろ。
変な子と思われたやろな」
といつもの後悔をしていたら、

○ママが、「変な子と思われたかもと思ってるんや。
そうかもね。思われてるかもね。
でももしかしたら⚪︎⚪︎⚪︎と思ってるかもよ?
もしくは△△△と思ってるかも。
もしくは何も思ってないかも。
でもどんなに悩んでもそれは○ちゃんにはわからないよね。
どう思うかは相手の問題で、
既に○ちゃんの手を離れた問題だよ。」
と言ってました。

それに対してめっちゃ素直に、あーそうゆうもんかな。
と思ってる自分がいました。
どこかで読んだ話やけど、その時は全くピンとこなかったのに、
○ママが言うと自分にストンと落ちてきます。

他にも昨日今日だけで、
いくつか○ママがほめてくれたことを
すごく素直に受け止めることができました。

普段、誰にほめられても「何のトラップやろ?ドキドキ」
と思って居心地悪かったり、
まして、自分が自分のいいところを認知できることなんて
今まで全くなかったのに、
自分(○ママ)が自分(○ちゃん)をほめて、
それを「そ、そうかな(照)」と受け止めてました!

自分のことを理解して、
自分に寄り添った一言をくれる存在が側にいてくれるって
こんなに心強いことなんですね。
こんなにゆるぎなく「あ、わたし大丈夫や」
と思ってる状態は初めてです。

きっと今後も、○ママに相談しながら、
困り事があってもちゃんと向かっていけると思います。
まだわからないけど、なんか大丈夫という実感があります。

○ママも○ちゃんも「自分」なので、
奇妙すぎて周りには話せませんが…

あの時、「自分が自分の親になる。
自分で自分に関心を持つ」ことを一緒に寄り添って与えていただいて、
ありがとうございました。

たった2時間のセッションでこんなことになるとは…

今朝、自然に気持ちが込み上げてきて、
初めて心から「生まれてきてくれてありがとう」を自分に言ってました。
それを聞いて○ちゃんが泣いてました。

杉田さんのところにおうかがいして本当に良かったです(●´ ∀`●)
ありがとうございました。

 

「不安」とか、「怖い」にはいくつか種類があります。

人から、怒られるとかんじゃないか、

嫌われるんじゃないか、

ダメだと思われるんじゃないか、

つまらない人間に思われるんじゃないか、

攻撃されるんじゃないか、などと思ってしまう不安、

「自分はできないんじゃないか」と思う不安、

悪いことが起こるんじゃないかと想像してしまう不安など、

いろいろ不安があるわけですが、その中に、

「そもそも 『安心感』 ということを知らないから不安」

というものもあります。

この 『安心感』 を知らない人は、カウンセリングでよく言われるような「あなたの中に答えがある」とか言われても酷で、

そもそも 『安心感』 というものを知らないのですから、わかりようがないんですよね。

個人セッション(心理セラピー)では、そういう方に、『安心感』 を「体験として」感じていただき、「安心感を感じる感覚を育む」サポートをします。

杉田 隆史

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