「自分がどう思っているかわからない」
と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
メンタルトラベル 杉田様
お世話になっております。○○です。
お忙しいところ何度もメールをしてしまい申し訳ございませんが、就職活動をする中で自分に変化があったことを知ってもらいたくてご連絡しました。
すごく長文になってしまいましたが、読んでいただけるとうれしいです。
実は昨日、はじめて企業との面接に行ってきたのですが、自分でもびっくりするくらい、落ち着いて受け答えをすることができました。
採用面接は新卒のときに30社ほどあったのですが、当時は面接会場に向かうときから心臓はばくばくでしたし、挨拶するだけで 声がうわずってしまって、まともに話せないことも多々ありました。
そんなこともあって昨日はかなり身構えて言ったのですが、多少の緊張感はありながらも、自然にいつもどおり振舞うことができました。
また、肝心の面接自体は私が相手企業の仕事内容を十分に理解していなかったこともあってうまくはいかなかったのですが、建物から出たときはすごくすっきりした気持ちでした。
物事がうまくいかなかったのに自分で納得できたような気がして、すごい新鮮な気分でした。
こんな風に感じられるのは、新卒のときより少し自分に正直に就活ができているからだと思います。
実は就活で企業の志望動機を考えるのが本当に苦手でした。
今回も自分ひとりで企業のHPなどを見ながら一生懸命考えてみたのですが、どうしてもしっくり来るものができませんでした。しかたがないのでリクルーターに相談したところ、
「○○さんの志望動機は、企業評論家みたいだね」
って笑われてしまいました。自分の志望動機は企業のいいところをたくさん述べているけど、自分自身の思いがまったく見えないものだったからです。
求人票を見たときに、「あっ、この企業いいな」って思った感覚が志望動機になるっていう単純なことを、そのとき初めて気づきました。
それと同時に、頭で考えていることと心で感じていることの違いってそういうことなんだなってすごく納得しました。
いま自分がこういう状態にあるのは、本当に杉田さんのおかげです。
たぶん杉田さんのセラピーに行かず、ブログも読んでいなかったら、評論家のような志望動機を作っても違和感を感じずそのままにしていたでしょうし、リクルーターから指摘にもあそこまで納得できたとは思えません。
最初に行ったセラピーが杉田さんで本当によかったとおもいますし、すごく感謝しています。
また、セラピーでは杉田さんに対し、度々失礼なことを言ってしまい、申し訳ありませんでした。
特に初回のセラピーでワークショップに誘っていただいたのに、「 参加するのはすごく嫌です」と言ってしまいました。
自分のためを思って言っていただいたのに、本当に申し訳ありませんでした。今考えてみると自分の本音は、
「ワークショップに参加して参加者の方と仲良くなりたい。だけど、うまくいかないだろうから参加するのはすごく嫌です。」
ということだと思います。ずっと人を避けながら生きてきましたが、人とつながりがない人生がむなしいことは自分でもなんとなくわかっていました。
杉田さんから「お金に困らなかったら~」と聞かれたとき、条件反射的に「このまま引きこもりを続けます」と回答しましたが、
杉田さんから「じゃあ、引きこもりが○○さんがしたいことですよね」って返されて、すごく腑に落ちなかったことを思い出します。
あのときは原因がよくわからなかったですが、きっと心の底では人とのつながりを失いたくなかったんだと思います。
実は先週から老人ホームでのボランティアをはじめました。
また今日の夜はスポーツセンターのバドミントンに参加しようと思っています。「人と仲良くなりたい」という自分の気持ちを認めてから、ほんの少しずつですけど、自分にできそうなことから実行できるようになりました。
まだ杉田さんに誘っていただいたワークショップに参加するのはちょっと怖いですが(ブログに載っている参加者の方が素敵な方ばかりなの で、そこで馴染めなかったらというのがまだ怖いです)、自分の中で行ってみても大丈夫かもと少しでも思えるようになったら、参加させてください。
最後になりますが、文面を見返してみるとちょっとだけ大げさに書いてるかもしれません。
それでも少し自分が変わってきたように感じているのは事実です。
実際には落ち込んだり不安になったりする日もありますが、以前のように際限なく落ち込んでいる状態が続くことなくなりました。
少なくとも自分がいい方向に向かっているのは間違いないと思います。
またセラピーやワークショップの参加の際に、連絡させていただきます。
よろしくお願い します。
★次にいただいたご報告
杉田様
お世話になっております。○○です。
お忙しいところ申し訳ございませんが、就職活動にひとまずの目途がついたので、ご報告いたします。(こちらからの報告なので、ご返信いただかなくて大丈夫です)
△月からはじめた就職活動ですが、企業から内定をもらうことができました。
うまくいかないことばかりで、落ち込むこともありましたが、最後まで自分の気持ちに忠実に取り組むことができました。
内定をいただいたのはマーケティング業界の企業で、大学時代から自分がずっとやってみたかった仕事です。
未経験でうまくやっていけるかは 不安ですが、今回は自分のやってみたいという気持ちを信じたいと思います。
はじめてお会いしたときは本当にひどい状態でしたが、自分が変わるきっかけを与えていただいたことを本当に感謝しています。
△月△日のワークショップもとても楽しみにしています。
当日はよろしくお願いいたします。
今まで心理セラピーをやってきた中で、就職活動で、
「志望動機が書けない」
という悩みを何度も扱ってきました。
そういう方は、「自分のことがわからない」という悩みを抱えていることが多いんですよね。
「誰でも志望動機を書くのは大変だ」と思うかもしれませんが、自分で自分の「スキ/キライ」、「やりたい/やりたくない」という感覚がわからない方は、その会社を志望する理由を書きようがないじゃないですか。
> 求人票を見たときに、「あっ、この企業いいな」って思った感覚が
> 志望動機になるっていう単純なことを、そのとき初めて気づきました。
> 今考えてみると自分の本音は、
> 「ワークショップに参加して参加者の方と仲良くなりたい。
> だけど、うまくいかないだろうから参加するのはすごく嫌です。」
> ということだと思います。
このあたり、「自分がわからない」という方が「自分」というものを取り戻していく心の内が丁寧に書かれていて、私もなんだかジーンとしてしまいました。
「自分のことがわからない」という方は、無意識に自分で自分の感覚を感じるのを止めていることが多いので、
「自分の中に「ある」ものに気がつかない」
「自分の中に「ない」ものを、「ある」と思おうとする」
みたいなことをしてしまい、
「自分」というものが、つかめなくなってしまうんです。
個人セッション(心理セラピー)では、そんな方をもっと素直に自分を感じられるようにサポートしていきます。