「自分のやりたいことがわからない」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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こんにちは。
△月△日△時よりセラピーを受けさせていただいた○○です。

早めにお礼のご連絡を、と思いながらも、やっとセラピーの内容が頭と心に馴染んできたこのタイミングでのご連絡となってしまいました。

自分のやりたいことがわからないということと、優秀でなくてはいけないという感覚を、ずいぶん昔から抱えていましたが、セラピーの中でそれらが母への依存に繋がるとは思いませんでした。

自分のやりたいことがわからない、と感じる原因は、お母さん教の下ですべてを判断してきたために、自分自身の価値観を形成してこなかったからなのですね。

自分の心を感じることを疎かにしてきたという言葉を聞いて、人間ってそんなふうになるものなのかと驚きました。

確かに、自分はお母さんとは違う人間なのに、それを無視してお母さんと同じようになりたくて、でもなれなくて、自己嫌悪を感じるの繰り返しでした。

自分の心で感じたことは、当たり前だけとお母さんの価値観とはずれていて、それだけで悪のような気がしていました。

本当は心はお母さんを目指すことに無理を感じていて、
でも頭が目指さなきゃ!お母さんみたいにならないと幸せに生きられない!
って叫んで心を説き伏せていたように思います。

そんなことをしてるうちに自分が本当になにを感じているのかもわからなくなっていたのですね。

まずは、これが悩みの本質だったんたっていうのがわかりました。

じゃあここからどうするか。

それは、お母さんを目指すのを止めること。
自分がお母さんとは違う人間なのだと認めること。

私は私になります。

これは自分にとっては結構勇気がいることでした。
なぜなら、いまは「私」がないから。
どう生きていけばいいのかわからないのです。

それにお母さんのような素晴らしい人間になりたいという思いを捨てきれなかった。

セラピー中にも、この決心をするのが不安で、杉田さんに促されてもなかなか口に出して言うことにためらいがありました。
でも、このままじゃ辛いのが続く。
自分にとってどっちがいいのかと葛藤しました。

確かにお母さんは素晴らしい人間ではあるけれど、自分というのも見つけてみたら案外いい奴かもしれない、と変なポジティブシンキングを持ち出してみたりしました。

それに、何より今の状況が辛い。
抜け出したいからセラピーを受けたんだ。
これを感じてるのは私の心だというのは明らかです。
だから従おうと思います。

そしてそのために、唐突でしたが彼氏を作って実家を出ようと思います。
新しい価値観を取り込むために。

実は今までこの2つは何度も試みてきたけれど、実現にはいたらなかったのです。
実行する勇気が出なかったのです。

でも、今回は危機感が勝っています。
このままの生活をしていても苦しいのが続く。
思い切って行動してみるべし!
と自分に言い聞かせています。

こう言うと「べき」で動いているようにも見えるけど、心が変わりたいって感じて、頭がじゃあこうすべきって考えて、というように頭と心がちゃんとつながっている気がします。

下手な読者感想のような長文で失礼いたしました。

少し時間がたってセラピーの内容が染み込んできて、改めて貴重な時間だったと感じております。

勇気を出して申し込んでよかったです。
本当にありがとうございました。

 

セラピーをしていると、クライアントさんが、親に対して、嫌がっていたり、怒っていたり、怖がっていたり、避けていたり、など、何らかの「わだかまり」を持っていることは多いのですが、

そういうことがなく、親に対して、悪い印象はなく、むしろ大スキなのに、なぜか悩みを抱えてしまったりすることがあります。

たとえば、お母さん(お父さん)が、すごく優秀だったり、

とてもちゃんとした人だったり、

外見がバッチリだったりすると、

子供は、親から何か言われたわけでもないのに、

「お母さん(お父さん)みたいに、ならないといけない!」

と思うようになってしまって、

そうなれない自分を責めてしまうことがあるんです。

もちろん、そういう素晴らしい親のようになることを目指すことがいけないとかいう話ではありません。

そうしていても違和感がない人もいます。

でも基本は、「親とあなたは違う人間」なんですよね。

セラピーでは、そんな「頭ではわかっている」ことを、腑に落ちるようにサポートしていきます。

杉田 隆史

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