「やっていることがやりたいことかわからない」という悩み

「やっていることがやりたいことかわからない」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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メンタルトラベル 杉田隆史さま

こんばんは。突然のメール失礼します。
△年の△月△日にセラピーを受けました、○○です。
あのときはありがとうございました。

ぜひ感想とお礼をと思いながら、だいぶ経ってしまいました。
もう少しで一年近くになるんですね;
書き始めてからタイムラグがあるので読みにくいかもしれませんが、目を通していただけたら嬉しいです。

相談内容は「やっていることがやりたいことかわからない」でした。
しかし、話し始めて数分後には杉田さんのお見立てで
「人とのつながりのほうじゃないかな~…モジモジ」とのことで、そちらを扱っていただきました。

正直最初は「親の話か…。しかも母子家庭なんだから父親についてなんて今さらだしベタ過ぎる。
そんなんコンプレックスの塊に決まってるじゃん…。
やっぱりやりたいことについての方が良かったかな?」
と、ちょっとがっかり。(スミマセン)

ところが始めてみると、小さい頃に戻って回想するのは思ったより辛く、父に気持ちをぶつける場面では、丸めた新聞紙でイスをボコボコ殴りながら「バカヤロー!!」と叫んでました。

今までに感じたことのない怒り!
これは新鮮で、びっくりしました。
ほとんど記憶にない父にこんなに怒っていたなんて。
親の離婚後、一度も会わずに死去してしまったので、感情的になる要素は無いと思っていました。

でも、側にいてくれなかったことを、本当はすごくすごく怒っていたんですね。
セラピーを受けなければ一生分からなかったと思います。

もう一つ、杉田さんが私に「不倫になりやすくないですか?」って聞いた質問。
これもね、辛かったです…
どうしてもその場では言えませんでしたが、おっしゃる通り。
かなり長い間、お付き合いしていたのは家庭のある年上の方です。
セラピーに行った時点では会わなくなっていたものの、気持ちが整理しきれずモヤモヤしていました。

私の中では良い思い出もあったので、他人に話してしまうと本当にただの不倫になってしまいそうで、それはあんまり惨めな気がして言えなかったです。

本当はイスを殴りながらその相手が父とダブっていて、内心「アチャー!」ってなってました(笑)
父のことを持ち出すと、ここにつながるから抵抗があったんですね。
正面切って扱うことが怖い。
頭で考えるよりずっと、認めたくなかったみたいです。

セラピー直後はすごく疲れてフラフラで、一体どうやって駅まで戻ったか記憶が飛んでます。
とにかくおすすめの△△の本を買って読まなくちゃ!
と本屋に向かい購入。
それから夜行バスの出発時間まで一気読みしました。

その夜、真っ暗なバスの中で突然イスを殴ってる場面を思い出して、もう一度「バカヤロー!」と共に、
「私はお父さんを愛したかった、愛させてくれなかった。お父さんは私が愛する機会を奪った」
と、言葉が浮かんできたんです。それはもう鮮明に。
ただただ泣けてきて、父が愛おしく感じられました。

側にいないこと、
家族を大事にしてくれなかった怒りのほかにもう一つ、
愛させてくれなかった怒り。
愛したかった。なのに死にやがって!どうしようもないじゃん!
ああ~、これかって心底納得した瞬間でした。

そしてこれらの怒りと「愛したかった」は、そのまま元恋人に言いたいことだったんです。
側にいてほしい、まっとうに愛させてほしい。
全部リンクしてしまって、杉田さんすごいなーと痺れましたよ~

じつのところ当初の相談だった「やりたいこと」は、この元恋人が教え、支えてくれたことでした。
私を励まし続けてくれた存在だけに、モチベーションに深く関わり過ぎてて辛くなる原因に…。
まぁ、諸刃の剣ですよね(笑)

満たされなかった父性愛がテーマだったのなら、この学びは完了の時期に来たのだろうし、
元恋人と過ごしていたときの安心感と男の人って裏切るものなんだ、という矛盾した男性観も、
これからの私には要らない!
父を愛したかった、
これはもう自分の家族を持つことに還元すればいい。

「やりたいこと」が好きだった。楽しかった。
でも以前と同じようには取り組めない。
やってきたことを役立てたい気持ちも嘘ではないし、すっかり嫌いになったわけでもない。

ただ、今の自分には優先順位が変わったのだと思います。
過去の自分の考え方では、もう測れないのだなーとしみじみ。
ここまで来るのに時間がかかってしまったけど、欲しいものが前と違ってきてること、認めていいんだなって。

そうそう、婚活イベントも行ってみましたよ!
収穫はともかくとして(笑)
私、結婚したいんだなって素直に思うようになったのは大きいです。

愛の循環不良を見抜いてくださった杉田さんに感謝!
本丸きちゃった感がすごい。
ほんと、愛しかないなぁって(何をいってるんだろうか私)

またセラピーやワークショップ、お伺いすることがあると思いますので、そのときはよろしくお願いします。

長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
寒い日が続いてますので、風邪など気を付けてお過ごしください。

 

私のブログは、「何がしたいかわからない」という言葉で検索される方が多いので、セラピーには、

「「自分のやりたいこと」について悩んでいる」と言って来られる方って多いんです。

ところが、実際にセッションを進めていくと、「自分のやりたいこと」とは別のところにテーマが移っていって、「本当はこんなことに悩んでいたのか!」と、クライアントさん自身が驚かれることがよくあります。

なので、私は、クライアントさんが、「何がしたいかわからない」と言っているからといって、

「では、やりたいことを見つけましょう!」みたいな安直なセッションにしてはいけないということ、

そして、「自分のやりたいこと」をテーマにしたセッションは、1人ひとりオーダーメンドでやらないといけないということ、

をつくづく思うようになりました。

私は、この10年、日本全国からお越しのクライアントさんと、

「やりたいこと」をテーマにしたセッション
(「やりたこと」から別の「本丸の悩み」に移るセッションも含む)

を数多く経験してきましたので、かなりのデータベースが蓄積されたと思っています。

そんな悩みのある方は、お気軽におこしくださいね。

自分だけだど気づかないけど、人と一緒だと気づけることってあるんですよ。

杉田 隆史

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