「親にわだかまりがある。男性が苦手」
と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
杉田隆史様
こんばんは。
本日お世話になりました、○○と申します。
本日は、ありがとうございました。
初めてのセラピーはとても不安でしたが、杉田さんのオーラにぬくもりを感じました。
感情を包んでいただき、安心できました。
ありがとうございました。
きちんと感情を出し切る作業には、とてもエネルギーを使いました。
もう居ないはずなのに、幼い頃の自分は今も、あんなに怖がって怒っていたのだと気づきました。
その感情にフタをし続けてきたので、それを出すのには勇気が必要でした。
身体中で感情を感じたのは、もう何年ぶりかわかりません。
傍をすれ違うだけで不快だった男性(他人)も、帰路では少しだけ気にならなくなっていました。
ただ、昨夜の寝不足もあり、激しい頭痛を感じます。
数年前、杉田さんのブログ記事をすべて拝読し、自分の心に変化を感じ始め、
「未完了の何か」にちゃんと向き合いたくなりました。
母とのわだかまりも、男性への恐怖も不信も、何年もの間、自然には消えてくれなかったからです。
杉田さんのブログ記事の中でも、特に
は、セラピーを受けたいと思った大きなきっかけのひとつです。
杉田さんがどのような歴史をお持ちで、どのようなお方なのか、それがよく感じられた記事でした。
この方のお力を借りたいと思いました。
その反面、人として、陰ながら応援したくもなりました。
それに、ユーモアセンスや文才も素晴らしい!と感動しました。
まだ生きていける希望を感じました。
この数年で不倫関係を絶ち、お酒を絶ち、あらゆるものへの執着や依存を手放してきました。
辛いのに幸せそうに振る舞うのもやめました。
母との関係も、自分なりに良くしようと試みました。
辛い試練ではありましたが、そのおかげで今ようやく、心にスッと新しい空気が入り始めています。
そして今日、杉田さんにもお会いできました。
私が望む愛のカタチとは違う愛をくれた父母を、諦めて許したいと思います。
両親は、そこまでしかできなかったし、それはそれで仕方ないと思えました。
「人は変われるんです」と仰った杉田さんの言葉が、最後にズシッと心に響きました。
「結婚だけは一生しない」宣言をするのも、もうやめようと思います。
いつか男性への恐怖を感じなくなるように、今日の感情をしっかりと心に残しておきます。
長くなり申し訳ありませんが、今日の貴重な時間に、改めて感謝とお礼をお伝えいたします。
ワークショップにも参加できれば嬉しいです。
本当に、ありがとうございました。
■2通目
杉田隆史様
こんにちは。ご返信ありがとうございます。
昨夜はベッドに沈むように眠りました。
感想をブログに載せていただいても大丈夫です。
今日は仕事なのですが、杉田さんが仰ったように
それほど人のことが気にならなくなりました。
顔色を伺う時間が減った気がします。
昨日もう少し杉田さんとお話したかったのですが、失礼させていただきました。
これからも、ブログ楽しみにしています!
ありがとうございました。
> その感情にフタをし続けてきたので、
> それを出すのには勇気が必要でした。
> 身体中で感情を感じたのは、
> もう何年ぶりかわかりません。
心理セラピーでは、クライアンさんを悩ませている過去の感情の処理をすることがあります。
というのは、本来「感情」って、ちゃんと感じることができればリセットされるものなんですね。
でも感情を抑圧してしまうと、その感情は「未完了」ということになって、その人の中に残るんです。
で、そうやって感情が「未完了」になると、あなたの人生にどういう影響があるのかというと、
大人になっても、その感情を抑え込んだ時と似たような状況になると、その「未完了の感情」が出てきて、まるで子供の頃と同じような気分になったり、同じような行動をとってしまうんですね。
たとえばですが、あなたは子供の頃、「家族の中に居場所がない」と感じて、悲しんでいたとしますよ。
でも、「悲しいって気持ちを出しても、親はどうせ受け止めてくれない」と思って、その感情を表現せずに抑圧してしまった。
そういう人が大人になって、職場など、グループの中にいると、家族の中にいた時のように、「居場所がない」と感じて、悲しくなったりするんですよ。
で、それが原因で会社にいられなくなって何度も転職を繰り返す、なんて悩みを抱えてしまったりする。
だから、セラピーでは、その子供の頃の「未完了の感情」を安心安全の中で感じることでリセットさせて、その感情に引っ張られないようにするわけです。
そうやって、感情は、ちゃんと感じたら薄れていくものなのですが、痛みとなっている過去の感情の中には、自分ひとりだと感じるのがツラすぎるものがあるんですね。
そんな時、必要なのは、その人の感情を受け止めてくれる人。
安心安全の中で、「その感情を受けとめてくれる人」(心理セラピストがその役割をする)がいると、クライアントさんも、自分ひとりだと感じるのがツラすぎる感情を感じられるようになるんです。すると、過去の未完了の感情は薄れていく。
そうやって、個人セッション(心理セラピー)では、痛みとなっている感情を処理して、心を楽にするお手伝をしています。