「毎週末の恋人と別れが、今生の別れと思うくらいつらい」という悩み

「毎週末の恋人と別れが、今生の別れと思うくらいつらい」

と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。

(ご本人の許可をいただいて掲載しております)

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杉田さま

○○です。
先日はありがとうございました。

セラピーは本当にすごかったです。
母親への怖さを感じて、怒りをぶつけまくって
(あの後しばらく筋肉痛になりました)、
悲しくて泣いて、本当は好きだったことを思い出して、
めちゃくちゃ感情の嵐が吹き荒れて大忙しでした。

辛くてもつい笑顔を作ってしまうのが、
不機嫌な母親に本当は笑っていてほしかったから、
という気づきが一番の衝撃でした。

セラピーの後、頑張らなくても息を簡単に吸えて、
肩が軽杉田ので驚愕でした。
生きてるだけで相当頑張っていたんですねぇ。

あの後家に帰り、部屋にゴミが落ちているのを見て、
ふと「あ、母親はスタンプカードみたいに怒りポイントを貯めて、
ある日突然、それこそゴミ一つがきっかけで突然キレるから、
地雷を踏まないよう全て完璧にしておかないといけない、
と緊張し続けていたんだ」と気づきました。

スタンプカードのポイントの大半は全く私に関係ないものだったし、
ゴミを落とすことは重罪じゃなかった笑
だからそんなに完璧を見張らなくてもいいんだ、と気づきました。

それから昨日、
数年間絶縁して必死で避け続けていた母親に、
食事をしようと連絡できました。
その際、ずっと引っかかっていたことを言えました。

自分はもっともっと強く戦っていなきゃいけない、負けちゃいけないとか、
自分は親の期待に応えなきゃいけなくて、
でも応えられなくてダメだと思っていたとか、
私は母親に憎まれたり嫌われてるんじゃないかとか、
そんなことを考えていたと伝えたら、謝ってもらえました。

色々ひどい言動で八つ当たりしてしまい、ずっと申し訳なかった、
○○ちゃんは何も悪くない、優しい子で大好きだよ
という言葉を聞くことができました。
ずっと握りしめていたものが、ようやく緩んだ感じです。

今日、無事に穏やかに食事出来ました。
「○○ちゃんに会えるのが嬉しくて、
昨日は遠足前みたいに眠れなかったの」と言われて、
また泣きそうでした。

セラピーのおかげで、本当はずっと母親を愛していたし、
愛されていたんだとわかったからこそ、
今日こうして向き合う勇気が出たように思います。
本当にありがとうございました。

 

人は感情をその場で表現せずに、抑圧すると、その感情は「未完了」ということになり、その人の中に残ります。

そして、その「抑圧した時と似たような状況」になると、その「未完了の感情」は出てきます。

特に子供の頃の「未完了の感情」は、その人の一生を左右するとも言われています。

セラピーをしていると、親に対してネガティブな感情があるのに、

「あの頃、親は忙しくて大変だったから、かまってもらえなかったのは、しょうがない」

「母子家庭だから、お母さんは仕事に行くしかないから、いっしょにいてくれないのは、しょうがない」

のように「頭で」納得させている方っていらっしゃるんですね。

でも、そういう方が、今、(身近な)人から「かまってもらえない」とか、「いっしょにいてくれない」という状況になると、なぜツラくなってしまうのかというと、

かまってもらえないのが、「悲しかった」、
いっしょにいてくれなくて、「さびしかった」、

という「感情」のほうは、いくら頭で納得させても「消えはしない」からなんですね。

なので、大人になっても、その感情を抑え込んだ時と似たような状況になると、何度もその「悲しかった」「さびしかった」という、「未完了の感情」が襲ってくるわけです。

セラピーでは、そんな子供の頃の「未完了の感情」を「その時その場に」戻って感じることで終了させ、引っ張られないようにサポートしていきます。

杉田 隆史

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