アドバイスされたことができなくて、
よく落ち込むあなたも
あまり落ち込まないあなたも
こんにちは。
横断歩道の向こう側にいる人からマブシそうに見られ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、セラピーでお話をお聴きすると、自分の抱えている悩みに対して、
「人からアドバイスをもらったり、いろいろな本を読んで、書いてあることをやったりしたけど、結局うまくいかなくて落ち込んだ」
なんて話をお聞きすることがよくあるので、
今回は、そんなことについてお話したいと思うんですけど、だいぶ昔の話なんですけど、
私、英語の勉強のため、アイルランドに留学していたことがあって、当時通っていた学校には、放課後、英語の勉強の悩みについて、相談できる時間があったんですよ。
で、当時の私は、バカみたいにマジメに勉強していたので、そこにも相談に行ったんですけど、私がどんな相談をしても、先生から言われるのは、
「シャイになるな」
「間違いを恐れるな」
「リラックスしなさい」
だけだったんです。
でも毎回そんな話ばかりされると、私もさすがにイライラしてきて、
「そんなアドバイス、先生じゃなくても、誰でも言えるじゃないですか。
日本語のように、英語とは大きく言語の構造が異なる母国語を話す人が英語を学ぶには、具体的にどういう勉強法が良いですか?」
って言ったら、先生、何も答えられなかったんですよ。
(メンドクサイ生徒ですみません)
もちろんその先生は、元々英語が話せるネイティブだし、先生自身が外国語を学んだ経験もあったんですけど、先生が学んだ外国語は、英語に近い言語だったし、
日本語を母国語とする人が英語を学ぶような苦労は、本当の意味ではわからないと思うんですね。
あ、で、私、このことから、
「元々それができる人や元々スキでやっている人が言っていることは、それが苦手でやっている人や、キライでやっている人には、あまり参考ならない」
って思ったんです。
というのは、英語を学ぶセンスのある人は、私のようなメンドクサイ疑問なんか抱かずに、なんだかんだ英語ができるようになっちゃうと思うんですね。
でも当時の私は、留学して英語を学んではいましたけど、英語がスキじゃないし、
ただ、「英語を話せるようになれば、負け犬人生に終止符を打って、就職できるかもしれない!」なんて思って、ツラいけど、ただひたすらガマンして勉強してたんですよ。
でもそういう、スキじゃない、興味がないことをやる時って上達が遅いじゃないですか。
役所から届いた書類の説明を読む時にみたいに全然頭に入ってこないというか。
なので、そんな状態の私が、元々英語が話せる先生に相談しても、あまり参考になる話は引き出せなかったし、同じ学校の英語がうまいEUからの生徒たちに話を聞いても、
「いつも英語のラジオをつけっぱなしにしていた」とか、
「英語の曲の歌詞をずっと聴いてたら覚えた」とか、
「そんなことオレがやっても、できるようになるわけないだろ!」みたいな話ばかりで、モヤモヤしたんですよね。(笑)
「スキこそ物の上手なれ」というか、スキなことって、自分で覚えようと思わなくても覚えちゃいますから、それを「スキじゃない人」がマネしても同じようにはできないわけですよ。
となると、この話って、今にして思えば、私が英語に対して本当に悩んでいたことって、
「英語の勉強法」
ではなく、
「英語がスキじゃないこと」
「英語に興味がないこと」
だったと思うんですよね。
当時の私はそのことに気づいていなかったわけですが。
ということで、私、留学中、こういう経験があったので、今では、「参考にする人を選ぶようにしている」んです。
たとえば、私に何か「うまくいかないこと」があって、「それがうまくいっている人」を見つけた時、
そのうまくいっている人が、先ほどお話したように、明らかにそれを「スキでやってる」場合や、
「なぜあなたはそれができるのですか?」
「なぜあなたはうまくいったのですか?」
みたいな質問に対して、
「なんだかわからないけど、自分にはできると思った」
「根拠のない自信があった」
みたいなことを言っていたら、私はその人の言うことは参考にしないようにしています。(笑)
というのは、このように「自分はうまくいく!」って自分のことを信じて疑わない人は、やっぱり「うまくいく確率は高くなる」んですよ。
(その理由はコチラからどうぞ)
でも私の場合、その人と違って、それが今まで何度もできなくて、「うまくいくなんて、とうてい思えない」のに、
「なんだかわからないけど、自分にはできると思った」
「根拠のない自信があった」
っていう前提から話がはじまっちゃって、
「迷わずに動きなさい!」
「失敗を恐れるな!」
「できるまであきらめない!」
なんていうアドバイスをされた日には、「まぁ、わかるけどさぁ・・・」みたいになってモヤモヤするわけですよね。
あ、ということで、今回の記事で何をお伝えしたいのかというと、
アドバイスとかって、
「そのことがスキな人・得意な人」が、
「そのことがキライな人・苦手な人」に話している
って構図になることが多いと思うんですよ。
あ、ほら、よくデキるビジネスマンが、「仕事はこうしろ!」みたいなことを言ってる時ってありますけど、
私、そういうのを聞くと、「そりゃ、あんた、スキだからそこまでやってんだろ!」って思うんですよね。(笑)
このブログではいつも言ってることですけど、
「らっきょうを自分が一番スキな食べ物にしよう!」と思ってもできないように、
「スキ/キライは自分の意識でコントロールできない」わけじゃないですか。
なので、その人は、たまたま仕事がスキな人なわけで、
「オレと同じように、仕事をスキになれ!同じように仕事をしろ!」
って言われても、なんかねぇ。(笑)
あ、もしですよ、
Aさん
仕事はバリバリできるけど、家庭が全然うまくいっていない。
家庭をなんとかしたいと思ってるけど、家庭には興味が持てない。
という人と、
Bさん
家庭がすごくうまくいっているけど、仕事は全然できない。
仕事をなんとかしたいと思ってるけど、仕事には興味が持てない。
という人がいたとして、お互いが、
Aさん 「男は仕事だ!○○しろ!」
Bさん 「家庭は全ての基本だ。○○しろ!」
みたいにアドバイスし合ったら、
たぶんお互いが全然参考にならないと思うんですよね。(笑)
お互い、うまくいってることは、スキでやってるわけですから。
となると、このAさん、Bさんは、
「どうしたら仕事ができるようになるか?」
「どうしたら家庭がうまくいくようになるか?」
の「方法がわからないから悩んでいる」ってことではなくて、
本当は、その「うまくいく方法」がわかったとしても、
「家庭に興味が持てないこと」
「仕事に興味が持てないこと」
に悩んでいるわけですよね。
なので、そんな感じでアドバイスって、
「そのことがスキな人・得意な人」が、
「そのことがキライな人・苦手な人」に話している
ってことが意外と多いですから、
そのアドバイスができないからって、そんなに自分を責めなくてもいいと思うんですよ。
エッ、「そういうお前がここでアレコレ言ってるのも、結局お前がメンタルのことがスキなだけだろ!」ですって?
・・・アッ!
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!