バンクーバーオリンピック

杉田隆史のこと

バンクーバーオリンピックを

ご覧になっているあなたも
ご覧になっていないあなたも

こんにちは。

息つぎに失敗してプールの水を飲み杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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いやぁ、バンクーバーオリンピックが始まりますねぇ。

私、オリンピックって、ふだんぜんぜんスポーツに興味ない人たちが、急にみんな揃ってスポーツに興味あるフリするのがなんかイヤで(笑)、

いつもなら、「オレ、今回のオリンピック、TVで一画面も見ないからね、チッ!」とか公言しているんですよ。偏屈なヤツでしょう?(笑)

なので、私が「オリンピックの開会式観たい!」なんて言うと、私の友人たちはビックリすると思うんですけど、

今回のお目当てはオリンピックじゃなくて、その開催地、「バンクーバー」なんです。
私が生まれて初めて長期滞在した街なんですよ。

あれから海外でいくつもの街に滞在したけど、バンクーバーだけは、なんか特別なんだよなぁ。

で、なんでそんなに特別かっていうとですね・・・

(モワ~ン)

かれこれ18年前の出来事。

カナダに渡航した私は、ほとんど英語が話せないのに、「現地の人と働く!」とか息巻いていたんですね。

で、求人広告の張ってある店に飛び込みで行って仕事に応募するのですが、「じゃあ今、このエントリーフォームに記入して」とか言われても、

そのエントリーフォームの簡単な英語もわからない(笑)。そりゃ仕事決まらないわけで。

で、そんな感じで、1ヶ月くらい仕事を断られ続けるんですけど、ある時運良く、街の中心から離れた、夫婦2人でやっているグロサリーストアー(食料雑貨店)に職を得たんです。

そりゃ、その時は嬉しかったんです。

私の仕事は店の品出しとか、掃除とか、皿洗いとか、万引きの監視とか、ホント、雑用ばっかりだったんですけど、

言葉が話せない分、行動でカバーしようと思って、日本人の勤勉さ全開で、文字通りいつも汗かいて一生懸命働いていたんですね。

そしてそんな不器用ながら一生懸命働く私を、夫婦は息子のようにいつも暖かい目で見てくれたんです。

「この時給でちゃんと食事は食べていけるの?」
「店の物は何でもスキなものを食べていいからね」

とか、いつも優しい言葉をかけてくださり、クリスマスには3万円もする上着をプレゼントしてくださったり・・・

あっ、そういえば、

「日本人は刃物を使うのが上手い」

とか訳わからないこと言われて、店に出すチキンを延々と切らされたこともあったなぁ(笑)。

そんなこんなで私は5ヶ月間働いて、英語はカタコトでしたが、最終的は、私1人で店番もするようにまでなりました。

で、私がビザの期限も近づいて、日本に帰ることになり、店での最後の仕事の日、いつも寡黙なご主人が言うんです。

「この店を開いて10年、今までたくさんの人を雇ったけど、お前が初めて気に入った。これからも日本人を雇うよ」

この言葉だけでも、十分カンゲキだったのですが、さらに、

「お前が日本に帰って、もしお前の父親に万が一の事があったりして、大学の学費が払えないなんてことになったら、私が払う」

・・・・・

言葉を失いました。

どこの馬の骨ともわからない、英語の全然できない私を雇ってくれて、なぜこんなに私のことを想ってくれるんだ・・・

なぜこんなにやさしいんだ・・・

なぜ・・・

いつも温厚なフリをして、実は感情の出せない私が、初めて人前で号泣。

そしてその後14年間、1度も人前で泣くことはありませんでした。

あれから18年・・・

今にして思えば、良い意味でも悪い意味でも、この体験は人生に大きな影響を与えていると思います。

そしていつかまた、あのご夫婦に会っても恥ずかしくない自分になったら、フラリとバンクーバーに行こうと思っているのですが、いまだに行けてないんだなぁ・・・・

オリンピックの開会式が行われるBCプレイススタジアムは、私が18年前、U2のコンサートに行った会場。

そんなわたしにとっての思い出タップリの街で、今、オリンピックが行われようとしています。

 

それでは今回はココまでにします。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

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