すぐ人と比較してしまうあなたも
あまり人と比較しないあなたも
こんにちは。
夜中に冷蔵庫が氷を作る音に驚き杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、私、日頃、個人セッション(心理セラピー)をしていると、
「すぐに人と比較してしまう」
っていう悩みって、ホントよくお聴きするんですよね。
で、人に嫉妬したり、自分を責めたりしちゃうって。
あ、私、思うんですけど、この「人と比較してしまう」って悩みって、私が若い頃よりも、今のほうがキツイんじゃないかって思うんですよ。
というのは、今はネットがあるじゃないですか。(私が若い頃は、ネットがなかった)
ネットって、うまくいっている人の話がたくさん取り上げられますから、どんどん目に入ってきちゃいますよね。SNSで友人の動向もよくわかっちゃいますし。
そうなると、私が若い頃なんかより、人と比較しちゃう機会がかなり増えますから、キツイと思うんですね。
あ、そういえば、ちょっと前にNHKの番組を観ていたら、ライフネット生命会長の出口治明さんが出演されていて、
「統計によると、一生やっていきたいと思う仕事をしている人は、全体の7パーセントしかいない」
なんて話をされていたんですけど、それって、「100人中 93人がやりたい仕事をしていない」ってことですから、
「ほとんどの人は、やりたい仕事をやっていない」
って言ってしまってもいいと思うんですよ。
でも、「やりたい仕事が見つからない」と悩んでネットを見ている人には、感覚的には、やりたい仕事をしている人って、もっと世の中にたくさん存在するように感じるのではないでしょうか。
そんなふうにネットを見ていると、自分が悩んでいることがうまくいっている人がたくさんいるような気がしたり、目につきやすくなるから、焦ったり、自分を責めがちになるですよね。
なので、「すぐに人と比較してしまう」って悩んでいる方に、まずお伝えしたいのは、
ネットを見る時間を減らしましょう!
エッ、「そんな当たり前すぎることを知るために、このブログを読みにきたんじゃない!」ですって?
で、ですよね。(笑)
でも実際に、ネットを見る時間を減らしたことってありますか?
これ、実際にアプリとか使ってネットを見る時間を減らしたクライアントさんから、「調子よくなってきた」というご報告いただくことって、けっこうあるんですよ。
私の友人たちも最近ネットを減らすのがブームで、「人生の質が上がった」みたいなこと言う方が多いですし。
あ、私、2年前にカナディアンロッキーに行ったんですけど、山の中過ぎてwifiもちゃんと入らないし、街も景観を守るため広告を出すのも制限されてましたから、ホント4日間 情報がシャットアウトされた中て過ごしたんですよ。そしたらすごく元気になったんです。
で、カナディアンロッキーで過ごした後、成田空港に帰ってきた時、「ゲッ、なんだこの情報だらけの世界は!」って思いましたからね。ふだん無意識にたくさん情報を受け取ってるんだなと。
エッ、「でもネットを見ないというのは、「人と比較してしまう」という悩みの根本的な解決にならない」ですって?
お、鋭いこと言われますね!
でも私、「人と比較してしまう問題」って、そんなにスパッと「人と比較しなくなった!」みたいに割りきれるものでもないと思ってるんですよ。そこまで「人と比較しない人」なることを目指さなくてもいいんじゃないかって。
というのは、人は、人と比較することから逃がれられないというか、
「自分がいる」ってことは、その対にあるもの、つまり、「自分じゃないものがいる」ってことですから、人と比較しないと、そもそも「自分」というものがわからないですし、
それに過去記事でもお話しましたけど、「人のことが気になる」って、いわば人間の本能みたいなものですからね。
(そのことについて書いた記事はコチラからどうぞ)
なので、「人と比較してしまう」って悩んでない方だって、全く人と比較してないわけではなくて、ただ「自分が悩むほどは比較してない」ってだけだと思うんですよ。
だから、「ネットを見る時間を減らしましょう!」ってお伝えしたのは、
「人と比較しちゃうのはしょうがないから、せめて比較しちゃう機会を減らそうね」
ってことなんですけどね。
あ、そういえば思い出したんですけど、私もネットを見ないようにしていた時期がありましたっけ。
私、昔、心理セラピストとして売れてない頃、売れている同業者のブログとかホームページは極力見ないようにしてたんですよ。見ちゃうと、「なんでこんなヤツが売れてるんだ!」とか文句言いたくなっちゃったので。(笑)
↓その頃の私って、まさにこれですよね。(笑)
「会ったことのない人への怒りは95%が自覚のない嫉妬」って知人のカウンセラーに聞いて以来、SNSを見て感じるモヤモヤにも折り合いがついて楽になった。正義感の裏には必ず「欲しいけど手に入れられないもの」「満たされない欲求」がある。本当はそっちにフォーカスして、満たしてあげるべきなんだ。
— 小野美由紀 (@Miyki_Ono) July 25, 2020
私、今では、同業者への文句ばかりブログやSNSに書いているカウンセラーを見ると、「あ、この人、売れてないことに悩んでいるんだな」って思って見ています。(笑)
あ、で、話戻してですね、「人と比較してしまう」って話ですけど、私が思うのは、売れてない頃の私が、売れている人と比較してイライラしてたのは、まだ「健全な人との比較」だって思うんですよ。
というのは、当時の私は、
「自分が努力しているけど、かなっていないこと(セラピストとして売れること)」
に対して比較してイライラしてたけど、
「何でもかんでも」
人と比較して落ち込んでいたわけではないんですよね。
もっとバリバリ人と比較しちゃう人って、
・友人が仕事がうまくいっている話を聞いたら嫉妬する
・リア充な友人の写真を見ただけで落ち込む
・同世代の人が活躍している姿を見ると自分を責める
・かわいい友人を見るだけでイライラする
みたいに、「何でもかんでも」人と比較しちゃうんですね。
あ、私、セラピーの中で、そういう「何でもかんでも」人と比較しちゃう方がいらして、たとえばですが、
「友人が転職して出世した話を聞いて嫉妬してしまう」
なんて言われた時は、
「あなたは、その出世した友人と同じくらいの努力をする覚悟がありますか?」
ってお聞きするんですけど、たいてい「ないです(笑)」って言われるんですよ。(笑)
「努力する気もないのに比較する」って、もう自分を苦しめるために比較しているとしか思えないですよね。(笑)
でもそういう「何でもかんでも」人と比較しちゃう方って、ちょっとこじれているというか、たいてい子供の頃、家庭の中で、
・優秀じゃないことが歓迎されない雰囲気だった
・優秀な兄弟と比較された
・「○○ちゃんは、県一番の高校に受かった」とか、いつもまわりの優秀な人と比較された
とかで心に傷を負っていることが多いんですよ。
そういう方の「すぐに人と比較してしまう」問題は、自分だけではなかなか解決しづらいので、ご希望の方は、個人セッション(心理セラピー)で軽減するお手伝いできますからね。
さ、ということで、話があっちこっちにいってしまいましたが、最後にまとめますと、
「すぐに人と比較してしまう」という方は、
・ネットを見る時間を減らしましょう。
・「人と比較しない」ということは、なかなか難しいので、「人と比較しない人」になることを目指すより、「人と比較しちゃっても、しなくても、どっちでもいいか」ぐらいがゴールでいいじゃないかなと。
・「自分が努力しているけど、かなっていないこと」に対して人と比較しちゃうのは、ある意味 健全だけど、「何でもかんでも」人と比較しちゃう方は、心に傷を負っている可能性がありますよ。
てな話でしたとさ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!