「プロとは何か?」という問いに対して、
答えがあるあなたも
答えがないあなたも
こんにちは。
忙し過ぎてレッドツッペリンの「移民の歌」の雄たけびをあげそうになり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、私、時々、みなさんから、「杉田さんのセラピーに来る人の年齢層ってどうなんですか?」っていうご質問をいただくことがあるんですけど、私のところは、けっこう幅が広いんですよ。
実際に年齢をお聞きしているわけではないのですが、20~55歳くらいまで、まんべんなくいらっしゃっている感じです。
でも一番多いのは、25歳~40歳かな。
男女比でいえば、「男性3 対 女性7」という感じで、9割の方が、「はじめてセラピーを受けます」という方です。
ということで、私、幅広い年齢層からご相談を受けていますので、時に、「年齢別の悩みの傾向」を感じることもあって、たとえば、
「もっと仕事をガンバらなきゃいけないのに、やっていない」
「将来就きたい仕事のための勉強ができていない」
みたいな、「私はもっとやれるはずなのに、やってない」という悩みは、若い人ほど多いなと感じます。
学生時代、勉強をガンバって良い学校に入ったとか、クラブやサークル活動で良い成績を残したとか、そういう成功体験がある人ほど、「もっとやれるはずなのに、やってない」って悩んでいるような気がします。
あ、で、今回のブログは、そんな「もっとやれるはずなのに、やってない」とよく悩んでしまう方のために、ちょっと架空の小話をしようと思うんですけど、
もし私、杉田が今より35歳若かったとして、EXILEのコンサートに行ったとしますよ。(笑)
で、舞台上で、観客からキャーキャー言われて輝いているメンバーを観て、「うわっ、スゲー、カッコイイ!オレもEXILEになりたい!」と思ったとします。
そしたら、それを聞いたEXILEのマネージャーがツカツカと私のところに走って来て、
「杉田さん、ホントにEXILEになりたいんですか?ならば、EXILEになるために必要なことはコレです」
と言って、毎日の激しい練習メニューなど、ワード1000枚にビッシリ書かれた、「EXILEになるために必要なことリスト」を渡してきます。
さらにマネージャーは付け加えます。
「杉田さん、しかもそのリストをやれたとしても、必ずしもEXILEになれるとは限りませんが、それでもEXILEになりたいですか?」
そう言われたら、私はあっさり、「どうもすみませんでした!あきらめます!」って言っちゃうと思うんですね。
で、この小話から何をお伝えしたいのかというと、前の記事でもお話したように、
「やりたいことをやるには、そのやりたいことにくっついてくる『やらなきゃいけないこと』 をやることができるか?」
という問いに対して、「YES!」って言えないと、「やりたいことはできない」わけですよね。
で、この「EXILEになる」ということに関しては、私、いくらステージで輝いているメンバーに憧れても、そのために、そこまでの練習&その他諸々をやる覚悟なんて、全然ないわけですよ。
でも、もし私が、
「EXILEになるために、『やらなきゃいけないこと』 をやることができるか?」
という問いに対して、
「YES!」と言えないことを認めたくなかったり、
そういう自分であることに気づいていない場合は、
「EXILEになりたいのに、なんでもっとやらないんだろう。ダメだなぁ」
って、自分を責め続けることになると思うんですね。
でも小話では、マネージャーが私の本心を聞き出してくれたおかげで、私は今後、
「EXILEになるために、もっとやれるはずなのに、やってない」
って悩まなくてすむと思うんです。
で、そういうふうに考えてみると、先ほどお話した、「私はもっとやれるはずなのに、やってない」という悩みにも、
ある意味、このEXILEの小話と同じような部分があって、自分がやっていない時って、
(1)「本当はそこまでそれをガンバリたくない」
(2)「本当はそこまでそれがスキじゃない」
のどちらか、もしくは両方の「やらない理由」がちゃんとあるんですよ。
でも、「自分がやっていない事実」を目の当たりにしても、(1)(2)を認められない人は、
「もっとやれるはずなのに、なんでやらないだろう。ダメだなぁ」って、自分を責め続けることになるんですね。
ということで、なんだか話がまとまっていませんが、
「私はもっとやれるはずなのに、やっていない」とよく悩んでいる方に、私がお伝えしたいことは、2つあって、
1つは、「今やっていることが、自分が思っているよりもやりたくない」ってことに、まず気づくことだと思うんです。
あ、これは、このブログの中で何度もお話しているので、詳しくは説明いたしませんが、人は、「やりたくないなんて、思ってはいけない!」みたいに、
「自分の気持ちを否定すればするほど、ますますやりたくなくなる」んですよね。
だから、「今やっていることが、自分が思っているよりもやりたくない」ってことに、まず気づくことがスタートなんですよ。
(そのことについて書いている記事はコチラからどうぞ)
それから、もう1つお伝えしたいことは、「私はもっとやれるはずなのに、やっていない」と悩んでいる人って、
「仕事のヤル気がない = ダメ」
「仕事に向上心を持っていない = ダメ」
「やりたい仕事をやっていない = ダメ」
みたいに、「前向きな精神状態で仕事しないといけない!」って思い過ぎているような気がするんです。
あ、もちろん、「前向きな精神状態」で仕事するに越したことはないとは思いますけど、世の中でやりたい仕事ができている人なんて、そう多くはないですから、
「ヤル気を出す!」
「向上心を持つ!」
「やりたい仕事をする!」
ってことを「厳密に追求」してしまったら、多くの人が、
「今の仕事、ヤル気ないし、そもそもやりたい仕事じゃないから、やーめた!」
みたいなところに行きついちゃうじゃないかと思うんですよね。
だって、いくら「仕事は自分で面白くする」という正論があったとしても限界があって、自分でどんなに工夫しても、仕事にヤル気が出ないことはあるし、そもそも自分で工夫すらしたくない仕事をしていることもありますよね。
なので、もし
「ヤル気を出す!」
「向上心を持つ!」
「やりたい仕事をする!」
ってことを「厳密に追求」してしまったら、たとえば電車やバスの運転手さんが、
「私、別に毎日ヤル気があって運転しているわけじゃないんで。やーめた!」
みたいなことになってしまうかもしれないわけですよ。
もしそうやって電車やバスが止まってしまったら、大変なことになると思いません?
そう考えるとですね、よく「プロとは何か?」みたいな話になると、きっと「情熱大陸」とかに出ている「プロ中のプロ」みたいな人たちは、
「仕事に情熱を持っている」
「現状に満足せず、常に向上心を持っている」
「何よりも仕事を愛している」
そんな人がプロだと言われるかもしれませんが、
私が思うプロとは、むしろ逆で、
「やりたくなくても、やれるのがプロ」
じゃないかと思うんです。
素直に、「ヤル気がなくても、穴を空けずにその仕事をやってくれる人って、ありがたい」って思うんですよ。
目立たないけど、そういうことをやってくれている人たちが世の中を支えていると思うんですね。
エッ、「あなたもヤル気ないのに仕事してる」ですって?
じゃあ、誰も言ってくれないと思いますので、私から改めてお伝えしちゃいます。
あなた、ヤル気がないのに、穴を空けずに仕事をしてくださっているおかげで、みんな助かっています!
ありがとうございます!
よっ、プロフェッショナル!
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!