先月アップした、「弱がり」という記事を
覚えているあなたも
覚えていないあなたも
こんにちは。
東横インの朝食をモリモリ食べ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、先月アップした「弱がり」という記事、覚えていますでしょうか?
(まだお読みでない方は、コチラからどうぞ)
弱がり
この「弱がり」という記事、いつも以上にたくさんの方にシェアしていただいて、なかなか反響が大きかったんですけど、今回は、その「付け足し」のような感じでお話したいと思います。
えーと、前回のブログでもお話しましたけど、
「弱がり」の人って、自分が傷つかないように、「とにかく行動をしない」ってことをするんですよね。
で、私がそういう方の子供時代のお話をお聴きすると、
・親が過保護だったり、
(自分から何かしようとしなくなる。自分でやってきた経験がないので「自分はできない」と感じる)
・親が、「ああしろ、こうしろ」みたいに指示的・支配的・否定的で、本人の中で「自分で選んでやる」という体験がとぼしかったり、
(どうせ言ってもわかってもらないので、自分ですることをあきらめてしまう)
・親が心配性だったり、
(「自分がダメから、心配されるんだ」と思って、自尊心が育たない)
なんてことが多いんですよ。
(そういう人が、必ず「弱がり」になるというわけではありません)
で、そういう子供時代を過ごすと、
「自分はダメだ」
「自分はできない」
「自分は間違っている」
「自分は失敗したら終わりだ」
「自分のことに責任をとれる気がしない」
みたいに思いがちになるんですよね。
「自分に対する信頼がない」というか。
で、そういう「弱がり」な人のセラピーってどんな感じでやるかというと、
私の場合、その人が、「弱がり」になってしまった「原体験」を扱うんですよ。
具体的には、
「子供の頃の自分や親兄弟など、いろいろな人の立場や第3者的な立場に立ってみて、子供時代の状況を眺める」
ってことをするんですけど、
そうすると、
「私の親は、子供に「大人と同レベル」になることを求めている。
でも大人と比べたら、子供はできないに決まってるから、私じゃなくても、この親の子供になったら、ダメ出しされまくるはず。そうか、私が特別ダメなわけじゃないんだ!」
「親が心配性なのは、私が生まれる前からの親の性格であって、私が特別ダメだから、親が心配しているじゃないんだ!」
「親を怒らせたり、悲しませないように、自分を抑えているだけで、むしろこっちが親に気を使っているじゃないか。
子供の頃の私、ダメじゃなくて、むしろ一生懸命やってるよ!」
「親は、私の世話をするのを生きがいにしている。
私が子供のまま、「できない自分」のままでいないと、親が私の世話をできなくなってしまう。
私が「できないまま」でいてあげないと!」
みたいに、「なぜ自分が「弱がり」になってしまったのか」ってことがわかるし、いろいろ気づきがあるんですよ。
で、同時にその方に、当時の自分になって
「気持ちを言葉にする」
「感情を感じてみる」
ってことをして、「痛みとなっている感情」を減らしていくんですね。
「痛みとなっている感情」も、ちゃんと感じれば消えていくんですよ。
でもですね、私の経験から言えるのは、「弱がり」の人って、セラピーをしても変わりたがらない人が多いんですよ。(笑)
というのは、前回の記事でもお話しましたけど、
「弱がり」の人が、変化する時は、
「何もしていない → やることやる」
ですから、「力を抜いて楽な道に行く」というよりは、「よっしゃ!やるぞ!」ってほうの道を選ばないといけないわけですよね。
つまり、「ガンバろうぜ!」なんです。
でも、そうするのは大変だから、変化するのを渋るし、
それ以外にも、「弱がり」の人が感じる「怖さ」という点から変化を渋る理由をお話しますと、
人は、何かをする時、特に、
・やったことないこと
・慣れていないこと
・過去に痛い目を見たこと
をする時って、よっぽどポジティブな人以外は、誰でも多少は「怖い」って感じると思うんですよね。
でも、「弱がり」の人って、そういう「誰でも感じる怖さ」にプラスして、先ほどお話したような、
「子供の頃に刷り込まれた自信のなさ(自分はできない・自分は間違っている)からくる怖さ」
があるわけですよ。
なので、弱がりの人って、何かをする時って、
「誰でも感じる怖さ + 子供の頃に刷り込まれた自信のなさからくる怖さ」
って感じになって、「怖さ倍増」なんですよね。
なので、何かしようとすると、すごく怖く感じるので、変化するのを渋るんですよ。
あ、で、実際の「弱がり」の人のセラピーの進み方って、どんな感じになるのかというと、1回のセラピーでスコーンと元気になってしまう方もいらっしゃいますけど、
多くの方は、セラピー後も、
「一瞬でもいいから勇気出して行動しようぜ!」をコツコツ続けて、自分で自信を積み上げていかないといけないので、(自信はやらないとつかない)
やっぱりその分、回復には時間がかかります。
(その過程で何度かセラピーを受ける方もいらっしゃいます)
なので、1回のセラピーでスコーンと元気になれるわけでもないんですけど、それでも「弱がり」の人がセラピーを受ける価値があると思うのは、
「このままじゃマズイ!」
「自分が情けない!」
ってちゃんと「実感」したクライアントさんて、やっぱり「変ろう」っていう気持ちは強くなるからなんですよ。
「弱がり」の人って、「苦痛」で動きますから、そういうことをリアルに感じる体験て、実は必要だったりもするんですよね。
ふだん本人は、そういう気持ちを誤魔化してあまり見ないようにしてますから。
それと、セラピーに、ブログを読み込んでから来る方の中には、
「杉田さん、私、「成長が止まっている人」です!」なんて最初から言われることがあるんですけど、
私から見ると、「いや、そうではないと思うのですが・・・」というケースも多いんですよ。
なので、「弱がり」だと勘違いしている方も結構いらっしゃるので、この「弱がりシリーズ」を読んで、なんか気になる方は、個人セッションにいらしてくださいねー。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!