悩んでいる時、人に「答え」を
教えてもらおうとするあなたも
教えてもらおうとしないあなたも
こんにちは。
隣のテーブルの話題が突然「丸刈り」になったことに意味を感じ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、私、こういうブログを書いていますから、
「どうしたらこの悩みから抜け出せますか?」
「どう考えればうまくいきますか?」
「どうしたら元気になれますか?」
のようなご質問をいただくことがあるんですよ。
でも、私が思うのは、たとえ私がその「答え」を言ったとしても、
「その人は元気にならないだろうな」
ってことなんです。
エッ、「そんなヒドイこと言うな!」ですって?
た、確かに。いや、これ、なにも「答えを知っても、元気になる人は絶対いない!」とか言いたいわけじゃなくて、
「答えを知って元気になる人もいると思うけど、ごくわずかだよね。ほとんどの人が答えを知っても、あまり元気にならないよね」
そんな感じの意味なんです。
エッ、「それでもヒドイ!」ですって?
キャー!(笑)
ということで、今回のブログは、私がそういう「ヒドイことを言う理由」をご説明しますね。(笑)
えーと、私、「セラピーを受けて元気なった人がどんなこと言われるか」に常々興味を持っているんですけど、
このブログの「セラピー体験者の声」をご覧いただくとわかるように、最終的にはすごくシンプルなことを言われるんですよ。
「ありのまま自分の気持ちを認めてもいいのか!」
「自分が勝手に思い込んでいただけだったのか!」
「あれこれ考えず、とりあえずやってみればいいのか!」
元気になった人って、そんな感じのこと言われるんです。
でも、よくよく考えてみれば、そんな「答え」って、その人は悩んでいる頃から、頭ではとっくにわかっていたことだと思うんですよ。(笑)
今のあなただって、元気になるのに、「ありのまま自分の気持ちを認めればいい」ことくらい、とっくにわかっていますよね。
なので、あなたが元気になるには、今もっている以上の知識はいらないということなんです。
あなたが「とっくにわかっていること」が、ただ「腑に落ちればいい」だけなんですよ。
なので、悩んでいる人から、「どうしたら元気になれますか?」みたいな質問を受けた時、
もし私が、
「ありのまま自分の気持ちを認めてください」
「自分で勝手に思い込むのをやめてください」
「あれこれ考えず、とりあえずやってみてください」
なんて「答え」を言ったところで、「いやぁ、それがわかって元気になりました!」なんて人はいないと思うんですよ。(笑)
だって、人が元気になるのって、「答えを知ること」によって元気になるのではなく、「答えに自分で到達すること」によって元気になるわけですから。
むしろ、私が親切なつもりで「答え」を教えたほうが、
「かえってクライアントさんが答えに到達しずらくなる」
なんてこともあるんですよ。
たとえば、
「成功者は、自分がやっていることを信じています。だからあなたも自分がやっていることを、とにかく信じればうまくいきます!」
なんてことを言われたとしますよ。
こういう話って自己啓発書でよく聞きますよね。(笑)
これを聞いて、一瞬「そうなのか」と思うかもしれませんが、
「信じる」って、本来「自然にそうなる」ことで、
「信じよう!」とか、「意識してそうする」ものではないですよね。
むしろ、「自分がやっていることを信じなきゃ!」って、自分が意識し出すと、よけい信じられなくなりませんか?(笑)
だって、「自分が信じていない」から、「信じなきゃ!」って自分に声をかけているわけですから、
むしろ、「信じよう!」と意識することは、逆に「自分が信じていないことを認めている」ことになりますよね。
なので、私が思うのは、こういう自己啓発書によくある成功談話って、
「元から自分を信じているとか、信じてないとか、意識していない人」が、最終的に成功した時、フと、
「アッ、そういえば私は自分は信じていた!」
って気づいて、それを人に話していると思うんですね。(笑)
その最中は、その人は「信じていることすら気づいていない」じゃないかと。
(そんな話はコチラからどうぞ)
だから最初から、「とにかく信じなさい!」って「答え」を教えちゃうのは、その話を聞いた人が、逆に「信じる」ことを難しくしているように思うんです。
そういえば前にそんな感じの記事を書きましたね。
(「そんな記事」はコチラからどうぞ)
それに、最初から「答え」を知っていると、シラケません?(笑)
もし映画を観る前から、映画のストーリーやオチを聞かされていたら、自分の心が動きづらくなりますよね。だから「気づき」も起きづらい。
そういう「先に映画のストーリーやオチを聞かされる」のって、このブログ的に言えば、
「成長が止まっている人」の親、みたいことしてるんですよ。
親が子供に、いつも指示ばかりしたり、世話ばかりしたりすると、子供はやる前から「答え」をいつも知らされるわけですから、自分自身での「気づき」が起きづらくなっちゃうんですね。
この「気づき」が、「答えに自分で到達する」ための助けになるのに。
先ほど、人が元気になるのは、「答えを知ること」で元気になるのではなく、「答えに自分で到達すること」で元気になる、なんてお話をしたと思うんですけど、
まさに「成長が止まっている人」の親って、
子供に「答えを教える」ことはしているけど、子供に「答えに自分で到達する」サポートはしていないんですね。
だから、子供は「自分で答えに到達する」ことができないから、どうすればいいかわからなくなっちゃうんです。
なので、セラピーしているとわかるんですけど、ホント、「成長が止まっている人」って、スキあらば、「私はどうしたらいいですか?」って「答え」を聞きたがるんですよ。
でもセラピストの私が、そういう人に「答え」を教えちゃうのは、逆にその人をダメにしてしまうんですね。ちっとも親切にならない。
だって「成長が止まっている人」は、そこを「自分で考えてやる」のが課題なのですから。
そう、「成長が止まっている人」は、「うまくいくこと」が課題じゃないんです。
「失敗してもいいからやってみる」ことが課題なんですよ。
おっと、ちょっと話が飛びましたが、今回お話した、
「答え」を知ったところでうまくいかないし、時に「答え」を聞くと、よけい「答え」に到達しづらくなる、
ってことは、
「自己啓発書をいくら読んでもうまくいかない理由」
でもあると思うんです。
要は、自己啓発書って「答え」が書いてあるわけでしょ?
その「答え」知ったところで・・・ね?(笑)
だからいつも私は、「セラピーは体験です」って言っているのは、
セラピーは、「答えを教えてくれる場」ではなく、「答えに至る気づきを提供する場」という意味なんですよ。
さて、あなたはどうでしょう?
ネットや本や人から、悩みの「答え」ばかり探していませんか?
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!