『「やりたい気持ち」のわかり方』という記事の内容を
覚えているあなたも
覚えていないあなたも
こんにちは。
「シャンプーしないほうが良い」という記事を読んで一瞬検討してしまった自分に気づいて苦笑いし杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、ちょっと前にアップした、
っていう記事、覚えていらっしゃいますか?
で、その記事の終わりのほうで、私、「リスクが取れない人」についてお話して、
「でもこの話は長くなるので、また別の機会にでも記事にしたいと思います」
なんて言っていたと思うんですけど、今回は、その「リスクが取れない人」についての「付け足し記事」としてお話したいと思います。
えーと、ずいぶん昔の話なんですけど、私がマーケティングの勉強をしていた時、先生が、
「依存的な人は、行動することを避けます。
なので、
「○○と言っていれば、幸せになれる」
「イメージすれば、願いがかなう」
「引き寄せ」みたいな、「行動しなくてもすむコンテンツ」を好みます。
行動ができないので、
「自分の「考え方」さえ変えれば救われる」
みたいな話がスキだし、
リスクが取れないので、
「Aをすれば、Bになる」
みたいな、誰かが結果を言い切ってくれるような話じゃないとやろうとしません。
でも、依存的な人は、結局は行動しないから変化が少ないので、いつまでもあなたのところに来てくれて良いお客さんになってくれます。
頭の良い人は、そういうことがわかったうえで、自分のコンテンツを作って発信しています」
なんて話を聞いて、
「ゲッ、なんかスゴイ裏話聞いちゃったな(笑)」
って思ったんですよ。
あ、もちろん私は、そういうことしてないですからね。
私のやっている個人セッション(心理セラピー)って、そんなにたくさん回数来られる方はいらっしゃらないですし、このブログも長年やってますけど、
「○○と言っていれば、幸せになれる」
「イメージすれば、願いがかなう」
「引き寄せ」
みたいな耳障りの良い話、ぜんぜんしていないでしょ?
あ、でも、別にこの話、
「○○と言っていれば、幸せになれる」
「イメージすれば、願いがかなう」
「引き寄せ」
というコンテンツが悪いとか言いたいわけじゃなくて、ただ、
「行動できないという課題がある人が、行動しないコンテンツにハマるのってどうなのかな?」
って気はするんですよ。だってそれって、課題が解決されず、「ただそのままになるだけ」じゃないですか。
あ、でもこの「依存」の話はですね、誤解していただきたくないのは、「依存」って悪いわけじゃないんですよ。
というのは、バランスのとれた大人になるには、
- 自分でできることは、自分でする(自立)
- 自分でできないことは、人に助けを求められる(依存)
その両方をできる必要があるんです。
でも「自分でしなきゃいけないことも、自分でしない」といった「依存しすぎる人」は、大人として社会で生きていくには、悩みが生まれやすくなるわけですよね。
あ、で、話戻して、そのマーケティングの先生が言っていたように、たしかに私もセラピーの中で、
「依存的な人」というのは、「リスク&行動」を避ける傾向があるなって感じることはあるんです。
あ、もちろん、リスクなんて、イケイケな人以外は誰でもそんなに取りたくないものだとは思うんですけど、
「リスクに対して恐れが強すぎる人」
「物事のデメリットに対して恐れが強すぎる人」
「いつもと違う行動することに恐れが強すぎる人」
「失敗したくない気持ちが強すぎる人」
「後悔したくない気持ちが強すぎる人」
って、いらっしゃるんですよね。
で、そういう人のことを、ここでは、「リスクが取れない人」と呼ばせていただくとして、
そんな人が、よくセラピーに来られるのは、
「やりたいことをやるか、やらないか?」
「今働いている会社を辞めるか、辞めないか?」
「転職でA社、B社どちらに行くのか?」
「パートナーと結婚するか、しないか?」
みたいなことで、「どうしようか決められない時」なんですよ。
時に、何ヶ月、何年も、その答えが出なくてずっと悩んでいることもあるんです。
で、そんなふうに悩んでいる時、「リスクが取れない人」は、自分が決められない理由について、
「自分の気持ちがわからないから、決められない」
みたいによく言われるんですよね。
なので、そんな時、私はこんな質問をします。
「もし「1分以内にどうするか決めないと命を落とす」と脅されたら、どうしますか?」
こうお聞きすると、たいてい決められるんですよ。
もちろん全面的に「コレだ!」とは思えないけど、「どれが一番マシか」は、ちゃんとわかってるんですよね。
つまり、こういう人は、「自分の気持ちがわからないこと」に悩んでいるのではなくて、
「自分の気持ちがわかったとしても、それを選ぶことによって起こるリスクを取れないこと」
に悩んでいるんです。
↑あ、これが『「やりたい気持ち」のわかり方』という記事でお話したことです。
あ、で、今回の記事で、何を付け足したいかというと、
「自分の悩みを微妙にズラして言葉にしてしまうと、ちょっとメンドクサクなる」
ってことなんです。
あ、今回の話は、その例として、「リスクが取れない」という悩みを微妙にズラして、「自分の気持ちがわからない」と表現してしまうこと、についてお話したわけですけど、
「人は、言葉にすると、その方向で解決に動き出してしまう」
んですよ。
なので、「リスクを取れない人」に、セラピーに来る前までのことをお聞きすると、
「どうしようか決められないのは、自分の気持ちがわからないことが問題なんだ」
↓
「だから自分の気持ちがわかるようにしなきゃ!」
↓
自分の気持ちがわかるヒントを得ようと、たくさんの人にアドバイスを求めたり、占いに行ったり、「○○が見える人」(笑)に相談したりする。
↓
いちおう結論が出ても、それを選ぶことによるリスクが取れないから、結局決められない。
↓
「なんで自分は決めたのに行動できないんだ。おかしい。どうしたいか自分の本当の気持ちがわからない」
↓
「だから自分の気持ちがわかるようにしなきゃ!」
↓
自分の気持ちがわかるヒントを得ようと、たくさんの人にアドバイスを求めたり、
占いに行ったり・・・・・
こんなふうになっていることが多くて、自分の悩みを微妙にズラして言葉にしてしまうと、ズレた解決策を打ちやすくなって、迷走しやすくなるんですよね。
でもそれって、わざと悩みをズラしているわけでなく、「自分の悩みは自分でわかりづらい」ですから、そうなっちゃうんですよね。
なので、私は、今回の話に当てはまるような「リスクが取れない人」は、
本丸である、「リスクを取れない」という悩みを正面から扱ったほうがイイ
と思うんです。
で、その「リスクを取れない」という悩みの解決ですけど、なんだかんだ言っても最終的には、
「YOU やっちゃいなよ!」
なんですよ(笑)。
というのは、「リスクを取れない人」というのは、弱い人だとか、ダメな人だとか、そういうことではなく、単に子供の頃から、
「自分で考えて、自分で決めて、自分の思った通りに行動して、自分でその行動の責任を取る」
という一連の機会が奪われていて、その経験値が少ないから、
「自分はそういうことができない人間なんだ」
「自分は失敗したら終わりなんだ」
みたいに思い込んでいることが多いんですよね。
なので、今からでもちょっと「勇気」を奮って一歩一歩それらを経験していけば、だんだんと慣れて、「なんとかなる自分」に気づくし、リスクが取れるようになるんですよ。
やれば、ちゃんとできることがわかるんです。
あ、もちろん今回の話は、
「リスクを取れない人は、リスクを取れるようにならないと元気になれない」
という話ではないですからね。
「私はリスク取れないけど、別にそれは問題ではありません」
という方は、
「リスクを取れない」という課題に挑む必要はないですよね。
でも、「リスクを取れない」という課題があって、それを克服したいと思っている方は、
悩んでいる人がよく言われるような、「そのままでいいよ」ではなく、
むしろ、「そのままでいることの苦痛から逃れる」ために、この「セラピー体験者の声」にある、
「今まで自分で考え、自分で決めるということをほとんどしてこなかったので、自分で決めるのは怖い。
では今の状況のままでいいかと言われると、やっぱり嫌だ。
失敗してもいいから、自分で考え、自分で決めてみよう、と思えた」
みたいに、「怖くても自分で自分を救うんだ!」という覚悟が持てると、そこから「あなたの人生」が始まるんですよ。
あ、私はセラピーで、あなたがそういう覚悟が持てるようになるお手伝いをしているわけですが。
それでは最後に、私がツイッターでつぶやいたことを2つご紹介して、今回のブログを終えたいと思います。
後悔したくないという気持ちが強過ぎる人は、自分が選んだ「選択肢のせい」で後悔すると思っていますが、実はどの選択肢を選ぼうと、「自分のせいで」後悔しています。後悔は、選択肢がさせるものではなく、「自分が」させるもの。
— 杉田隆史 - 心理セラピスト(悩んでいない人の悩み相談) (@takashisugita) March 20, 2020
お金がない、良い仕事に就いていない、パートナー・友達がいない、そんな自分に何もないと思っている時でも、「勇気」だけは出せる。
— 杉田隆史 - 心理セラピスト(悩んでいない人の悩み相談) (@takashisugita) August 14, 2020
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!