「やりたい仕事」の方向性が
あるあなたも
少しあるあなたも
あまりないあなたも
全くないあなたも
こんにちは。
カステラの底の薄紙をかじり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、私、「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げて、日々、渋谷で、みなさんからのご相談を受けてるんですけど、
「やりたい仕事を見つけたいです。
今まで1社で働いたんですが、楽しくなくて辞めてしまいました。
今、特に、「これがやりたい」とかもありません。
でも次は、やりたい仕事をしたいんです」
みたいなご相談て結構あるんですね。
特に20代の方に多いご相談内容でしょうか。
ということで、今回の記事は、そんな、「仕事で何がしたいかとか全くないけど、やりたい仕事を見つけたい」ということについて、
「もし今の私(杉田)が20代で、そういう悩みを持っていたら」
ってことでお話しさせていただきたいと思うんですけと、
私だったら、そういう状態の時って、
「やりたい仕事探し」をしない
と思います。
つまり、「この仕事だ!」と思う仕事が見つからなくても、とりあえずどこかで働くと思うんです。
あ、私がそうする理由ですけど、まず20代って、よっぽど「仕事」ってものに興味がある人以外は、
「世の中にどういう仕事があるかわかっていない」
「自分の仕事でのスキもキライもわからない」
って状態じゃないですか。
なので、「この仕事だ!」と思える仕事じゃなかったとしても、とりあえずどこかで働くことで、
「自分は、こういう仕事はイヤなんだな」とか、
「仕事のこういう部分は楽しいな」とか、
「自分自身のことがわかってくる」と思うんです。
実際、私にもそういう経験があって、昔、オーストラリアで、「ツアーガイド」という仕事をしたことがあったんですけど、
その仕事って、自分が「やりたい」と思って始めたわけではなく、ビザ取得のために、仕方なく始めた仕事だったんですね。
でもやってみたら、「ツアーガイド」という仕事が、すごくスキになったし、
今にしても思うと、「ツアーガイド」という仕事の中に、「自分が仕事に喜びを感じる要素」が全て詰まっていたと思うんですよ。
でも、もし「ツアーガイドをする以前の私」が、いくら「やりたい仕事」について考えても、「自分が仕事に喜びを感じる要素」なんて出てこないと思うんです。
仕方なくでも、「やってみたから」わかったというか。
だから、もし私が20代で、「仕事で何がしたいかとか全くないけど、やりたい仕事を見つけたい」みたいな状態だったら、
「やりたい仕事探し」はせず、とりあえずどこかで働く
ってことをすると思います。
エッ、「杉田さんが、そんなカタギの人が言うような、ふつうな話をするのは、ちょっとショック!」ですって?
す、すみません。でも、私、
って思うんですよ。
あ、これ、どういうことかと言うと、仮にあなたが大学生で、ミスチルが大スキで、暇さえあれば、いつも楽しんで聴いてたとしますよ。
で、「大学生になるまで、音楽を聴くことに興味を持ったことがない」という同級生の「Aさん」がという人がいて、あなたに、
「そんなふうにミスチルにハマれるのうらやましい。
私には、スキなミュージシャンとかいないんだけど、どうしたら見つかるの?」
って聞いてきたらどうでしょう?
きっと答えに困ると思うんです。
ミスチルを探してスキになったわけじゃないし。
で、とりあえず、あなたは、
「んー、たくさんの音楽を聴いて、自分が良いと感じるものを見つけると良いんじゃない?」
なんて言ったとしましょう。
で、そう言われたAさんは、あなたのアドバイスどおり、たくさんの音楽を聴きました。
でも、元々音楽に興味のないAさんは、なかなかイイと思える曲がないし、
「ちょっとイイな」と思う曲があったとしても、
「んー、このミュージシャンのこと、これから10年、20年とずっとスキでい続けられるかなぁ。
あの人(あなた)は、もっとミスチルがスキにそうに見えるけど、自分はそこまでじゃないしなぁ・・・」
なんて思ったりしている。
私、「やりたい仕事が見つかっている人」と「やりたい仕事が見つかっていない人」って、そんな感じだと思うし、
「仕事で何がしたいかとか全くないけど、やりたい仕事を見つけたい」って、この「Aさんみたいな状態」だと思うんですよ。
だから、もし私が20代で、「仕事で何がしたいかとか全くないけど、やりたい仕事を見つけたい」みたいな状態だったら、「やりたい仕事探し」はしないと思うんです。
あ、でも、ここで私が言っている、
「やりたい仕事探し」をしない
というのは、
「やりたい仕事探し」を完全にあきらめてしまう、
という意味ではなく、
「次の仕事を探す時点」で、「やりたい仕事がない」なら探さないけど、
(↑ないものは、ないんだから、しょうがない)
いろいろな仕事をやっていくうちに、「やりたい仕事」が「あらわれたら」やる、みたいなスタンスでしょうか。
あ、もちろんこの話、私のこういうスタンスが正解とか言いたいわけじゃないですからね。
探したい方は、Aさんのように意識的に探しても良いわけですし。
あ、それから今回の話に1つ付け加えさせていただくと、
「やりたい仕事」について、
「はっきり言葉にできないけど、こういう感じのことをしたい」
みたいに、少しでも方向性があれば、多少は探しようがあると思うんですけど、
セラピーをやっていると、今回お話したように、
仕事で何がしたいかとか「全くない」という方がいらっしゃるんですよね。
で、そういう方が「やりたい仕事を見つけたい」って相談に来られる時って、
「やりたい仕事が見つからないことよりも、本当はもっと別のことで悩んでいる」
ってことがホント多いですよ。
たとえば、
「自分のことを知られると嫌われる」と思っているから、
人と親しくなれない (← 本当の悩み)
↓
どこの職場に行っても居場所がないと感じる
↓
なので、どんな仕事をしてもつらくなる
↓
でも、本人は、「やりたい仕事をしてないから、毎日楽しくないんだ!」と思う
↓
「やりたい仕事を探さなきゃ!」と思う
↓
でも、やりたい仕事を見つからない (← 本人はこれが悩みだと思っている)
みたいな感じで本人の中で「悩みの翻訳」が行われて、私のところには、「やりたい仕事が見つからない」ということでご相談に来られるわけです。
でも、そういう方って、「やりたい仕事探し」をするより、まずは、「本当の悩み」をなんとかしたほうがイイと思うんですよね。
実際、
「セラピーを受けたら、幸せを感じるようになったら、やりたい仕事探しをする必要がなくなった」
なんて方も、たくさんいらっしゃいますし。
あ、もちろん、
「いや、「本当の悩み」が別にあるのはわかっている。でも私はやっぱり「やりたい仕事」を見つけたいんだ!」
という方もいらっしゃると思うんですけど、
私、「何がしたいかわからない」という方の相談を10年以上受けてきましたけど、
「誰でもこうすれば、すぐにやりたいことが見つかる!」みたいなものはない
って思ってるんですよ。(逆にそんなこと言う人がいたら安直すぎる)
ただ、
「今の自分を肯定している」ってことが、「やりたいこと」を見つけるのに大きく影響する
ってことだけは間違いないなって思うんですね。
(その辺の話の詳細はコチラからどうぞ)
でも、「今の自分を受け入れていない」って方って、
「自己肯定感の低さを埋めてくれる、やりたい仕事はどこだ!どこだ!」
みたいに、「自分の外側」に答えを求めに行っちゃうことが多いんですよ。
でも、そういう自己肯定感の低さを埋めようとする時って、
「したい」というより、「すべき」で動いてしまいがちなので、
よけい「やりたい仕事」が見つかりにくくなっちゃうんですよね。
なので、もし本当に「やりたい仕事」を見つけたいなら、まずは、「自分の内側」というか、
だと思うんです。
「自分になることにOKを出せない」と、自分の「やりたい」という感覚なんてわからないですから。
だからまずは、自分を肯定できるようになるためにも、「本当の悩み」をなんとかしたほうがイイんだな。
(↑私は、そのお手伝いをしています)
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!