杉田のホームページがメンテナンス中だったことを、
知っていたあなたも
知らなかったあなたも
こんにちは。
翌日の体重の増加具合を見ると「イエーイ!」とか言って家系ラーメンを食べている場合ではなさ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、ちょっと前に、たまたまテレビを見ていたら、あるフリーダイビングの選手が特集されていて、自分の転機になった出来事について話してたんですね。
で、その方、元々はモデルだったそうなんですけど、仕事のことで悩んでいた時、たまたまお母さんに連れられて、沖縄の海でダイビングをしてみたら、
「これだ!」
って思ったそうなんです。
で、その後、沖縄に移住し、フリーダイバーになり・・・
なんて話が放送されてたんですけど、
こういう感じで、「やりたいこと」が見つかる、「これだ!」って体験って憧れますよね。
でも、私が前に書いた記事に、こんなコメントをくださった方がいらしたんです。
(「やりたいこと」との出会いというのは)
なんか恋に似ていますね。一目惚れの恋もあれば、
友達からだんだん好きになっていったり、
大嫌いだったあいつをいつの間にか好きになっていたり…そして、おつきあいしたり、振られたり、
途中で別れたり、死ぬまで添い遂げたり…『何かと関わりあう』というのは、
だいたいそんな感じなのかもしれませんね。
んー、なんかスゴクしっくりくるコメントだなぁ。
私、このコメントを読んで、
「やりたいことを見つけるって、恋に例えると、本当にわかりやすいなぁ」
って思ったのと、
「そうなんだよ。セラピーしてると、やりたいことを見つからないって悩んでいる方って、「やりたいことは、一目惚れみたいな感じで見つかるものだ」って思っていることが多いんだよ」
って気づいたんです。
あ、「この人だ!」みたいな「一目惚れ」って、恋の一例に過ぎないのに、「一目惚れじゃないと恋じゃない!」って思ってたら、
「ちょっとイイな」くらいの「薄い気持ち」は、スルーしちゃいますよね。
それが後に、「恋人(やりたいこと)」になるかもしれないのに。
なので、一目惚れの相手ばかり探している方って、「恋人(やりたいこと)」が見つかりにくくなっちゃうと思うんですよ。
あ、それから、ちょっと話題が変わりますけど、私、「やりたいことが見つかるかどうか」って、最終的には、
「今の自分を受け入れているかどうか」ってことが大きく影響する
って思っているんですよ。
私、この10年、セラピーで、「やりたことが見つからない」って相談に来た方とたくさんお話してきたんですけど、
最終的に、その方が本当に悩んでいるのは、
「やりたことが見つからない」ことではなく、「今の自分を受け入れていない」ってことだった、
なんてケースって本当に多かったんですよ。
あ、この「今の自分を受け入れていない」って、具体的には、自分が、
「私には価値がない」
「私は人から大事にされない」
みたいに、「自分を否定している」とか、
「優秀じゃないと、その場にいてはいけない」
「相手の期待にこたえないと、認めてもらえない」
みたいに、「条件付きじゃないと自分を認められない」なんて思ってることでしょうかね。
なので、私のところに来られるクライアントさんに限っての話ですが、
「やりたいことが見つからない」って悩みって、「今の自分を受け入れていない」って悩みを別の言葉で言い換えているだけじゃないか、
なんて思うし、極端な話をすれば、
「やりたいことが見つからない」 = 「今の自分を受け入れていない」
じゃないかとすら思うんです。
実際ここ数年、私のところに相談に来た方を見ていると、純粋に「やりたいことが見つからない」って悩んで来る方より、
「自分では、「やりたいことが見つからない」ことで悩んでいると思っていたけど、杉田さんのブログを読んで、そうじゃないことに気づいて相談に来ました」
なんて、「すでに気づいている方」のほうが多く来られるようになっているんですよね。
あ、で、ここから今回の記事のメインなのですが、先ほど、
「やりたいことが見つからない」 = 「今の自分を受け入れていない」
なんて言いましたけど、
「今の自分を受け入れていないという方が、どうして「やりたいことが見つからない」って悩みやすいのか?」
ってことについて、私なりに考えたことをお話をしますと、
その理由の1つは、「希望」ではないかと思います。
というのは、何かに対して悩みがたくさんある時って、いちいち1つ1つのその悩みを解決していくのが大変だから、
「これさえあれば全てOK!」
「これさえすれば全てOK!」
みたいなものがあると、心がフラッといきそうになるじゃないですか。(笑)
ダイエット商品のCMみたいに。(笑)
それと同じように、「今の自分を受け入れていない」時って人生に悩みがたくさんあり過ぎて、1つ1つ解決していくのが大変だから、
「やりたいことさえ見つかれば全てOK!」
みたいな「希望」にすがりたくなるんじゃないかと思うんですね。
あ、でもこの話、そうやって、
「やりたいことさえすれば全てOK!」って思うこと自体が悪い、
とか言いたいわけじゃなくて、
実際にそういうふうに思っていたとしても、そういう時、その人が、本当に 「したいこと」をしてくれればいいんですけど、
「今の自分を受け入れていない人」って、
「したいこと」ではなく、「すべきこと」をしちゃったりするんですよ。
自分の純粋な「したい」という気持ちよりも、
「人からスゴイと思われることをしないと!」
「人からヘンに思われないようにしないと!」
みたいな、今の自分のコンプレックスをなくすための「すべき」を「やりたいこと」だと勘違いして、そっちを「無意識に」優先しちゃったりするんですよね。
でも、この「すべき」って気持ちって、ご存知のように、大なり小なり「やりたくない」って気持ちも含まれていて、純粋な「したいこと」ではないですから、
前にアップした記事で言っている
「薄い気持ちであっても大切にして、そのやりたい度に合わせた行動をする」
ってことをしても、
「実際やってみても、あまりやりたいとは思わなかった」ってことになりやすいわけですよ。「空振り」が多くなるというか。
で、そうなると、
「何をやっても続かないのは、自分がダメだからだ!」みたいに自分を責めたりするわけで・・・。
なので、「今の自分を受け入れていない」って、「やりたいことを見つける」っていうことに関して、ホント良いことないんですよね。
あ、ということで、最後に、
「今の自分を受け入れていないという方が、どうして「やりたいことが見つからない」って悩みやすいのか?」
ってことの理由をまとめますと、
「今の自分を受け入れていない」という人って、
人生に悩みが多いので、「やりたいことさえ見つかれば全てOK!」という「希望」にすがってしまいがちだし、
いざ、自分の中にある「薄い気持ち」を試そうと思っても、その「薄い気持ち」自体が、「したいこと」ではなく、「すべきこと」になりがちだから、やってもなかなか「やりたいこと」に出会えないしで、
「やりたいことが見つからない」って悩みやすくなるんだと思うんです。
なので、私は、「やりたいことが見つからない」ってことで長年空回りしている人は、
「まずは、「今の自分を受け入れる」ってことのほうから、取り組んでみたら?」
って思うんですよね。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!