自分の「なりたいもの」が
あるあなたも
ないあなたも
こんにちは。
水中メガネに「曇り止め」をタップリ塗ったらよけいに前が見えなくなり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、セラピーをしていると、よくこんな悩みをお聞きします。
そういう方はたいてい、ミュージシャンとか、ライターとか、漫画家とか、自分で独立して仕事をしたいとか、わりとなるのが大変で、リスクのある仕事をやりたいと本当は思っているんですね。
でも結局「そっちでやっていく!」とは決めきれずに、ズルズルと全然関係のない仕事を今もしているんですと。
「でも、もういい加減こんなことで何年も悩むのはツライので、○○になるのか、ならないのか、ハッキリ決めたい!」
なんておっしゃるんです。
そんな時、私はクライアントさんにこんなことをお聞きします。
(以下、「ク」はクライアントさん)
私 「本当に「ミュージシャンになるかどうか」を決めたいですか?」
ク 「はい、もうこんなに悩んでいるのはツライんで」
私 「わかりました。ではミュージシャンになるには、どうすればいいんですか?」
ク 「事務所のオーディションを受けて合格すれば、とりあえず道は開けます」
私 「オーディションを受けて、受かるに越したことないですけど、もし何社落ちたら、さすがにあきらめるとかありますか?」
ク 「そうですね、20社とか落ちたら、さすがにあきらめると思います」
私 「ということは、20社受ければ、とりあえずミュージシャンになるかどうかは決められるということですか?」
ク 「・・・はい」
私 「今まで何社くらい受けましたか?」
ク 「ずいぶん前に1社受けたんですけど・・・それだけです。自信がなくて」
私 「もしセラピーで自信がついたら、どんどんオーディション受けに行きますか?」
ク 「・・・・・いえ、行かないと思います」
こういう感じのやりとりって、結構あるんですよね。
本人は、「こんなに悩むのはツライから、ミュージシャンになるか、ならないかハッキリ決めたい!」なんて言っているにもかかわらず、
実際は、「決めたくない」んですね。
というのは、こういう人は、
「ミュージシャンになりたいけど、なれない」という悩みを持っている限り、「自分には、ここではないどこかがある」と希望を持てるんですよ。
でも、もしオーディション20社受けて、全部落ちてしまったら(本人はそうなるだろうって薄っすら気付いている)、その希望が持てなくなってしまいますよね。
つまり、「悩みが希望になっている」んです。
だからオーディションを受けないし、ミュージシャンになるか決めようとしないんですね。
「告白しなければフラれない」みたいな感じでしょうか。
で、こういう「悩みが希望になっている人」って、「○○になる」ための努力していないのかというと、全然そんなことなくて、
たとえばミュージシャンになりたい人だったら、曲作ったり、楽器の練習したり、ライブとかしているんですよ。一生懸命。
でも、そういった「技術向上のための活動」はしているけど、
オーディションを受けるのような、「直接的にミュージシャンになるため活動」
は、何年もやっていなかったりするんです。
私、こういう人を、
「なろうとしない人」
と呼んでいます。
他の例でいえば、たとえば「漫画家になりたい!」という人が、画がうまくなる練習はしているけど、「原稿を出版社に持ち込みに行かない」とか、
「独立して自分のレストランを持ちたい!」という人が、気になる店に食べに行くとか、料理の研究はしているけど、
独立のために必要な手順を全く知らないとか、そもそも独立のためのお金を貯めていないとか、
そういう状態が何年も続いている人も「なろうとしない人」だと思うんです。
あ、でもこの話は、「なろうとしない人が全員、悩みが希望になっている」とか、そういう話にしたいんじゃなくて、
それはホント人によってそれぞれなんですけど、
ただ、この「悩みが希望になっているかどうか?」って、自分だけだとなかなかわかりづらいんですよね。
そんな時、この、
自分が○○になるための「直接的な活動をしているか?していないか?」
っていうのは、
「悩みが希望になっているかどうか?」を見極めるための1つのポイント
になるんじゃないかと思うんですよ。
あ、そういえば、私、前にフェイスブックにこんな小話を載せたことがありましたっけ。
そのラーメン屋の主人は、スープの研究を3年間続けた。
でもお客さんが来ない。「なんでこんなにがんばっているのに、お客さんが来ないんだろう」
そう思って店の外に出てみると、店の看板がなかった。
それに気づいたのはオープンから3年が経過した日のことだった。「しまった!」と思った主人は、5センチ四方の紙にマジックで店の名前を書き、それを貼り付けて看板とした。
そして主人は、すぐにまたスープの研究に戻った。
1ヵ月後、ラーメン屋は、客の不入りで閉店した。
あなたは何を思い当たりましたか?
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!