お金持ちに
なりたいあなたも
なりたくないあなたも
こんにちは。
催眠ワークショップで「フリーダム杉る」と指摘され杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、いきなりですが、あなたに2つの質問をします。
答えは、「はい」 or 「いいえ」でお答えくださいね。
(1)あなたはお金持ちになりたいですか?
(2)あなたは、お金持ちになるための「やることリスト」を渡されます。
そのリストを見ると、「これからの3年間は、休みは毎月3日のみ、毎日の睡眠時間5時間で、朝は○○をして・・・」とか、「できなくはないけど、大変そうなこと」が書いてあります。
あなたはそれをやってでも、お金持ちになりたいでしょうか?
この2つの質問ですが、(1)の答えは、「はい」の方が多いんじゃないかと思うんです。
でも次の(2)の答えは、「はい」と「いいえ」に分かれると思うんですね。
「そこまではやれない」とか、
「そのリストをやったところで、お金持ちになれる保証はないから、やらない」
という理由で、「いいえ」を選ぶ方もいらっしゃると思うんです。
と、いうことはですよ、
「お金持ちになりたいけど、そのために必要なことは、やりません」という人が存在する、
ということなんですよ。
でも、そういう人でも、「お金持ちになりたいのに、なれないんです」って悩むこともできるわけですよね。
だって、(1)の答えが「はい」であれば、その人に「お金持ちになりたい気持ち」があるのは間違いないわけですから。
ということで、カンの良い方は、ここまでの話で、今回のブログの内容がわかってしまったかもしれませんが、私のセラピーでも、このようなご相談はよくあって、
「○○になりたい(○○したい)けど、そのために必要なことは、やりません」
というのが本音の人が、
「○○になりたいのに、なれません (○○したいけど、できません)」
「何がしたいかわかりません」
みたいに悩んでいることって多いんですね。
私の経験だと、
「毎日イキイキしたいけど、どうすればいいかわからない」
「何かに没頭したいけど、何をすればいいかわからない」
「自分で仕事をしたいけど、何の仕事をすればいいかわからない」
みたいな「具体性を欠くこと」で「長年」悩んでいる人って、特にそういう傾向を感じることが多いんですよ。
あ、もちろんこの話は、「具体性を欠くこと」で悩んでいる人が全員そうだ、という意味ではないですからね。
あ、で、ですね、ここからはちょっと正論になっちゃうんですけど、どんなことやっても、
「やりたいことのための、やりたくないこと」ってあるわけじゃないですか。
さっきの質問で言うなら、お金持ちになりたいなら、それなりのことしないといけないというか。
でも、そういう「具体性を欠くこと」で悩んでいる人って、
「やりたいことは、やりたいことだけでできている」
と思っているみたいなんですね。
たとえば、そういう人が、
「アロマのことが大スキだから、自分で独立してアロマの仕事をしたい!」
と思ったとしますよ。
そうなると、その人は、アロマの勉強だけでなく、ホームページ作るとか、チラシ作るとか、ブログを書き続けるとか、お客さんに来てもらうための、地道な活動もしなくてならないわけですよね。
でも、アロマのことするのは楽しいのに、そういうマーケティングのことするのは楽しくないから、
「本当にやりたいのか、わからなくなってきた」
「私に向いていない、合っていない」
「なんか違う」
「仕事内容をよく調べなかったのがいけなかった」
みたいな理屈で、アロマを仕事にするのをやめてしまうわけですよ。
まさに、
「アロマを仕事にしたいけど、そのために必要なことは、やりません」
ですよね。
それで最後には、
「私がやらなかったのは、私がまだアツくなれる「なにか」に出会っていないからだ。その「なにか」さえわかれば、私だってやれるのに」
という理屈で自分を納得させてしまうんですね。
でもこれって、
「私をすごく愛してくれる「だれか」がいれば、私は変わるのに」
みたいなこと言ってるのと同じだと思うんですよ。
私は「なじみの場所」で、「やりなれたこと」しかしません。
「なにか、だれか」が、私をココから救い出してくれる、みたいな考え方というか。
なので、そういう人が言う、「何がしたいかわからない」という相談は、私には
「なにか私に、楽で楽しい仕事ないですか?」
みたいな相談に聞こえてしまうんですね。
あ、でもだからといって、それがダメだとか、そういう話ではないんですけど、でも、たいていどんなことやっても、「やりたいことのための、やりたくないこと」ってあるわけですから、
まずは、「ケーキ屋さんは、ケーキに囲まれて楽しそう!」みたいな世界から出る必要はあるかもしれないですよね。
あ、それから、先ほどの質問で、
「お金持ちになりたいけど、そのリストをやったところで、お金持ちになれる保証はないから、やらない」
という方もいらっしゃったと思うんですけど、そういう感じの方も、実際のセラピーでもいらして、ある程度自分がやりたいこともわかっているのに、
「うまくいく保証がないから、やらない」
「長く続けていけるかわからないから、やらない」
みたいなこと言われて、やっぱり最後は、「本当は何がしたいか知りたい」とか言われるんですね。
なのでそんな時は、お馴染みの以下の質問をします。
「もし選べるとしたら、どちらの仕事を選びますか? 」
A 興味ない仕事だけど、生活できる仕事
B 本当にやりたい仕事だけど、お金になるかわからない仕事
ここで、もしその人がAを選ぶなら、これは「本当にやりたい仕事」を見つける相談ではないんですよね。
だって、「本当にやりたい仕事」がわかったとしても、本人が「やらない」って言っちゃっているわけですから。
なので、こういう人は、口では「本当にやりたいことを仕事にしたい」と言っていても、
本音は、
「自分がある程度スキで、生活費が稼げる保証がある仕事ありませんか?」
みたいな相談をしているんですよね。
もちろんこの話も、だからダメとかそういう話ではなくて、ただこの相談は、「本当にやりたいことを仕事にする相談」ではなくて、
「適職相談」 (自分に向いている仕事を探す相談)
なんですよ。「どうしたらうまくいくか」という相談。
でも本人が、本当はそういう相談をしてることに気づいていないんですね。
実はこの、「本当にやりたい(大スキ)」と「自分に向いている(うまくいく)」って必ずしも一致するわけじゃないんですよ。
有名なグラビアアイドルが、「女優になりたい!」と思っても、女優での需要がないってことあるじゃないですか。
もちろん、「本当にやりたい(大スキ)」と「自分に向いている(うまくいく)」が一致していることもありますけど、そういう人は、相談に来ないと思うんです。
「自分でわかっている」わけですから。
となると、こういう悩みは、「本当にやりたいことを仕事にする話」としてはお手伝いできないけど、「適職相談」の話としては、私は、その方が望んでいることで、言葉にできない部分を言葉にするお手伝いはできるわけです。
でも、それにしても、「具体性を欠くこと」で悩んでいる人って、やる前から、「うまくいく保証」にこだわる人が多いんですけど、「うまくいく保証」のあるものって、実際にどれくらいあるんでしょうね。
○○予備校に行けば、志望校に合格する?
企業のことを研究すれば、良い転職ができる?
英語話せると、人生変わる?
親や学校の先生の言うことを聞いていれば、良い人生になる?
全部保証ないんですよね。
私のスキな神話学者のジョゼフ・キャンベルもこんなふうに言っています。
冒険こそが冒険の報酬です――が、それには必ず危険が伴う。
よい方向と悪い方向という両方の可能性があるけれども、
どれもコントロールできないものです。それでは最後に短い小話を2つしつつ、
今回の記事を終わりにしたいと思います。
ふつうの会社員の人が、クリエイティブな仕事に就いている人に相談した時の会話です。
「私、本当は、なにかクリエイティブな仕事がしたいんだ」
「だったらとっくにやってるよ」
これは友人から教えてもらった話です。
自分の前世を知りたい人と、その手のことがわかる人(笑)との会話です。
「私の前世は何ですか? 」
「あなたの前世は、自分の前世がなにか探ることばかりに夢中になって、結局何もしなかった人です」
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!