人との距離が、
うまく取れているあなたも
うまく取れていないあなたも
こんにちは。
漢方薬を飲んだ時にむせて顆粒がペットボルの方に逆流して苦い水になり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、今回は、いきなり質問からいきますね。
「もしあなたが、出会って間もない人の家に行ったとして、その家の人から、
「スキなだけゆっくりしてくださいね」
って言われたら、あなたはその人の家にどれくらい滞在しますか?」
・・・
あ、質問終わりです。
なんか意味わからないですよね。(笑)
さ、ということで、こんな質問を頭の隅に置きつつ、さっそく今回の記事にいきたいと思うんですけど、
セラピーをしていると、
「人との距離がよくわからない」
って言われる方って、けっこういらっしゃるんですね。
あ、この「人との距離がよくわからない」って、この言葉だけを聞いて、「それわかる!」ってすぐにピンとくる方と、「は? 人との距離?」ってなる方に分かれるんじゃないかと思うんです。
ということで、今回は、そんな、「人との距離がよくわからない」って言ってる方について、お話してみたいと思うんですけど、私がそういう方とたくさんお会いしているうちにわかってきたのは、
「人との距離がよくわからない」って方って、
「本当は相手に依存したくてたまらない」
って方が多いんですよ。
もう少し具体的に言うと、本人に自覚があるか、ないかは別にして、相手に対して、
「どんな私のことも受け入れて欲しい!」
「私のことをいつも1番に考えて欲しい!」
「私がどうすればいいか全部決めて欲しい!」
みたいなことを内心強烈に思ってたりするんです。
で、そういう方によく起きることって、ちょっとでも相手が、「心を許してくれたのかな?」って思うと、ドバっと距離を縮めるようなことをしちゃうんですけど、
相手からは、そっけなくされたり、嫌がられたりして、自分が思ったような反応が返ってこないので、傷ついて、相手に不満を感じたり、
自分自身を責めたり、
相手から大きく距離をとって離れたり、
なんてことをするんですね。
で、「相手が自分を受け入れてくれると思って近づいたのに、拒絶された。人との距離がよくわからない」
みたいに思われるんだそうです。
ということで、ここからは、そういう「人との距離がよくわからない」って方が、「どこにつまずいているか」についてお話させていただきたいと思うんですけど、
やっぱり、そういう方って、
「相手に対しての期待が高すぎる」
んですよね。
もしそういう方に起きていることを、この記事冒頭の「質問」で言うなら、出会って間もない人の家に行って、「スキなだけゆっくりしてくださいね」って言われたとして、
もし本当にその人の家に10日間とか、スキなだけ居ようとしたら、やっぱり家の人は困惑するわけで(笑)、
その困惑している家の人を見て、「エッ、「スキなだけゆっくりしていい」って言ったじゃん!」みたいに嘆いている、
そんなことを心の中で繰り返しているのが、「人との距離がよくわからない」って方なんだと思うんです。
「期待って、高ければ高いほど、叶いづらく」なりますから、その分、傷つく度合いも増えるわけですよね。
あ、ちなみに、そういう「人との距離がよくわからない」方って、
「SNSをやったり、やめたりを繰り返す」
なんて方も多いんですけど、そういうのも、「人と適度な距離を取れていないから」というか、
人に期待しすぎて、勝手に傷ついて、それでも、やっぱり人に近づきたくて・・・
みたいなことを繰り返しているんだと思うんです。
あ、で、そういう「高すぎる期待」をして、相手が期待にこたえてくれない時って、
その不満を口にするタイプ
その不満を口にしないタイプ
の方がいると思うんですけど、
の方は、まわりから見てもわかりやすい、「かまってちゃん」だと思うんですよ。
よくツイッターとかフェイスブックで相手の文句言っている。(笑)
でも、の方は、表面的には、人と距離を置いていたり、1人で行動するとかも苦じゃなかったり、むしろ依存的な人には見えなかったりもするんですけど、
内心は、
「どんな私のことも受け入れて欲しい!」
「私のことをいつも1番に考えて欲しい!」
「私がどうすればいいか全部決めて欲しい!」
みたいな、強烈な気持ちを隠し持っている、
「隠れかまってちゃん」
みたいな方もいらっしゃるんですよね。
(本人はそのことを自覚していないことも多い)
あ、私のセラピーに来られるのは、のタイプの方がほとんどだと思います。
なので、「人との距離がよくわからない」って言う方って、わかりやすい、「かまってちゃん」みたいなタイプと、一見そうは見えないタイプがいらっしゃるわけですよね。
さ、ということで、今回は、
「人との距離がよくわからない」
と言われる方についてお話してきましたが、以下、3つのツイッターのつぶやきをご紹介したいと思います。
「人は、自分が自分を思うほど、自分のことを思ってはくれない」ということに気付くのが大人になるということ。幼児性の強い人は、人の興味がそれほど自分にないことが理解できず、自分語りを続ける。相手の噛み殺したため息にさえ気が付かない。(小池一夫)
— 小池一夫 (@koikekazuo) March 3, 2016
誰かのせいで不幸になったと考える人間は、同じように、誰かの力を剥奪することで自分を幸福にしようとする。自分を苦しめているのは自分の考え方だということを考えたことがない人間は、現実が思うようにならないという幼児的な怒りを抱えていて、常に、自分が甘えられる対象を探している。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) October 28, 2015
人間関係の不幸の原因の9割は「過干渉(余計なお世話)」だと思う。期待は自分自身に寄せるものであって、他人に寄せた瞬間に甘えになる。他人の生き方にああだこうだと口を出すより、自分の日々に集中をすること。大切なことは、ひとを変えることではなく、『自分が変わっていくこと』なのだと思う。
— 坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume) May 4, 2017
あ、このつぶやきを見て、「うう・・・」ってなってしまった方もいらっしゃると思うんですけど、誤解していただきたくないのは、「依存」て、悪いわけじゃないんですよ。
というのは、バランスのとれた大人になるには、
自分でできることは、自分でして(自立)、
自分でできないことは、人に助けを求められる(依存)、
その両方をできる必要があるからなんです。
でも、「自分でできることも、自分でしない人」、
つまり、
「誰かに自分を幸せにしてもらおうとしている」
「自分の問題を、自分は何もせずに、 誰かに解決してもらおうとしている」
「誰かに自分のことを全て決めてもらおうとしている」
みたいな、「依存しすぎる人」は、
「人生が他人次第」
になってしまいますから、悩みが生まれやすくなるんですよね。
だって、他人て、自分がコントロールできるものではないですから、最終的には、自分が無力感を感じるようになるわけですよ。
人って、「どうにもならない!」って、無力感を感じると悩みますからね。
あ、でも、そういう「依存しすぎる」という悩み持った方は、どうすればいいかってことですけど、
そういう方も、人生を変えるような良き人との出会いとかがあると、その人のとの交流の中で、悩みが軽減することはあるんですけど、
そうでなければ、その悩みの解決って、なかなか自力では難しい部分なので、お困りの場合は、セラピーとかを受けてみるのも良いかと思います。
というのは、そういう方って、たいてい傷ついた過去があったりするんですよね。
その方の中に、「満たされていない部分」があるというか・・・
さ、ということで、今回は、「人との距離がよくわからない」って言っている方って、内心、
「本当は相手に依存したくてたまらない」
って思っている方が意外といらっしゃいますよ、
てな話でしたとさ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!