メンタルの悩みがある時、自分でその悩みを
解決しようとするあなたも
解決しようとしないあなたも
こんにちは。
妻の弁当に張り切ってホットサンドを作ったら、ランチの時 妻からホットサンドの写真だけが送られてきたので「おいしかった?」と聞いたら、しばらくして「おいしかった」とだけメッセージがきて無理やり言わせた感があり杉田です。
1週間お疲れさまでした!
あ、どうでしょう、みなさん 自分にメンタルの悩みがある時ってどうしますか?
自分でその悩みを解決しようとしますか?それとも放置する?
エッ「解決しようとしてるから、このブログを読んでる」ですって?
それはスバラシー!(笑)
でもメンタルの悩みって形が見えないし、「○○をすれば解決!」みたいな単純なものでもないから、悩みがあっても何もしないで放置しちゃう方も多いと思うんですよ。オレもそうだったなぁ。
ところがなんですけど、個人セッション(セラピー)していると、私のところに相談に来るまでに、ものすごく一生懸命 自分でアレコレ試して悩みを解決しようとしている方っていらっしゃるんですよ。
たとえば、「人と接するのが苦手」という悩みがある方だったら、対人関係に関する本を何冊も読んでそれを実践したり、実際にコミュニケーションの講座に学びに行ったり、わざと人と接する機会の多いバイトを選んだりして、悩みを克服しようとする。
私の経験では、そういうことする方って「高学歴な方」とか「マジメな方」に多いんですよ。
で、私、思うんですけど、メンタルの悩みって放置しちゃう人が多いのに、そうやって自分でいろいろ試して悩み解決しようとする方って本当にエライと思うんです。
きっとそういう意欲があるからこそ、今までの人生で多くの達成があったと思うし、これからもあるんでしょうね。実際自分でアレコレやって悩みが解決したこともあると思いますし。
でもですね、時にそうやって、
「悩みを意識的に解決しようすると、かえって悩みが解決しなくなる」
ってこともあるんですよ。特にメンタルの悩みでは。
これどういうことかというと、メンタルの悩みって、過去記事でも何度もお話していますが、
「○○でも、○○じゃなくても、どっちでもいいや」と悩みにこだわらなくなった時がゴール
なんですよ。そうすると楽になれるんです。
「自信がない人」のゴールは、「自信があってもなくても、どっちでもいいやと思える人」になることだったりする。何かを達成して、「自信がある人」にならなくても、「自信がない」という悩みは解決する。
— 杉田隆史 - 心理セラピスト(悩んでいない人の悩み相談) (@takashisugita) December 4, 2021
エッ なになに「「○○でも、○○じゃなくても、どっちでもいいや」ってなると楽になれるって意味がわかんない」ですって?
ですよね。ではその理由をお話しますと、たとえば「自信がない」ということで悩んでいる状態というのは、本人には、
「自信がない自分はダメ。自信がある自分はOK」
という「部分的に自分を受け入れている状態」なわけですけど、それが、
「自信がない自分もOK。自信がある自分もOK」
ってなったら、「丸ごと自分を受け入れている状態」ってことになりますよね。だから悩みが軽減するんです。レリゴー!レリゴー!
あ、でも、ものすごく一生懸命 自分でアレコレ試して悩みを解決しようとしてきた方にとっては、「自信がない」 っていう悩みがある時は、当然のごとく「自信がある人になる!」って方向で悩みを解決しようとするわけですけど、
「解決しようとする」ってことは、自分の悩みを「より意識してこだわる」ことにつながりますよね。メンタルの悩みは「○○でも、○○じゃなくても、どっちでもいいや」ってこだわらなくなった時がゴールなのに、それってその逆やっちゃってるわけですよ。
だから時に「悩みを意識的に解決しようすると、かえって悩みが解決しなくなる」ってことが起きるんです。
あ、でもですね、私がこんな話をしても、自分で一生懸命アレコレ試して悩みを解決しようとしてきた方にとっては、「意識的に解決しないほうが、悩みが軽減する」なんて信じられない話なんですよね。今までの人生、自分でガンバっていろいろな問題を解決してきた方ですから。「努力せずに解決するわけないでしょ!」って。
私も心理の世界に触れるまでは、
「こだわらなければ解決する」
「意図しないほうがうまくいく」
みたいな話を聞いても、ぜんぜんピンとこなかったですもん。
でもこういうことありません?「モテようとするとモテない」みたいなこと。(笑)
ビジネスをしている人なら「異業種交流会」とかに出るより、趣味のサークルとかに出るほうがビジネスのコラボが生まれるみたいな感じ。(笑)
あ、なんというか、狙ってない時とか、意識してない時のほうがうまくいくことってあるというか、私自身も思い返してみると、人生における大きな達成って、ほぼ意識的な努力をしてない時に起こってるんですよね。
たとえば、無職だった32歳(全財産3万円)の時に「このマンションイイなぁ。でもこんなとこ住めるわけないよな」と憧れていたけど手に入れるなんてあり得ないと思っていたマンションを買ったし、
「婚活するくらいなら結婚しなくてもいい」と思ってしたことなかったのに「初婚の人が結婚する確率3パーセント」とか言われる40代で結婚したし(笑)、
どちらも私が「絶対そうしてやるぞ!」って強く思って意識的な努力することで手に入れたものではなく、自分の意図していないところでそうなってたんですよ。
これ逆に言うと、私が意識的に努力したら、こういう結果を手に入れるのは難しい気がするんです。
もし私が「よしこの家を買うぞ!」と思ってお金を貯めだしても、それだけを目的にお金は貯められない気がするし、
もし私が婚活したら、私が就職活動すると落ちまくるのと同じように、正攻法過ぎてよけい結婚できない気がするんですよね(笑)万が一婚活でパートナーが見つかったとしても、妻みたいなステキな人には出会えないんじゃないかと。← キャーーー!!!(笑)
私の場合、心の奥で望んでいることをガツガツやるより、無意識に任せてしまったほうがうまくいくことってあるなぁって特に大きな達成ほどそう思えるんですよね。
なので、私「人生における大きな達成は、自分が意図していないところで起こる」って思っているので、「自分の無意識的に対しての信頼がある」んですよ。
だから「悩みを意識的に解決しようすると、かえって悩みを解決しなくなる」ってことが、今となっては感覚としてわかるんですよね。
あ、そうそう、今回の話ってこのブログでよく取り上げる「やりたいことを見つける」って話にもつながる話だと思っていて、私、過去記事で、
「意識的にやりたいことを見つけようとすると、かえって見つかりにくくなる」
なんてお話したと思うんですけど、それも今回の話と同じようなことだと思うんです。
モテない人がモテようとして「こうしたらモテる!」みたいなことをするとよけいモテないように、やりたいことが見つからない人がやりたいことを見つけようとして「こうしたらやりたいことが見つかる!」」みたいなことをすると、よけいやりたいことが遠ざかっていく気がします。
— 杉田隆史 - 心理セラピスト(悩んでいない人の悩み相談) (@takashisugita) December 17, 2021
あ、そうそう、山口周さんもこんなことつぶやいていらっしゃいましたっけ。
モテることを目指してる人はだいたいモテないわけですが、これって成長そのものを目指してる組織はだいたい成長できないというのとよく似てますね。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) October 15, 2021
さ、ということで、最後にまとめますと、メンタルの悩みがある時、ものすごく一生懸命 自分でアレコレ試して悩みを解決しようする方っていらっしゃるんですけど、
もちろんそういう方法で悩みが解決することもあるんですけど、もしそうならない場合は、
「悩みを意識的に解決しようすると、かえって悩みが解決しなくなる」
「意識的に手に入れようとすると、かえって手に入らなくなる」
ってことも思い出してみてくださいね。(「そんなふうに思うの無理!」って方は、セラピーのご検討も。メンタルの悩みは放置すると解決するのではなく、自分を肯定できると解決するものですから)
んー、意識するとうまくいくこともあるけど、意識するとうまくいかないこともあるんだよなぁ。
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!