「悩みの参考になる情報をたくさん調べているのに、元気になれない」
「最近なんか楽しくない」
みたいに思うことが
あるあなたも
あまりないあなたも
こんにちは。
「ヒツジのいらない枕」を買った妻に「焼肉のホルモンみたいだね!」と言ったら嫌がられ杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、個人セッション(心理セラピー)をしているとですね、クライントさんって、ご自分が悩みに至るまでの経緯をお話になるんですけど、
そんな時に、
「悩みの参考になる情報をたくさん調べているのに元気になれない」
「最近なんか楽しくない」
ってよく出てくる言葉なんです。
で、この2つ悩み、違うように見えて、同じようなところに引っかかっている可能性がある悩みなので、
今回は、日頃そんなふうに思うことがある方のためにお話したいと思うんですけど・・・
あ、でもその前にいきなり話が変わりますが(笑)、世の中にはいろいろな仕事がありますけど、
お客さんになにかあった時の「緊急連絡先」がある仕事ってあるじゃないですか。
みなさん、仕事でそういう電話、持たされたことありますか?
それを持ってしまうとプライベートの時間でも、電話がかかってくれば出ないといけない。
で、私の友人の話なんですけど、上司から「ほとんど連絡がこないから大丈夫」とか言われて、緊急連絡先の担当にされたそうなんだけど、
「ぜんぜん大丈夫じゃなかった。騙された(笑)」なんて言ってたことありましたっけ。
たしかに緊急連絡先の
① 電話を持った状態で、連絡がこない1日を過ごす
② 電話を持っていない状態で、1日を過ごす
って、一見同じ「連絡がこない1日」だとしても、同じ気分ではいられないですよね。
①は、「電話がかかってくるかもしれない」って緊張が心のどこかにあるというか。
だから友人が、たとえほとんど連絡がこなくても、「ぜんぜん大丈夫じゃない」って言うのもわかるんですよ。
あ、で、ここから先、この緊急連絡先の話のように、
「一見、同じように見えて、同じじゃないこと」
を他にもいくつか並べてみたいと思うんですけど、
たとえば、掃除するにしても、
① 毎回、隅々まで掃除する
② 毎回、目立つ所だけ掃除する
って、汚れていない時であれば、できあがりは一見同じように掃除してあるように見えますよね。 ②のほうが、隅々まで確認する分、手間がかかるのに。
私も昔の職場で、自分は決まった手順通り「毎回、隅々まで掃除する」をしていたのに、同僚はいつも手順をすっ飛ばして「毎回、目立つ所だけ掃除する」をしていて、
別にそれが問題にならないし、私が評価されるわけでもないしで、なんかモヤっとしてたことありましたっけ(笑)。
こういうのも「一見、同じように見えて、同じじゃないこと」 ですよね。
それから他にも「一見、同じように見えて、同じじゃないこと」の例ですけど、
私、妻から、
「都会に住んでいるのに、都会を満喫してないよね。それって都会に住んでる意味あるの?」
って言われたことがあったんですよ。
たしかに私は、都会らしい華やかな場所に行かないですけど、それは「自分で選んで」行ってないんですよね。でも行こうと思えば行けるし、実際たまには行きますし。
でももし私が、都会から遠く離れた島に住んでいたら、都会の華やかな場所へは、行きたくてもなかなか行けるものでもないですよね。
そうなると同じ「都会の華やかな場所に行かない」というのも、
① 行かないと選んでいる
② 行きたくても行けない
って同じ「行かない」でも違いますよね。
そういうのも、「一見、同じように見えて、同じじゃないこと」の例ではないかと。
やっぱり「自分で、選んでいる/選んでいない」って同じことしてても違うんだよなぁ。
あ、そうそう、そういえば、先日、X(ツイッター)で、私のブログについて、こんなこと言ってくださった方がいて、とても嬉しかったんですよ。
杉田さんの記事は、全部読んだわけじゃないけど、だいたい答えが書いてないのが特徴だと思う。〇〇すれば解決できますよ、みたいな安直さがない。気づくためのヒントは出すけど、そこから後は自分でなんとかしましょう、という感じで、リアリティがある(伝われ) https://t.co/em4hGzifza
— 愚茶 (@5syo2) October 12, 2024
で、なんでこのつぶやきが嬉しかったのかというと、私がこっそりやってることに気づいていただけたからなんですよね。「答えが書いていない」ってとこ。
あ、カウンセリングって、基本「アドバイス」ってしないんですよ。
なぜかというと、アドバイスって効果が薄いからなんです。
というのは、ちょっと前にNHKの「チコちゃんに叱られる!」でもやってましたけど、
人は、自由な生き物だから、基本、指示されるのが嫌なんですって。
あ、ほら子供の頃、宿題をしようと思っていた時に、お母さんから、「宿題しなさい」って言われると嫌だったじゃないですか。 宿題する気が失せるというか。
だからカウンセリングは、基本アドバイスをしないで、クライアントさんが「自分で」答えに到達できるようにサポートするわけです。
で、私はそれをブログを書く時もやっているわけで、だからあえて「答え」を書いていないんですよね。 そこに気づいていただけて嬉しかったんですよ。
あ、で、この、
① 人から「答え」を教えてもらう
② 自分で「答え」にたどりつく
って、たとえ①と②が「結果まるっきり同じ答え」だったとしても、ぜんぜん違う体験になるんですよ。
やっぱり「あぁ、そういうことか!」って「自分で答えにたどり着いた」時のほうがヤル気が出るし、もっと言うと「生きている実感がある」んですよね。
こういう話、なにもカウンセリングだけの話だけではなくて、たとえば、
① インスタでおすすめの店に行って、食べたらおいしかった
②「 良い店ないかな?」と思って店を探していて、たまたま「この店、なんか良さそうだな」と思って入った店がおいしかった
って、両方とも「同じ店に行っておいしかった」という体験だったとしても、喜びがぜんぜん違うと思いませんか?
これが「自分でたどりつく」ってことのスゴさなんですよ。
ということは、そういう体験がない方が・・・
あ、「悩みの参考になる情報をたくさん調べているのに元気になれない」
「最近なんか楽しくない」
と思うことがあるあなた、今回の話、なにか思い当たることはありましたか?
さ、ということで、今回の記事も「答え」がないまま終わりにしたいと思います(ニヤリ)
それでは今回はココまでにします。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!