青春が長い

ココロのコラム(雑記)

今年、同窓会に

参加したあなたも
参加しなかったあなたも

こんにちは。

性格分析を読んだら、「信念に基づいて行動するタイプ」と書かれていて、「えー、そうかなぁ、オレ、信念に基づいてるかなぁ?」と言ったら、妻から「信念しかないだろ!」とめんどくさそうに言われ杉田です。

1週間お疲れさまでした!

 

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あ、どうでしょう、みなさん、同窓会って参加することってありますか?

私、これまでぜんぜん参加することがなかったのに、今年なぜか多くの同窓会に参加しまして、そんな中でカナダにワーキングホリデーしていたころの仲間に会ったんですね。

で、実に32年ぶりに会う人もいたりして、すごく楽しかったんですよ。

あ、で、私のカナダのことは、過去記事でも何度もお話してるかと思うんですけど、カナダでの体験って、私の人生に一番大きな影響を与えていると思っていて、

カナダは、私が生まれて初めて心の底から「楽しい!」って思えた場所なんですね。

でもその反面、カナダから日本に帰って以降の生活が色あせたものに感じられて、長い間地味にツラかったんですよ。

なんというか、極端にレベルが高いものに触れると、今まで良いと思っていたものがなかなか満足できなくなってしまうことってあるじゃないですか。

私だったら、近所に「生ハム」のすごくおいしい店があるんですけど、その店で食べてから、他の生ハムがおいしく感じられなくなったみたいな(笑)。

なので、ワーホリに行くまでぜんぜんイケてない生活をしていた私にとって、カナダでの生活はあまりにも良い意味で極端にレベルが高すぎて、

日本帰国後は、それまで楽しかったことまで、あまり楽しく感じられなくなってしまったんですよね。

でもそういう気持ちも、ある程度時間がたったら消えると思ったんですけど、私、その気持ちを20年間も引きずってしまったんです。

その間ずっと、「またカナダにいたころのような生活したいなぁ」って思っていたのに、それがかなわなくて地味にツラかったんですよ。

そんなこともあって、私、人生の中で度々「なぜそこまで長い間カナダを引きずってしまったか?」ってことを考えてきて、いちおう結論は出ていたんですけど、

(カナダを引きずった理由はコチラからどうぞ)

楽しいことをあえて完了させないことで、長く楽しむ作戦
「結婚したら、夫婦でこういうことするのに憧れる」ってことが、 あるあなたも ないあなたも こんにちは。 朝ベランダに出たらセミ君がお亡くなりになっていて、そのセミ君が見られなかったであろう青い空をいつもより長く眺め杉田で...

 

でも今年、読んだ本の中に、もっと正確にカナダをここまで引きずった理由を見つけて、「コレだ!」って思ってハッとしたんですよ。 以下、その本の一部です。

 

本来、未経験は負の要素だが、旅においては大きな財産になり得る。
なぜなら未経験ということ、経験していないということは、新しいことに遭遇して興奮し、感動できるということであるからだ。
「旅する力」 沢木耕太郎 著

 

私、この部分を読んだ時、

「そうか! カナダは未経験だったことを、たくさん体験できたから楽しかったのか!」

って思ったんです。

あ、ほら、すごく良いものに「初めて」ふれる時って、新鮮な分ドキドキするし、感動も大きいじゃないですか。2度目、3度目、100度目にふれる時よりも。

そういう意味では、私にとってカナダは、本当にたくさんの「初めて」の連続だったんですよ。

  • 初めて実家を出ての生活
  • 初めての海外長期滞在
  • 初めての語学学校&ホームステイ
  • 初めて家をシェア

みたいな「初めて」だけでなく、もっと私にとって

「初めて友人といっしょにワイワイ過ごす」

って体験ができたことが大きかったと思うんです。

あ、私、学生時代を通して部活をしてなかったし、大学までずっと実家住まいだったので、頻繁に人の家に行って、しょっちゅういっしょに食事したりとかって、ぜんぜんなかったんですよ。

でもカナダで「初めて」そういう経験がたくさんできた。

それに当時カナダにいた仲間って、おもしろくてエネルギッシュな人が多くて、私、彼らに人生で「初めて」自分の存在を認めてもらえたような気がしたんですよ。
みんながポンコツな私をおもしろがってくれたというか。

なので、彼らとの時間って、私には一生の宝物なんです。

それから「初めて」といえば、やっぱり初めて海外で働いたってことも、忘れられない思い出だなぁ。

あ、他にもっと細かい「初めて」を言うと、私がワーホリに行った1992年当時、日本には、

ショッピングモールとかフードコートがなかったし、
イルミネーションとかも、そこまで規模が大きいものはなかったし、
スターバックスも日本になかったんですけど、

それらを一足早く体験できたんですよね、「カナダにはこんなものがあるのか!」って感動もあったんです。外国スゲーみたいな感覚が味わえた。

なので、私、同窓会で、「今までの人生の中で、カナダにいたことが一番楽しかった」って言ったんですけど、みんなからすごく驚かれたんですよ。
「お前、そんなに楽しいことがない人生だったの?」って感じで(笑)。

で、その同窓会の場にいた友人から、「エッ、タカシ、オーストラリアにも行ったんじゃないの?」って言われたんですよね。
要は、「お前、海外体験なら他でもしてたでしょ? それも楽しかったんじゃないの?」って意味で。

で、私が「オーストラリアも楽しかったけど、カナダとは比べ物にならない」って言ったら、みんなから驚かれたんですけど、

私がそう感じたのは、ここまで話してきたように、オーストラリアがどうこうではなく、カナダで「たくさんの「初めて」を経験したから楽しかった」からで、

オーストラリアでカナダにいたころを再現しようとしたけど、やっぱり初体験は2度できないわけで、カナダの時と同じようには興奮・感動できなかったんですよね。

なので、私がずっと思っていた「カナダが楽しかった」をもっと正確に言うなら、

「たくさんの楽しかった初体験」の総称に「カナダ」というフォルダ名つけて、私はそれをいつまでも忘れられずにいたってことなんでしょうね。

だから私がずっと求めていた「カナダのころのような楽しさ」は、最初から手に入らないものだったんでしょう。

あ、なんか歌の歌詞みたいなことを言っていますよね、私(笑)。「戻れない場所」みたいな感じで(笑)。

エッ、「お前が言っていることって、単に「青春」ってことでしょ? 戻れるわけないじゃん!そんなこと今さら気づいてるの?」ですって?

で、で、で、ですよね! なんで今まで気づかなかったんだろう?「青春」といえばすむ話じゃないか!(笑)

あ、でも「青春」っていうとですね、私、今年たくさんの同窓会に出て、同世代の仲間と話して、

「オレって成熟しない人間だなぁ」ってつくづく思ったんですよ(笑)。

大人になると、納得いかないことがあっても「まぁ、そんなもんだよ」みたいに受け入れられることを、私、まだ受け入れてないというか、いつまでたっても「楽しくする」ってことに貪欲なんですよね(笑)。

あ、そういえば私、年齢(現在54歳)を言うと、クライアントさんから、「エッ、そんな年齢なんですか。杉田さん、若いですね」って驚かれることがよくあるんですけど、

それってもちろん「外見が若い」って意味じゃなくて、話すとなんかまだ「青い感じ」が出てるって意味なんでしょうね(笑)。妻からも、「小学生」って言われますし(笑)。

でも私は、「いつまでも青春!」とか、「いつまでも人生を楽しむのがモットー」みたいに一度も意識したことないので、

もうナチュラルに、根っからの「青春が長い」タイプの人間なんでしょう(笑)。

でも青春が長くて良かったこともあって、やったことが失敗ばかりだったり、キャリアにつながらなかったりばかりだったんですけど、

「やりたい時に、やりたいことをやってきたな」

とは思ってるんですよ。

あ、ほら、「海外に住みたい」とか思っても、分別のある大人は、

「就職しているから」、「老後の楽しみに」とか思ってやらなかったり、
休みの日にたくさんの海外旅行することで、その気持ちを満たそうとするけど、

実際、私、自分が一番海外に行きたいと思った時に、行っちゃいましたからね。青いから(笑)。

でも最終的には、海外にそれほど魅力を感じなくなって帰国したし、その後、職を転々としてツラかったので、ぜんぜん履歴書上では海外体験が成功につながってないんですけど(笑)、

それでも、「やりたいことを、やりたい時に、気が済むまでやった」っていう思いはあるんですよ。

 

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あらあら、気がつけばだいぶ話が長くなってしまいましたが、最後にまとめますと、

なんか忘れがちなことなんですけど、

あなたが「未経験」ってことは、「初体験に興奮して、感動できる」ってことなんですよ

てな話でしたとさ。

んー、「経験がない」「知らない」って、「大きな楽しさ」を味わうのに必要なことなんだな(ポツリ)

 

それでは今年のブログはココまでにします。

今年もブログをお読みいただきまして、本当にありがとうございました!
また来年お会いしましょう!

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