「上司への怒りが抑えられない」
と悩んでおられたクライントさんから、
個人セッション(心理セラピー)の後にいただいた感想です。
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
こんばんは。○○です。
先日はどうもありがとうございました。
セラピー直後は肩より上に腕があがりませんでした。
未だに筋肉痛が残ってます。
これも、愛ゆえと思うことにします(笑)高揚感を抱きながら宿泊先に戻り、
セラピー中のことを思い出していました。
思い出しながら、その時のことを文にしました。過去のセラピーでも同じように文にして残していました。
それが後々とても役に立ったから。
過去の自分の文に、未来の自分が助けられることを知ったから。長くなりますが、感想として残していきます。
無意識で感じていた安心感の無さ。
私は私を守るために静かにスイッチを切った。
自分でも気付かない内に。世界が音もなく崩れていく。
足場の1つ1つが奈落と同化していった。
不思議と恐くはなかった。
それよりもあのままの方が辛かったから。
私の世界は『恐いモノ』になった。私は今、暗くて広い海のような所に居る。
私は体を丸めたままの形で(丁度胎児のように)、膜に包まれていた。
普段は揺蕩うように、辛いことがあれば、
重力のされるがままに下に沈んでいく。
暗い海は悲しみの水で、私を包む膜は絶望で出来ている。
絶望の膜が悲しみを遮断しているから恐くはない。
けれども私は丸まった姿勢を崩せない。
私はこの世界から身を守るのに精一杯なのだ。
だから身体がどんどん硬くなる。悲しみの水の色はブルーグレイ。
絶望の膜は薄墨色。この世界のイメージを味わう。
決して心地良いものではない。しばらくすると、膜の外側に眩いオレンジ色が見えてきた。
小さな小さなオレンジ色。
それなのに発する色はこの世界の何よりも鮮やかでエネルギーに充ちている。
姿を現してすぐに隠れてしまった。
近づこうとすると、〝嫌だ、嫌だ、イヤだ、イヤだ、いやだ、いやだ…〟
結構な言葉数で拒絶された。
でも、本気じゃないみたいだ。優しい拒絶と言う感じ。
少し寄り添ってみる。
敵意は感じなかった。ふふふ
おや、笑っている。
見つけてごらん?
悪戯っぽく笑っている。無邪気な子供みたいな笑い方だ。
貴方は、私の可能性なの?希望?
悩みながら言葉を探っていく。
そして、杉田さんがある言葉をくれた。〝それは、あなたの中の愛ではないですか?〟
愛?これが?
その問い答えるようにオレンジ色が縦横無尽に飛び回る。
凄く嬉しそうに。
先程よりも光を増して、サイズも大きくなっている。暖かくて、希望を生み出すようなオレンジ色。
生きる力が湧いてくる。
これと一緒ならば私は生きていける。あの暗い世界の中でも、ちゃんと在ってくれた。
今まで隠れていたのは、愛だと分かれば
怒りや悲しみに変えられてしまうと思っていたからだろうか。
小さくなって、光を消して、
それでもいつか見つけてもらえるかもしれない
という希望を抱いていたのだろうか。もし、愛を怒りや悲しみに変えていたのだとしたら、
私の悲しみの海は、実は愛の海ということになるのだろうか。そうだとしたら、私は本当は暖かい世界で生きていたのかもしれない。
愛の形を変えてしまっただけなのかも。セラピーの後、あのオレンジ色が
今度は太陽のような輝きと色に変化した。
(どちらかといえば黄金色っぽくなっているけど、
これからもオレンジと呼ぶ)思い掛けずに一生物のお土産を手にすることが出来た。
暗い海や膜が無くなった訳ではないけど、
それでもいいよねという気がする。
無かったことにする必要も、無理に変える必要もない。
そのままに
しておけば、然るべき時に然るべき変化が訪れるだろうし、
そのまま持っていても悩まずに生きていけるのだから。こう思えたことが凄く嬉しかったです。
自分の内側の感覚を、うまく「言葉」にはできないけど、「イメージ」でなら言える、という方がいらっしゃいます。
この体験者の声の方も、そういうタイプの方のようですね。
そういう時、セラピストは、その方の世界にお伴していきます。
さて、「会社の上司というのは、「自分の親」を投影しやすい」と言われています。
親からの評価を気にしていた人は、上司からの評価を気にしやすくなりなったり、親に対して腹を立てていた人は、上司に対しても、腹を立てやすくなったりします。
セラピーでは、そういった「もつれ」を原体験からほぐしていきます。