「言葉を話す」のが
得意なあなたも
あまり得意でないあなたも
こんにちは。
自分の本を買ってくれた方に「サインしますか?」と聞いたら「いえ・・・」と言われビミョウな気分を味わい杉田です。
1週間お疲れさまでした!
えーと、セラピーをやっていると、
「○○さんは、何をしている時が楽しいですか?」
ってお聞きすることって結構あるんですけど、
ある時思ったのは、そういう時のクライアントさんの答えが、
「ある答え」を言われる確率がやけに高いってことに気づいたんですよ。
それが、
「絵(マンガ)を描く」
「歌を歌う(1人カラオケ)」
なんです。
で、なんでそう言われる確率が高いのか考えてみたんですけど、
クライアントさんとお話している中でだんだんわかってきたというか、やっぱりセラピーに来るような方って、「うまくしゃべれない」というか、
「言葉で自分の思いをうまく表現できない方」
って多いんですよね。
なので、そういう方って、自分のことを「言葉で話して」もあまりしっくりこないみたいで、
その分、「言葉で話す以外の方法」で、自分の思いを表現しようとする
みたいなんですよ。
で、その「言葉で話す以外の方法」」というのが、
「絵(マンガ)を描く」
「歌を歌う(1人カラオケ)」
だったりする方もいらっしゃるわけで、
そういうことをしている時は、言葉を話している時のような違和感がなく、自分が解放されるから、何も考えなくて良くて、夢中になれるんですって。
でも確かに考えてみれば、「自分の表現方法」って、「言葉を話す」だけじゃなくて、
「絵(マンガ)を描く」
「歌を歌う」
「ダンスをする」
「楽器を演奏する」
「写真を撮る」
「演技をする」
「文章を書く」
とか、いろいろあるはずなのに、現代社会って、「言葉で話すことが優位の社会」だから、
「面接」とか、「ディスカッション」とか、「プレゼン」とか、その他あらゆる「人間関係」とかも、「言葉を話す」ことで人から評価・判断されることって多いですよね。
となると、「言葉を話す」ことが得意な人は有利ですけど、そうじゃない人って、悩んでしまうことも多いと思うんですよ。
あ、私が特にそういうことを感じるのは、美術や音楽の専門学校・大学に行っている方(卒業している方)が、
「就職でつまづいて、セラピーに来られる時」
なんです。
そういう方たちって、先ほどお話したように、ある意味、
「言葉で自分の思いを表現するのが苦手だから、その分、それ以外の能力(絵・演奏・歌)がそこまで発達した」
という面もあると思うんですよ。
そう言えば昔、美大に行っている友人から、
「作品を作り上げるまで、一言も言葉を話していけない。その話したい気持ちを絵にぶつけなさい」という授業があった、
なんて話を聞いてビックリしたんですけど、だからその分「自分の思いを込めた」絵が描けるんでしょうね。
でも、美術や音楽の専門学校・大学に行っている方(卒業している方)って、せっかくそういう
「言葉で自分を思いを表現するのが苦手だから、その分、それ以外の能力(絵・演奏・歌)がそこまで発達した」
という「素晴らしい持ち味」があるのに、
就職の時、今までずっと勉強してきた
っていう現実に直面するわけで、
するといきなり「就職面接」という、ガチガチに「言葉を話すことで勝負する世界」に飛び込まなくてはならなくなるわけですよね。口下手な人が多いのに。
でもそれって、私にしてみたら、「杉田さん、志望動機をダンスで表現してください」って言われているようなものですから、
美術や音楽の専門学校・大学に行っている方(卒業している方)の中には、就職の時どうしていいかわからくなって、セラピーに来られることって結構あるんですよ。
あ、なんか話がだいぶそれてしまいましたが、
「自分を表現する」ってことは、なにも「言葉を話す」ことだけじゃないというか、
むしろ、
「言葉じゃ表現できないことってあるんだな」
って、最近すごく腑に落ちた体験があったんです。
以下、ある方(Aさん)がフェイスブックに「絵で」自分の悩みを投稿して、
↓
それに私(杉田)がコメントして、
↓
さらにAさんがそれに「絵で」コメントしたものです。
(ご本人の許可をいただいて掲載しております)
Aさん
杉田 「実は、檻の向こう側が「外」で、手前側が「内」なんですよ。 Aさんは、もうすでに外に出ています」
Aさん
私、⬆この絵を見た時、やけにジーンとなってしまったんですよ。
Aさんも、自分で描いておきながら、
「こういうことだったのか…なんだか胸がスッと楽になった気がします」
ですって。
いやぁ、「絵」ってすごいなぁ。
ね、「言葉じゃ表現できないもの」ってあるでしょ?
それでは今回はココまでにします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう!