「悩んでいない人の悩み相談」とは?

こんにちは。
心理セラピスト・キャリアコンサルタントの杉田隆史です。
私が名刺をお渡しすると、ほとんどの方は固まります。
「悩んでいない人の悩み相談・・・?」
その本当の意味をお話したいと思います。
この「悩んでいない人」とは、「悩みが全くない人」という意味ではありません。「心の病気じゃないけど、なんだかツラい人」のことです。本人はつらいのをガマンして生きているけど、生活はなんとか成立しているので、もしかするとまわりからは、そこまで悩んでいるようには見えないかもしれません。
ではそんな「悩んでいない人」は、どんな問題を抱えてしまうのでしょうか?
それは「人の助けを借りるチャンスを失ってしまう」ことです。
私は高校生の頃からずっと生きづらいと感じていたのですが、社会人になって引きこもる前までは、なんとか社会生活もおくれていたので、生きづらくても「この程度の悩みで専門家に相談するのは大げさだ」と思っていました。まさに私自身が「悩んでいない人」だったわけです。
その結果がどうだったかといえば、生きづらい時間を20年間すごしてしまいました。
おかしな話ですが「自分の悩みを(心の病の人と比べて)軽いと思っていたがゆえに、専門家の助けを借りるチャンスを失ってしまい、かえって生きづらい期間が長引いた」という皮肉なことが起こっていたわけです。心の悩みは、自分だけで抱えていると、グルグルしてしまって解決のヒントが得られづらいんですね。
逆に、私が心の病にまでなっていたら、専門家に相談するチャンスはあったでしょう。
だから私は、心の病じゃないけど、ツラいのをガマンして相談に行かない人、つまり「悩んでいない人」にこそサポートが必要だと思うに至りました。
「悩んでいない人」は、あなただけではありません
私は、自分の思いを実現すべく、2007年「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げて、細々と心理セラピストの仕事をスタートしました。
すると多くの方に「悩んでいない人の悩み相談」というコンセプトに共感いただき、日本全国だけでなく海外からも、「心の病気じゃないけど、なんだかツラい」という方に相談にお越しいただくようになりました。
そして私自身も「悩んでいない人の悩み相談」の広がりともに、活動が話題になってメディアに取り上がられ、出版したり、本が外国語に翻訳されたりもしました。そして気がつけば、この仕事を19年続けていて、5000人以上の方とお会いしていました。
人生が低空飛行していませんか?
渡り鳥は、次の陸地を目指す時、最初に一気に空高く上昇すれば、後は羽を広げるだけで風の流れに乗って移動できるそうです。でももし最初に一気に空高く上昇せず低空飛行してしまうと、海面近くは風の抵抗が強くて次の陸地に着く前に力尽きてしまうんだそうです。
私は「悩んでいない人」は、この渡り鳥と同じだと思います。「悩んでいない人」は低空飛行だからいつも強い風の抵抗を受け続けているんです。本来なら力尽きる前に、今スグにでも高度を上げなくちゃいけない。でも「悩んでいない人」自身が、「この程度の悩みなら」と思って、人の助けを借りようとしません。
私があえて、「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げているのは、「悩んでいない人自身に」気づいていただきたいからなんです。「軽い悩みだと思っても、あなたがツライと思うなら相談に行ってもいいんですよ」って。
「悩んでいない人」が、もっと気軽に人に助けを求めることができれば、過去の私のように長い間生きづらい思いをせずに、
・もっと早い段階で、楽に楽しく生きられるかもしれない。
・生活に支障きたす前に、なんとかなるかもしれない。
・人生何年も遠回りすることも、ないかもしれない。
「悩んでいない人の悩み相談」という看板には、私のそんな思いが込められています。
杉田隆史プロフィール
杉田 隆史(すぎた たかし)
心理セラピスト
国家資格キャリアコンサルタント
悩んでいない人の悩み相談 メンタルトラベル代表
Cafe LOSER店長

1970年東京都生まれ。高校の頃から漠然とした生きづらさに悩まされ、大学卒業後も仕事を転々とする。「心の病気じゃないけどツラい」という状態を20年間続ける。32歳の時、1年4ヶ月の引きこもりも経験。
2006年に心理セラピーと出会い、初めて生きづらさから解放されたことをきっかけに、日本のおける第一人者たちから様々な心理セラピーの技法を学ぶ。
自らの経験から、「心の病気じゃないけどツラい」という人にも受け皿が必要だと感じ、「悩んでいない人の悩み相談」という看板を掲げて、心理セラピーの個人セッション、ワークショップの開催。クライアントは日本国内はもちろん、海外からも訪れ、これまで5000人以上の悩みを聴き、セラピーを行なってきた。
著書 正しく悩む技術
「なんだか生きづらい」がスーッとなくなる本


